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胃腸炎日記

はじまりは悪寒からだった。生理がもうすぐ終わるというのに、なんだか気分がすぐれなかった。節々も少し痛い。はじめは最近飲み始めたピルの副作用によるものだろうか?とも考えたが、調べたところ寒気や節々の痛みは副作用にはなかった。お腹がギュルギュルと鳴って下腹部が張っていることから、ようやく何か胃腸炎の類だと思った。

そのあと、熱を出して2日くらい寝込んだ。幸い上から出すことはなかった。吐き気があっても、どうにか意識で抑えた。嘔吐は疲れるし、気分も最悪だから。

今回の胃腸炎は意識で吐くことを抑えられるほど、軽度なものだった。軽度でも辛い。いちばん辛いのは、食べたいものを食べられないこと。最初の2、3日はお腹は空いているが食欲はなかった。母にお粥を作ってもらった。食欲が回復してからは、それを抑えるのが大変だった。大好きなカレーが目の前にあるけど食べられない。少しルーと具だけ食べたけど。本当は味の濃いものや、油っぽいものはNGだ。この後も誘惑は、わたしを襲い続ける。母が冷蔵庫から取り出した豚タンを取り出して「食べる?」と言ってきた。もちろん「食べない」と返す。いや食べたいけど…。そんなものを見せるんじゃないよ、と内心思った。

食欲を満たせないわたしは、韓国アイドルのモッパン動画を食い入るように見た。彼らは今世最大の幸せと言わんばかりに、大きな口をあけ、おいしそうにインスタントラーメンをすするのだ。そんなもの見ていたら、わたしもインスタントラーメンを食べたくなるのは必然だった。韓国ラーメンが食べたかったが、そんな辛いもの食べたら流石に吐くんじゃないかと思って、家にあったトムヤムクン味のインスタントラーメンを食べることにした。

それを食べた翌日の朝は最悪の気分だった。だが、わたしはそれに飽き足らず暴君ハバネロを食べてしまった。そして、その夜のこと。父に「買ってきた焼き鳥食べる?」と聞かれ、「今胃腸炎だから食べれない」と答えたが、焼き鳥の匂いにつられて、結局2本食べてしまった。父には笑われた。

回復しつつあった胃のギュルギュルと吐き気は次の日にさらに悪化した。とことん最悪の気分だった。食べる時は、これで気持ち悪くなっても悔いなし、とまで思ったが、気持ち悪くなってから、悔いだらけだとすぐに改めた。お粥とゼリー飲料がいちばんだ。

バカなことをしたせいか、治りが遅い気がする。完全回復したら、韓国ラーメンを爆食してやると誓った。

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