去年の今頃書いた記事だったか、こちらの本を読みかけの時チラリと紹介したことがある。
「ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと」奥野克巳著
読み終わりブックオフにて買い取ってもらおうとしたが、染みで値段がつかず家に持ち帰った。今、SNSにて縄文や原日本人的魂を取り戻そうというムーブメントが起きているように見えるので、こちらの本をがっつり引用紹介させてもらおうと思う。こちらはインドネシアのプナン族の下でフィールドワークを行った文化人類学者奥野克巳氏の体験と考察である。
ぼくは縄文人の暮らしと精神性いうものは現代からはなかなかわからないと思うけど現存する狩猟民族の暮らしと精神性からその一端を想像することは出来ると思うのだ。
それでは行ってみましょう♪
レッツ・ゴートゥ縄文時代〜!!💫💫💫💫💫
海外から戻った奥野氏の気付き。
学校や会社、社会で行われる自我の押し付け(他我の押し付け、心理学者フロイドは超自我と呼ぶ)。
「私自身がなぜここにいてこんなことをしているのかを疑う気持ちだった。」
奥野氏の自我がゆらぎ始め奥底の魂の呼び声が聴こえてきたようである。
「そんなところに出かけていって人間の根源的なやり方や考え方について考えてみることは出来ないだろうか。」
現代社会で成長するに従って「私」という自我が形成され家族的社会的に《男らしくあらねばならないとか逆に女らしくあらねばならない、大人らしく、社会人としてこうあらねばならない》というような自我を心理学者フロイドは超自我と呼んだが大学を出てからの奥野氏はこの《超自我》に対して疑問を持ち行動に出た。
インドネシアのプナン民族の下で暮らし始めるのだ。
そこは本のタイトルにあるようにありがとうもごめんなさいという言葉もなく反省もない自己と他者の境目の薄い自我の弱い社会だったのだ。
第二部へ続く。
ナマステ✨