コーヒーと音楽 Vol.76
Laura Marling - Blues Run The Game
追記:貼り付けていた動画+歌詞は削除しました(2022/08/22)
ちょっとここ最近は余裕がなくて、「コーヒーと〜」シリーズが音楽に偏ってしまっています。
そのうち本を読んだり、映画でもゆっくり観られる余裕ができたら、また色々と書きたいと思いますが、今回も「コーヒーと音楽」です。
音楽であれば、ネタ的に尽きることはないので圧倒的安定感があります。それぐらい音楽には助けられてきました。
今回紹介するのは、イギリス出身のシンガーソングライター(SSW)のLaura Marling がカヴァーしたBlues Run The GameのAcoustic Radio Sessionバージョンです。
↓この曲は元々は、アメリカ出身で渡英経験のあるJackson C. Frankが1965年に発表した曲です。プロデューサーは、Paul Simon。そうです、サイモンとガーファンクルのサイモンです。
↓Laura Marlingはグラミー賞にノミネートされたこともある、イギリスのフォークシンガーです。
なんとなく切ない気持ちになるときに、この曲のメロディーが脳裏で流れることがあります。
そして僕にとっては、Laura MarlingのこのAcoustic Radio SessionバージョンのBlues Run The Gameが一番のお気に入り。なんでだろう。
Laura Marlingがこの曲を演奏する動画をいくつか観ましたが、ライブごとに歌詞が若干違っています。意図しているのか、単純に間違っているのかはわかりませんが、どれも素敵なことに変わりはありません。それだけ原曲が優れていることの証でもあります。
この曲を書いたJackson C. Frankは壮絶な人生を送ったミュージシャンです。11歳の時に通っていた学校で爆発が起こり、15名の死者を出す大惨事になります。
彼は一命をとりとめたものの、身体の半分以上が火傷となりました。そして入院の最中にギターを手にしたことが、ミュージシャンになるきっかけとなります。
その後、多額の保険金を得て、そのお金をイギリスへの渡航費用としたのです。そんな背景があると、この曲の歌詞のCatch a boat to Englandの下には、彼自身の人生が映し出されているのがわかります。
アメリカに戻った後も、彼は統合失調症に悩まされます。彼は旧友のPaul Simonを訪ねるためニューヨークへと向かいますが、結局ホームレスとなってしまいます。そして最後は肺炎にかかり56歳という短い生涯を終えました。
波乱万丈の人生の中で、彼が唯一残したセルフタイトルのアルバム(今回のBlues Run The Gameも一曲目に収録)は数多くのミュージシャンに愛されています。それは現在のミュージシャンも然り。そのうちの一人がLaura Marlingです。
そして僕の大好きなNick Drakeもカヴァーしています。つながるものです。
切なく寂しい気持ちはふとしたときに現れるもの。そんなときはこんな音楽に浸りたくなります。そうするうちに不思議と癒されます。
昨日は夏至。夏至にふさわしい素敵な夕空と、幻想的な夜空を見ることができました。
火曜日。今日はどんな空が広がるんだろう。
皆さん、良い1日を!
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6月22日 マッチニ(1805 - 1872)この生まれたイタリアの政治家。祖国統一運動の指導者として、民族主義を主唱したが、同時にひろい国際的視野ももっていた。
桑原武夫 「一日一言」(岩波新書)より
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