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学会テーマに込めた思い

この度、ありがたいことに学会長に任命していただきました!

このnoteでは学会の運営側からの目線で【第28回福岡県作業療法学会】の学会長である私が、学会が出来上がるまでの課題や奮闘についてを書いていきたいと思います。

今回のテーマは「学会テーマに込めた思い」です。

今回の学会テーマが決まりましたので、そこに込めた思いについて語ってみたいと思います。後半は学会テーマの作り方についても考えていきたいと思います。

この日記がこれから学会を運営する方の何かのお役に立てれば幸いです。

※このnoteの記事は私自身の見解であり、関連する組織とは無関係であることをご理解いただきたく存じます。

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学会テーマについて


第28回の学会のテーマは、

「未来へのヒント〜次世代と共に作る作業療法〜」

です!!

現在の作業療法は、病院だけではない様々な働き方が生まれてきてます。

学校に、企業に、教習所に、地域に作業療法士がいる。

作業療法というのは、本来、産業革命の時代に、人としての作業を重要とするための社会活動に源流があります。

人としての価値に焦点を当て、その人の行動や経験を作業と名づけ、人の価値を取り戻すためのセラピーとしてリハビリテーションの分野に位置付けられました。

そう考えると、作業療法の持つポテンシャルは病院だけに留まるものではないと思います。

障害のある人が困っている
病気でしたいことができない
子育てで生活がうまくいかない
学校で子供がうまく遊べない
高齢で生活が成り立たない
仕事に戻りたいけど不安
企業で体を壊す人がいて経営がうまくいかない
運転で事故のリスクがあって困る

現在はこういった課題が、作業療法士の対象となっているということです。

そう考えると、私たち作業療法士は社会の問題に対してどのように価値を提供できるかを改めて考えなくてはなりません。

そしてこれらの新しい作業療法の時代を作っていくのは、他でもない”次世代”の作業療法士だと思います。

今までの働き方を大事にしつつも、新しい時代に向けて、それぞれが一歩前に進めるように。

そしてこの学会がそのヒントとなるように。

そんな願いがこのテーマにはこもっています。

我ながら、なかなか良いテーマだと自負してます(笑)


学会テーマの決め方


ここからは学会のテーマの決め方について話していきます。

今回のテーマを決めるにあたって、まず考えたことは、

「現在の作業療法の課題は何だろう?」ということです。

私が考えた課題は、
「作業療法は今後どのように発展していくのか」
「目の前のクライエントに悩む人の助けにならないか」
「福岡で行う学会の意義は何か」
「学会発表を行うための場所にならないか」
「協会離れが進む世代に魅力を発信できないか」

など、現在の作業療法の課題に向き合いながらも、福岡という場所の立場や学会としての位置付けを明確にし、協会の活動の一助となる。

そんな目標がこれらの課題から浮かび上がってきました。

これらについて、ある程度自分の中で文章化し、それを徐々に形にしていきます。

そこでできた文章から今度はテーマとなるものを考えることが必要です。

テーマを決める際に注意したこと
・端的に伝わる
・柔らかい表現
・テーマから意味が伝わる
・カタカナを入れたい(見やすい)
・未来志向の発想

最初にできたテーマは「次世代へのメッセージ」というものでした(これはこれで悪くない)。

ただ、これだとメッセージ性は伝わるのですが、何が伝えたいかは分かりにくかったんですね。

そこで、何度も変換する中で「次世代→未来」「メッセージ→伝言→ヒント」というふうに変換していき、「未来へのヒント」となりました。

これなら、何を伝えようとしているかも伝わりますし、次世代に向けたメッセージでもあることもわかりますよね(たぶん)。

そこにサブタイトルと加えて、現在のテーマになっています。


このように学会テーマを考える際は、その背景にある課題などから考え、そこに伝えたいことを組み合わせていき、そこからさらに言葉を変換していきながら、組み合わせて作っていくと良いと思います。

もし、今後、研修会や学会を運営される方は参考にしてみてください。


今日は学会のテーマの作り方に触れてみました。

引き続き、学会運営の応援よろしくお願い致します!




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