タオ

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うんうんと聞いて、素直に日記を書いています。 日記・散文 / インタビュー / 写真 / 旅 / Wasei Salon ✉️お仕事依頼はTwitterのDMへお願いいたします。

マガジン

  • 秘密結社「喫煙所」

    • 34本

    素直さと向き合おうとしているふたりが、答えのないことを問い続けていく文通マガジンです。息を深く吸えるような場所とは何か。心地よいペースとは何か。ふと思い付いた問いをお互いに投げかけていきます。

  • 写真日記

  • インタビュー

  • 旅や散歩で感じたこと

最近の記事

胃腸炎日記

はじまりは悪寒からだった。生理がもうすぐ終わるというのに、なんだか気分がすぐれなかった。節々も少し痛い。はじめは最近飲み始めたピルの副作用によるものだろうか?とも考えたが、調べたところ寒気や節々の痛みは副作用にはなかった。お腹がギュルギュルと鳴って下腹部が張っていることから、ようやく何か胃腸炎の類だと思った。 そのあと、熱を出して2日くらい寝込んだ。幸い上から出すことはなかった。吐き気があっても、どうにか意識で抑えた。嘔吐は疲れるし、気分も最悪だから。 今回の胃腸炎は意識

    • 誕生日の朝。

      1月8日。誕生日の朝。 冷蔵庫にあるの牛乳を確認したら切れていたので、牛乳を買いに近くのドラッグストアに向かった。快晴の空の下、足元を見ながら歩いていたら、小鳥が轢かれた様子で死んでいるのが目に映った。わたしは立ち止まらずに歩いた。あとであの小鳥を埋めよう。あのまま置いておくのはかわいそうだ。牛乳を買って家に戻る。家にあったゴム手袋を見つけ、誰のものか聞いた。お母さんのものだった。 「これ使っていい?」 「何に使うの?」 「下で鳥が死んでた」 「ゴム手袋が汚れちゃうから、

      • 2023年の写真

        幡野さんに触発され、写真で1年を振り返ってみる。 あっという間に過ぎた2023だけど、こうしてみると意外といろんなことしてるのかも? 写真にすると思い出が蘇る。来年も細々と撮り続けたい。

        • 相談することが苦手- 秘密結社「喫煙所」(第32通目)

          ヒロさんへ 最近の寒暖差には身体が堪えます。低気圧も苦手です。天気痛に効くらしい耳栓を買ってみました(まだ使ってない)。首周りが凝ると自律神経が乱れやすくなって、天気に影響されやすくなるらしいので、首周りのストレッチも始めました。11月は心身のケアに時間を使った気がする。 さて、本題に入るね(笑)。 いきなりだけど、わたしは相談することが苦手。「困ったことがあれば、何でも相談してくださいね!」と言われて、何を相談したらいいかわからず、「ありがとうございます。」と返して相

        胃腸炎日記

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        記事

          取材と執筆を担当しました。今回は、サロンメンバーの小野寺加奈さんにお話を伺いました。東日本大震災時のエピソードや、12年ぶりに故郷である「気仙沼」を巡った旅で感じたことなど。過去と今の想いを書き残しました。 https://wasei.salon/contents/e9a820f1a2a5

          取材と執筆を担当しました。今回は、サロンメンバーの小野寺加奈さんにお話を伺いました。東日本大震災時のエピソードや、12年ぶりに故郷である「気仙沼」を巡った旅で感じたことなど。過去と今の想いを書き残しました。 https://wasei.salon/contents/e9a820f1a2a5

          AIゴッホ

          先月、AIゴッホに肖像画を描いてもらう機会があった。カメラの前に座って、人を認識したら画面上のゴッホが描き始めるというものだ。このゴッホ、絵を描くとき陽気に鼻歌を歌ったかと思えば、途中で不機嫌になって舌打ちしやがる。その様子に友達Rがツボって笑っていた。 完成した絵は正気のない人みたいだった。肖像画なのに顔を粗く描かれた。服を描くためのタッチは多く、そっちじゃなくて顔をもっと細かく描いて欲しい。 AIゴッホに似顔絵を描いてもらった人が、わたしたちとのすれ違いざまに「めっち

          AIゴッホ

          語る、聞く。

          語る人がいて、聞く人がいて。 声を聞かれている実感は、他者とつながる感覚でもあることを、先月の取材であらためて感じた。 なんのために、語るのか、言葉にするのか、残すのか。それは言葉にならない言葉を、言葉になる前の言葉を、語ることで耳を傾け、感じ、自分や他者と分かち合うためなのかもしれない。 そこではじめて、声を聞かれる実感と、他者とつながる感覚を得るのではないか。端的に文面上の言葉にするためとは、まったく違うことである。 またそれは、共にいてくれる内なる他者を、母のよ

