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コーヒーと考察 Vol.12 - ウクライナ情勢とポップカルチャー
ここのところ気持ちが沈んでいるところに、追い討ちをかけるかのようにこのウクライナ情勢です。
時間があるときはテレビでウクライナの首都キエフからのライヴ映像をつけっぱなしにしています。
ウクライナのキエフは日本時間からー7時間。この記事を書きはじめたのが21時ぐらいなので、トップの画像にあるウクライナは21 - 7 = 14時ということになります。
人影はほとんどなく、多くない車両が通り過ぎています。
空は青いです。
このライブ映像を見ながら、全世界の一般市民は一体このような状況下で何ができるんだろうとずっと考えています。
NATOも国連もアメリカも日本も僕もあまりにも無力です。
無力ながらに、無力なものたちが有力になるにはどうすれば良いのかも考えています。
軍事的なこと政治的なことと直接的には関係ないことを考えました。
それは、「ポップカルチャーが果たして軍事行動の抑止力になり得るか」です。
何でそんなことを考えていたかというと、僕はあまりにもウクライナのことを知らないなぁと感じたからでした。
その点で、例えば日本の隣国の韓国と比べてみるとその差は明らかです。韓国の食べ物や芸能分野はかなり日本に浸透しています。(もちろんそこには歴史的な関わりがあるわけですが)
そんな韓国とウクライナの人口を比較して見ます。韓国の人口は約5100万人、対するウクライナの人口は約4400万人。
参考までにその他の国も比較してみると、例えばカナダの人口は約3800万人、ミャンマーの人口は約5400万人です。
なぜカナダとミャンマーも参考にしたかというと、その両者を比較したときに圧倒的にカナダの方に親近感を覚える人が多いと思うのです。
ウクライナ情勢をロシアでレポートしている日本人の方のジャケットもカナダグース(カナダで創業したファッションダウンブランド)です。
カナダ出身のミュージシャンで言えば、ジャスティン・ビーバーからニール・ヤングまでものすごい数の有名人がいます。
対するミャンマーのファッションブランドやミュージシャンはご存知でしょうか。ウクライナのファッションブランドやミュージシャンも然りです。
人口的には近いこれら4カ国(とはいっても差はありますが)でも、韓国やカナダの方が圧倒的にウクライナやミャンマーよりも親近感を感じるはずです。
そこには間違いなく文化的外交(それを政府が主導しているかどうかはともかく)の力があると思うんです。
日本にはおそらく数万人規模で韓国のアイドルのファンがいると思います。
同じように日本のポップカルチャーファンも韓国には数万人規模でいるのではないでしょうか。
両者間の数が多ければ多いほど、交流があればあるほど外交的な力を持つはず。
↓例えば外務省にはこんな「ポップカルチャー外交」なるものもあります。
今回は、本当は「芸術外交」を最初に考えていたのですが、やっぱりより多くの人を巻き込むにはポップカルチャーが必要だと感じた次第です。
どうしてもこのような政治的な話になると、反対声明を出すのはいわゆる有識者たち、インテリ層が多くなります。けれどその人たちは芸術家と同じく、マス(大衆)ではない。
いかに一般大衆の世論を形成するかがとっても大切です。
政治に関心をちょっとは持って選挙に行けよって声もあると思いますが、そんなことよりもまずはアイドルにキャーキャーする方が大衆にとっては大切な訳です。
マスなのでマスコミに誘導されやすい欠点はあるけれど、これだけSNS等で全世界との繋がりも密になってきている現代において、より個人単位での繋がりの強さも増してきました。
もしウクライナに友だちがいれば、その友だちの命に関わるような出来事があれば反対すると思うんです。
そのきっかけとしてのポップカルチャーの存在意義、重要性をもっと強調しても良いはず。
↓フライトレーダーでウクライナ上空を確認します。まったく飛行機がありません。
こんなことを考えていてもウクライナの一般市民をいますぐ助けることはできないのが非常にもどかしい。
ただ今回のウクライナのようにややもすると軍事衝突してしまうような国は(日本だってわからないですよ)たくさんあるわけです。
そんな時にポップカルチャーがもしかしたら救世主になる可能性だってあるんじゃないかと思った次第です。
そう考えたときに、韓国の近年におけるBTSなどの海外進出を国家戦略として見るとこれはものすごい外交なのではないかと感じてしまいます。
ウクライナに対してのデモは各国で数百人から数千人規模で行われていると言われていますが、もし仮にBTSレベルのアーティストがデモに加わったらそれが数万人規模になる可能性だってあるわけです。
インスタグラマーだってYouTuberだってそう。何万人とフォロワーがいる人が声明を出せば、もしかしたらそれが外交に発展する力があるかもしれない。
もし周りに海外のアイドルやアーティストに思いっきりハマっている人がいるならば、もしかしたらその人は外交上の救世主の一人となるかもしれない。大袈裟なようですが、同じ人間のしていること。
一人ひとりの人間に力があると僕は信じたい。
Power To The People
からの
People Have The Power
ですよ。
思うがままにバーっと書いてしまったので、まとまりがないかもしれませんが(いつもか)、どうしても書きたくなってしまいました。
せっかくだからウクライナのジャズを紹介します。僕にできることはウクライナの文化を自分が知って紹介することぐらい。
↓この演奏がまさにキエフでされたものです。こんなときだからこそ世界中のジャズミュージシャンが力を合わせてオンラインでウクライナのジャズミュージシャンとセッションしたって良いと思う。
ウクライナのことを考えながら、自分のことも考えて。
金曜日。やっぱり心に決めたことを信じて舟を漕ぎたい。
皆さん、おやすみなさい。
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2月25日 ジョージ・ハリスン (1943 - 2001)この日生まれたイギリスのミュージシャン、ギタリスト。ザ・ビートルズのメンバー。
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