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"弱さを抱えたままの強さ"は、ままならさと付き合うこと?- 秘密結社「喫煙所」(第31通目)

この記事は、素直さと向き合おうとしているふたりが、答えのないことを問い続けていく文通マガジン『秘密結社「喫煙所」』の第31通目です。お互いの記事を読んで、文通のように言葉を紡いでいきます。

秘密結社「喫煙所」

ヒロさんへ

夏から秋へ、長いこと経ってしまいましたね。

タオさん、「弱さを抱えたままの強さ」ってなんだと思いますか?

弱さを抱えたままの強さとは - 秘密結社「喫煙所」(第30通目)

「いや〜むずかしい〜、返答できるかな?」と思っていたら時間がたくさん過ぎておりました。すみません(笑)。やっぱり書きながら考えた方がいいね。

その「してはいけない」ことをしてしまうことで、誰かをまわりまわって傷付ける。呪いを受け継いでしまう。誰かに攻撃されるような隙になるかもしれない。そういうためらいというか、問いは大事であるとも思う。だけども、そうやっていつの間にか自身を強く抑圧してしまうと、その圧力は簡単に他者に向くような気がした。

弱さを抱えたままの強さとは - 秘密結社「喫煙所」(第30通目)

ここを読んでみたら「〜してはいけない行動」のさらに下にも「〜してはいけない」が、あるような気がした。「誰か傷つけてはいけない」「呪いを受け継いではいけない」「攻撃されるような隙を与えてはいけない」みたいな。これらの〜してはいけないという思考はヒロさんの恐れから来ているものなんだろうね。そういえば、ヒロさんはよく例えに勝負や戦うことが多いことに気付いた。

じぶんに問かけられること自体が弱さを抱えたままの強さなんじゃないかな。問うことで信じていたものあたりまえが崩れる。地盤がグラグラする。まるで自己を失ったような気持ちになることもしばしあるけれど、そうやって自己のようなものを壊せるのが、弱さを抱えたままの強さなんじゃないかなあ。壊すってちょっと大袈裟だけど。

文脈を読んでいないから的外れなことを言うかもしれないけど「弱いままでいい」ということを、わたしは「弱さを持っていてもいい」と都合よく解釈しちゃったな。傷つきやすく、突かれたら痛い、ままならない、脆い、そういう部分を持っていてもいい。弱い部分を持ってもいいと思えたとき、ようやく向き合えるものもあると思う。

生理前で体調を悪くしたとき「こんなときになんでよ〜、やらないといけないことあるのに。毎月体調悪くなるのは嫌だな。男の人いいな〜。女の人のからだままならないんですけど…..」と焦ったり、憤りを感じた。薬を飲んで時間や痛みをやり過ごすのもひとつの方法だと思う。きっと何を優先したいのかで選択は変わってくる。

わたしは毎月痛いのは嫌だから改善しようと思ったけど、そもそも日記を書いたり、写真を撮ったりして心の機微には目を向けるのに、体に目を向けないのもおかしな話だったんだよね。からだとこころは繋がっているのに、体の声を聞いてこなかった。ここでわたしの今までの認識(自己)が壊れた。おかげで日々の生活を省みる時間になった。

女性の体はメーターみたいな役割を持っているのかもしれない。悪い所があったら体が教えてくれる。だから、ままならないままでも、弱いままでもいいのかもしれないと思ったりもする。女性優位ということが言いたいわけじゃない。あくまで私個人の体験から感じたことで、他の人には違う弱さがあると思う。

「弱さを抱えたままの強さ」は、ままならない自分と付き合っていくことのような気もするけど、ここまで書いても答えらしきものがまったくみえないし、ヒロさんの問いに答えられている気がしませんが、いかがでしょう。

さんぽ

大変お待たせして書いてみたけど、ほんとうに難しい問いだね(笑)。体調崩すのは嫌だったけど、見直すきっかけになった、やっぱりよかった。

【前回の問い】


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