ふるさとの話。
東京から飛行機で2時間弱、そこから市内までは車で1時間。決して近くはない私の故郷。でも、折を見てはピュッと帰りたくなる、そんなふるさと。
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「地元」「ふるさと」「故郷」
そう聞くと、いつでも、いつまでも変わらない、のどかな風景が待ち構えてくれていると思っていた私。
だけど、最近気づいたこと、
「あれ、わたし…帰省の度に、” はじめまして ”の経験ばかりしてるかも」
例えば、足湯につかりながら、目の前の大海原を一望できるスポットが地元にあるなんて知らなかったし、自転車で40分走らないと友達とも映画に行けなかったのに今では駅ビル内で事足りるし、
20年弱の時を共に過ごしたはずの地元。
何故に今更、そんな新しいこともなかろうに。。
だけど、私はいつも帰る度に「こんなお店あったの?」「こんな美味しいものあったの?」「ここで、こんなことできるの?」と、驚いてばかり。
▲手前が足湯、奥は海!足湯ゾーンにはうっすらカニがいます。
ふるさとが進化していったのか、
私が成長していったのか、
おそらくどちらも、本当のことで。
ふるさとは絶えず、アップグレードしていく。
駅は大きくなり、駅周辺に商業施設ができたり、都会にしかないと思っていたアパレルブランドが地元で買えたり。
でも、私が「はじめて」と思ったことは、実は昔からあったものだった。
港近くのお洒落なカフェも、隣市の街にある美味しい海鮮料理屋さんも、海と山を一望できるロープウェイがあることも、
全部それまで知らなかったこと、もしかすると、気づけなかったこと。
まだまだ成長途中の女の子には楽しめなかった味覚、視覚、興味関心、たくさんの感覚があった。それが今では”楽しめる”ようになった、それだけのことかもしれない。
大人にならなきゃ気づけない良さ、楽しさを見出しつつある今日この頃。
いつも母と、「こんなとこあったん?」「もっと早く来たかったわ」なんて言いながら地元を周遊している。
次の帰省では、どんな「はじめて」が待っているだろうか。
ふるさとがアップデートされるお話。だけど、アップグレードは自分の中でも起きているかもしれない。趣味趣向も成熟していってるのかも・・・
私のお腹と人生の肥やしにします。 あなたのサポートで今後もミーハー業が続けられそうです^^