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『カムカムエヴリバディ』の骨格は、〝直線〟と〝円〟と〝螺旋〟だ
3代100年を描くNHK朝ドラの壮大なテーマが、やっと見えて来た。
ネーミングにこだわる藤本有紀さんだからこそ、名前に隠した意味があると思いながら、ドラマを観てきた。〝ひなた〟が小学生になり、3代がで揃ったところで(川栄李奈さんはまだだけれど‥)、見えてきたことがある。
キーワードは『螺旋』だ。今の〝ひなた〟を象徴するのが『螺旋』なのだ。
安子は〝橘〟家に生まれた。この〝橘〟という漢字は「円
『カムカム』は、夏目雅子さんへのレクイエム?
①ヒロインは、第二次大戦前に結婚。
②夫の弟に横恋慕される。
③ヒロインは、子どもたちと一緒に野球をする。
④作品を貫くジャズ音楽がある。
⑤岡山県内での撮影があった。
こう書けば、誰でも朝ドラ『カムカム』だと思うけれど、この設定を全て持った映画が、38年前に公開されています。今は亡き夏目雅子さんが主演した『瀬戸内少年野球団』です。
『カムカム』のテーマ曲、「アルデバラン」に込められたメッセー
定一が旅立ったのは、やっぱりあの日だった
やっぱり、
この日だったのだと思います。
定一が、この世を去ったのは‥‥。
(EPISODE 038)
雨が降りしきる陰鬱な日、
客がひとりも居ない喫茶店の中で
定一がかけたのは、
『On the Sunny Side of the Street』
あの日、ジョーが居なかったのは、
教えてもらってるバンドの人と、
大阪に行ってたからだったんだ。
るいちゃんが行方不明となり、
日なたどころか、
こうあって欲しかった『竹取物語』の結末が『カムカム』で実現
藤本さんには、お礼が言いたいです。
これこそが、幼い私が願った
かぐや姫と、お爺さんお婆さんの
理想的な関係でした。(#^.^#)
古典で習った『竹取物語』では、
かぐや姫は、翁や嫗との別れを
悲しんではいません。
私との別れを嘆き悲しむであろう二人を
可哀想に思って泣いていただけです。
一方の翁と嫗も、
かぐや姫が月へ帰ることを、
一緒に喜ぶどころか、
武士を雇って阻止しようとします。
エゴ
『カムカムエヴリバディ』に、そこはかとなく漂う『ムーン・リバー』の響き
深津絵里さんが、オードリー・ヘップバーンに似ている、という話は、もう随分前から聞いている。いかなる役を演じても、そこに凛とした輝きを見せてくれるからだと、私は理解している。
今季のNHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』の「大阪編」で、2番目のヒロイン〝るい〟役を、久方ぶりのTVドラマ登場の深津絵里さんが好演しているが、随所に『ティファニーで朝食を』を想起させるシーンがたびたび出てくる。細かな設
風が奏でる〝音〟に驚く
11月4日。初めて階上(はしかみ)。『旧向洋高校・伝承館』に向かったのは、気仙沼に滞在して1週間を過ぎた頃だった。季節は違うけれど、行くなら午後2時半過ぎと決めていた。間抜けなことに、木曜日は休館日。人気のない『伝承館』から南へ進んで防波堤を目指した。
巨大な堤防の下に駐車し階段を登ると、そこは太平洋。内湾とは別世界だ。岩井崎がよく見えた。
振り返れば、波路上明戸の旭崎の方まで、堤防と波除
『カムカム』を『おかえりモネ』と比較しながら観ていられる理由
『おかえりモネ』が大好きになった。そんな私が『カムカム』に、自然に入っていけるのは、『カムカム』の脚本が、NHK朝ドラ『ちりとてちん』を書いた藤本有紀さんだったからだと感じている。
『ちりとてちん』とは、どんな朝ドラだったか
これまでの朝ドラヒロインにありがちな「持ち前の明るさで、困難を乗り越えていく前向きな主人公」とは180度異なる、心配性でマイナス思考のヒロインが大阪で落語家を目指す姿を描
「初めて〝気仙沼〟へ行く人」に読んで欲しい冊子があります。
『海と生きる気仙沼の 学べる復興ガイド』
著者 今川 悟
この冊子です。気仙沼の「宮脇書店」でも売っているはずですが、著者にメールすれば、分けていただけます。
(ご紹介するサイトに、購入方法が書かれています。)
48頁。上質の紙で全てカラー印刷なのに、300円です。
私は、2021年10月末から2
『おかえりモネ』の背景が、やっと分かりかけてきた。
2021年5月21日の『おかえりモネ』のスクショが、10月末の最終週に、私を気仙沼に連れて行った最大のキッカケだった。北上川の鴇波水門の上に立ち、朝岡さんが見たかったという『移流霧』を眺めながら、モネが言った「気仙沼の『氣嵐』に似ている」という言葉。この時『氣嵐』を見たいと思った。というか、見たいという想いに取り憑かれたんだと思う。
この時のモネのアップは凄かった。見ての通り、下瞼のまつ毛さえ、
気仙沼に感じていた「既視感」の正体に、昨日やっと気づいた!
タイトルのショットは、今日12月2日の丸亀港。光は右からだから、気仙沼の人なら感覚的に「午後」に見えるかもしれない。瀬戸内海に面する香川県の丸亀港は、北北西に向いて開いているので、午前中がこんな感じなのだ。
テレビに出てくる気仙沼港を見ながら、船の種類も、向こうに見える景色も、そんなに似ていないのに、つい昨日まで、この景色こそが、懐かしさの正体だと思い込んでいた。でも違っていたことに気づいた。昨
気仙沼について「絶対書かなきゃ!」と感じ続けていたこと
気仙沼では、SNSでのやり取りがあったとはいえ、初めてお会いした方に「これでもか!」と言わんばかりに大事にされて、夢のような2週間を過ごすことができました。改めて感謝いたします。しかも、傘をさすことが一度も無く、素晴らしい空と雲と霧に、魅せられながらの毎日。「人生に、こういうことは、そうは無いな」みたいなことの連続で、見るもの、聞くものが、身体中に染み渡るような2週間。そんな旅を終えた私が、滞在3
もっとみる気仙沼大島大橋を渡ったら〝左折〟してみて欲しい理由
大島に渡ろうとすれば、本土側で2つのトンネル、橋を渡って3つのトンネルをくぐることになる。お勧めしたいのは、「大島ウエルカム・ターミナル」への、ほんの少しの遠回りの道。私は大好きになってしまった。
乙姫3号トンネルをくぐると、パッと大島の風景が目に飛び込む。このまま直進すれば、1分も経たないうちに「大島ウエルカム・ターミナル」に到着するから、ほんとに気持ちがいい。ただ、ほんの数分の時間の無駄遣い
『おかえりモネ』で描かれなかった登米のもうひとつの顔と、霧の中の撮影の関係
『おかえりモネ』では、北上川と、古い街並みと、森林のある町として描かれたのが登米だ。このショットは、実在の「登米町(とよままち)森林組合」の建物。私がお邪魔した時には、2人の職員の方が、事務所で仕事をされていた。
『おかえりモネ』の企画が進んでいる中、ここにも、NHKのスタッフさんが、大勢で訪問されたそうだ。事務所の中をうろうろして、いろんな所を見ていたという。この事務所は、ドラマの撮影には使わ