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部下を育てずに近道で実績を上げようとすると結局遠回りに
こんばんは、経営者のこうたです。
今回はこちらの続きみたいなものです。
さて、いきなりですが質問です。
新人でもない伸び悩んでいるスタッフを育てるのは、誰の役目でしょうか?
1.近道の選択はドーピングと同じ
営業実績や販売実績が優れた優秀なスタッフというのは、たいてい一部署、一店舗に1人はいます。
複数いれば御の字でしょう。
企業の目標値とは、全力を出してやっと手が届く数値が常です。
つまり、余裕を持った活動ができない目標に設定されるわけですね。
そうすると上司はどうするか?
優秀なスタッフに全振りします。
能力が劣るスタッフの育成を後回しにし、優秀なスタッフを中心に「とにかく数字を上げろ!」の無茶振りを繰り返します。
しかし、冷静に考えてみてください。
優秀なスタッフが働きに応じた給与や待遇をもらっているのであればまだ構いません。
ですが、このような体制を強いている会社で望めるものではありません。
いずれいなくなります。
辞めなかったとしても、出世してその場からはいなくなります。
つまり、一時凌ぎにしかなりません。
しかも繰り返すのなら、反動も覚悟しなければなりませんね。
2.安定とは、育成環境が整った状態を示す
各々の期間に差はあれど、必ず同じステップを踏みます。
新人
↓
一人前
↓
ベテラン
↓
管理者
一人前までは先輩が面倒を見るものの、そこから先は才能のある者だけが突破できる壁となっています。
本当はしっかりと育てれば誰でも突破できるのに、放置してしまうことで才能頼りとなってしまうんですね。
しかし、才能のある人なんて1割いればいいほう。
たとえ2割いたとしても、そう遠くないうちに詰みます。
1人ベテランが減るだけで危機に陥る状態を安定とは言えませんよね?
不安定の予測が数年後ならまだしも、たいていは1年以内です。
管理職は気づいていながらもできない状態であれば経営者の責任ですし、その場しのぎしか考えられない人なら無能と言えましょう。
育成環境を整えることは評価にされにくいので、自分が担当している間だけでも数字が上がればいいと考えるわけですね。
社内環境は経営者の責任
環境改善は管理職の責任
3.スタッフを育てるのは管理職の役目
なぜ伸び悩むスタッフを放置しているのか?
考えられるのは以下の2点です。
⑴育てることで全体の実績が下がるから
⑵手間がかかって面倒だから
⑴育てることで全体の実績が下がるから
1人の低能力スタッフと、1人のベテランがペアで育成するとします。
座学で能力が上がるなら苦労はしません。
必ず実戦が必要となります。
実戦をするということは、ベテランの足を引っ張ってしまうことに繋がる。
売り上げが下がる、アプローチ数が減るなど、どうやっても維持すら難しくなります。
数少ないベテランが減るだけで大きな損失です。
自分の成績を気にする管理職が命じないのも道理でしょう。
⑵手間がかかって面倒だから
⑴とは違い、視点は管理職です。
そもそも新人を育てるのは先輩でも、低能力スタッフを育てるのは管理職の役目です。
直接的な育成はしなくとも、方針を定めたり指示を出したりするのは管理職の役目。
直接数字を上げるのはベテランスタッフなのだから、手の空く管理職が直接指導するのが合理的です。
しかし、その手間を惜しんで放置するがゆえにスタッフが育たないのです。
4.スタッフを育てるには毎回管理職が指導しなければならないのか?
答えはNoです。
スタッフを育てるのに管理職のスキルは必要ありません。
必要なのは育成ノウハウ。
このノウハウを継承していけば、管理職の手は不要となります。
しかしノウハウの作成とは、試行錯誤の連続です。
誰かから教えてもらえればいいのですが、それができないから作成するわけですしね。
つまりは時間がかかります。
ゆえに、人員を最低1人割いて育成担当を作るのが必須です。
直属の上司が協力的であれば社員を1人担当にすればいいが、上層部の指示で直属の上司が協力的でないのであれば、外部に委託をするのがベストでしょう。
コロナもありますが、実績なんて年々劣っていくものです。
いつまでも状況が変わらない業種などありません。
たった1人や数人に頼ったオペレーレションなんて、経営とは決して言えないですよね。
どのような状況でも対応できるように、人材育成は必須です。
思考力さえ養えば、どのようなジャンルでも対応ができるようになります。
今の業務でベテラン化させることは、思考力を養うことにも繋がるのです。
いつも言っています。
物事は長期目線で判断しましょう。
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