          語る、聞く。

          生理のお話

          ここ数日、生理前の症状が酷くてアザラシのように横になってた。症状は人によって違うが、わたしの場合は何にも手に付かなくて、頭はガンガンするし、体はほてっている。いくらでもネガティブな感情が出てきて、1日中眠くて眠くてしょうがない。寝ても、ゆっくり休んでもよくならない。ここまで酷いのは初めてだったので、自分でも驚いている。毎月やってきて苦しくなって、何も手につかなくなるのが怖い。 生理が始まったら先の症状たちは治るのだけど、始まったら始まったで、次は腹痛と腰痛に襲われるかもしれ

          生理のお話

          "弱さを抱えたままの強さ"は、ままならさと付き合うこと?- 秘密結社「喫煙所」(第31通目)

          ヒロさんへ 夏から秋へ、長いこと経ってしまいましたね。 「いや〜むずかしい〜、返答できるかな?」と思っていたら時間がたくさん過ぎておりました。すみません(笑)。やっぱり書きながら考えた方がいいね。 ここを読んでみたら「〜してはいけない行動」のさらに下にも「〜してはいけない」が、あるような気がした。「誰か傷つけてはいけない」「呪いを受け継いではいけない」「攻撃されるような隙を与えてはいけない」みたいな。これらの〜してはいけないという思考はヒロさんの恐れから来ているものなん

          "弱さを抱えたままの強さ"は、ままならさと付き合うこと?- 秘密結社「喫煙所」(第31通目)

          母校がなくなる。

          通っていた小学校がなくなる。 先日友人と学校に行ってきた。今は児童が1学年10人ほどしかおらず、全学年合わせて70人にも満たない。 12年前、わたしが通っていた頃は、1学年40人いたのだけれど、子どもの数がかなり減ってしまった。その影響があってか、来年の4月に近所の小学校と合併する予定だ。今日は合併前最後の校舎の内覧会の日だった。 学校に向かう前にみんなでよく遊んでいた公園に寄った。運動用の器具が増えていたけど、ほとんどそのままだ。公園にたどり着くまでに、自転車が通る道

          母校がなくなる。

          人の写真を見る

          先週、プリントされたフィルム写真を持って、写真のお披露目会をした。8月と9月にフィルムカメラでマニュアル機能を使って写真を撮ってくるWSの続きだ。 ワークショップのはじめに、2ヶ月フィルムカメラで撮ってみてどうだったのか。感想を話す時間があった。そこで自分が撮った写真の情報をうっかり言ってしまった。写真はあとで誰が撮ったものかわからないように主催者の方が回収する予定だった。 他の皆さんの感想を聞いていると「カメラが重くて肩が痛くなる」「かばんにはいらない」など、カメラの大

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          戸越銀座・散策

          フィルムの現像のために戸越銀座へ。 せっかくだから現像前に散歩。 フィルムの現像が久しぶりすぎて、店員さんに「データ化お願いします」と言うところを「現像データお願いします」と言ってしまった気がする。店員さんは触れずに淡々と対応してくれて、本当に言い間違えたのか記憶が曖昧だ。だけど、たしかに言い間違えた。わたしの口が覚えている。

          戸越銀座・散策

          おむすび

          16時頃。商店街を歩いていたら、おいしそうなおにぎり屋さんを見つけたので、店内でおにぎりを食べることにした。変な時間に小腹が空いたので、店内にはお客さんはいなかった。 この日はネットで口コミを調べずにお店に入った。外食のときは口コミを調べるのが当たり前になっていたから、調べなかったのはいつぶりだろう。 おにぎりは一つ300円。肉そぼろと卵黄が入っているものは400円もする。 食券機で食べたいものを選んだ。「おむすび」か、「こむすび」か、おにぎりの大きさを選ぶこともできた

          おむすび

          意図しないかたち

          意図しない形で落ちてきたタネを育ててみる。目的から逆算して計画通りこなすのではなく、どうなるかわからないけどおもしろそうな未来、先を見てみたい未来があって、じゃあ今どうするか考えたほうが、わたしには合っているのかもしれない。思った通りの場所に連れて行ってくれるわけじゃないけど、悪くない場所なのだろう。ゆらゆらと揺られながら、寄り道もして。

          意図しないかたち

          あなたの声はどこに

          踏み込むけど あなたを 変えたい わけではない あなたを変えようとすることは いまのあなたを 否定 しかねない だれにでも  傷や悲しみは ある といって ひとりの 大きな悲しみが  みえなくなるのは 避けたいよ

          あなたの声はどこに

          家から飛び出す日

          フィルムカメラとほぼ日手帳、ボールペン、茨木のり木さんの詩集を持って家から飛び出た。とりあえ湘南の方へ。 出かけた先でもスマホを見ながら、何かおもしろいことはないか探している。そういうときは大抵見つからない。 どこで降りるかは決めずに江ノ電に乗った。10回も駅を見送り、ようやく重い腰をあげて次の長谷駅で降りた。 本当は藤沢駅から大船駅で乗り換えて、鎌倉駅を通って行ったほうが早い。だが江ノ電に揺られながら海沿いの景色を眺めていると、虚無だった気持ちがまた新鮮になった。これ

          家から飛び出す日