私立学校の教員採用の合同説明会のイベントレポート2022
教員採用.jp(株式会社ブレインアカデミー)が全国各地で行っている私立学校の合同説明会(一部面接などの選考会もあり)の情報についての記事になります。
2022年の東京会場は5月29日に東京ビッグサイトにて開催されました。
(大阪会場は前の週5/22日にOMMビルで開催されたようですね)
詳しい内容は教員採用.jpのfacebookアカウントを見たほうが早いかもしれません(リンク貼ってあります)。
教員の就職活動用の合同説明会というのはかなり珍しく、教員採用.jpが行っているものはありがたいと思います。
東京会場に参加していた学校としては40校ほどですが、規模としては大きめではないでしょうか。
東京会場の出展校としてはやはり東京・神奈川・千葉・埼玉の学校が多い印象です。
関東に近めの県だと愛知県(桜丘)・静岡県(浜松開誠館)・福井県(福井工大附)・長野県(松本秀峰)などからも出展していました。
もう少し離れた地域だと高知県(明徳義塾)・京都府(京都共栄学園)・大阪府(大阪桐蔭)・大分県(岩田)・沖縄県(興南)・鹿児島県(屋久島おおぞら)も出展していました。
出展校の中には、校長先生や理事長が自ら出向いて志望者に説明を行っている学校もありました。
後述する「ブースに集まってきていた人数」のところでも差として現れているかもしれません。
それでは本題のイベントの内側、各学校の様子について見ていきたいと思います。
全体を通して
各学校、しきられた空間を利用して工夫をこらしながら説明を行っていました。
プロジェクターを持参してパワーポイントのスライドを使って説明する学校が大半でした。
待機時間に学校紹介ビデオを流すところもありました。
全ての出展校を合算して、今日の説明会に動員されていた(駆り出されていた)教員の男女比は、全体で6:4から7:3で男性の方の方が多かった印象です。
もちろん、男性の教員(と思わしき人)ばかりを7人も動員している学校もありました。
個人的には、見て回っている学生さんはこういうところも見て欲しいと思っていますし、働き方や福利厚生を重視する昨今の学生さんの中には気にしている方もらっしゃると思います。
各出展校の自校ブースへの教員の配置としては、5人以上か5人以下かで大きく分けることができたと思っています。
そんな中、男性教諭ばかり7人も動員しているのはどういうことなのか、と疑問に感じることもできるわけです(いい悪いはもちろん別です)。
・単純に男性職員の数が多い
・女性職員の休日を守っている
・etc…
様々な考え方ができると思いますが、ぜひ、いろんな観点からアンテナを張って欲しいと学生さんにも思いますし、出展する学校さんにも気にして欲しいと思います(上から目線で恐縮ですが)。
人間を一人雇うというのは、ある意味で学校法人に一億円のお買い物をしてもらうものだと思っています。
上記の記事は雇われる側の学生(就活生)にも読んでいただきたいですが、今回はどちらかというと募集活動に携わる方にも読んで覚悟をもって採用活動にあたってほしいということもあります。
学生(就活生)が後ろでなんとなく説明を聞いている中、「よければ資料をどうぞ」と声をかけている学校さんもあれば、(傍から見て)学生さんそっちのけで自校ブースで3人ほどで談笑に耽っている学校さんもあったと思っています。
そんな中、つねに10人以上の学生を相手に説明を続けていた学校もあれば、ほとんど閑古鳥が鳴いていた学校もありました。
私自身は会場を何周かしましたが、数時間にわたって数多くの学生さんに説明を続けていた学校もあれば、そうでない学校もあったということです。
ただし、集まっていた学生が多かったからといってその学校が人気校であるとは限りませんし、ホワイト私学だとも限りません(逆に私自身が過去記事でこれはちょっと‥と紹介している学校も少なからずあります)。
単純に、募集教科の多い少ないのせいもあるでしょうし、待遇の違い(非常勤講師か専任教諭か)もあって人の集まり方には差があったと思います。
ぜひ、そのあたりを踏まえて続きは読んで下さいませ。
①埼玉県の学校について
西武台新座中学校・高等学校
募集しているのは常勤と非常勤を組み合わせながらのほぼ全教科。
学校から動員されていた教員は女性を含めて5人以上。
ブースに集まっていた参加者は5~7人程度。
資料や学校パンフレットの分量としては少し控えめであるものの、独自の手提げ袋を準備しているところが差別化ポイントかもしれません。
西武学園文理中学・高等学校
募集の中心は国語・社会・理科・保体。
学校から動員されていた教員は確認できた範囲で男性のみ5名弱。
ブースに集まっていた参加者は5~6人程度。
浦和実業学園中学校・高等学校
例年多数の教科にわたって募集をしている学校。
不安がよぎる過去もあったように記憶していますが、最近はどちらかというと好感をもてる学校側に移行しているようにも感じなくもありません。
学校から動員されていた教員は5名弱だと記憶していますが、そのうち1名は校長先生だったように思います。
もっとも、途中退席されたのか、会場を何周かしているうちにお姿は見失ってしまいました。
ブースに集まっていた参加者は10~15人程度。
気のせいかもしれませんが、校長先生がいて中央で説明をしていた時のほうが活気や熱気があったように感じます。
学校法人開智学園
ブースには応募用の履歴書提出箱と学校紹介のパンフレットが置いてあるのみでした。
城北埼玉中学・高等学校
英語の専任と数学・世界史・理科(物化生)の非常勤講師の募集をしています。
学校から動員されていた教員は男性が5人弱。
ブースに集まっていた参加者は5名程度でした。
学校法人佐藤栄学園
ブースには応募用の履歴書提出箱が置いてあるのみでした。
学校法人小松原学園
募集は5教科と美術・家庭科。
個別対応の相談も複数箇所で行われていたようにも見受けられましたが、一部は面接を行っていたのかもしれません。
学校から動員されていた教員は女性1名を含めて5人以上。
ブースに集まっていた参加者は10人程度で、待ち時間もあったように思います。
閑話休題
ところで今回の合同説明会のイベントですが、暑いとはいえ基本的には上着を着ている方が多かったです。
これに関しては以前にnote記事を書いています。
もちろんまだ5月だからということもありますが、(いい悪いは別として)上着を着ていなかった方はほとんどいませんでした。
数名、上着を着ていなかった方はいらっしゃいましたが、イベント開始1時間ほどで、少なくとも2~3名はイベント会場を後にしているのを(偶然ですが)見かけました。
もちろん、私が全員を見ているわけでもありませんが。
②千葉県
学校法人聖徳学園(光英VERITAS・聖徳大学附小)
募集は国語・理科・英語・小学校。
募集を絞っているからか、学校から動員されていた教員も3名程度であり、ブースに集まっていた参加者も多かったり(8人程度)少なかったり(3人程度)と時間帯によっても差がありました。
千葉英和高等学校
募集は多くの教科にわたっていました。
学校から動員されていた教員は男性ばかり5名弱だと思っています。
ブースに集まっていた参加者は10~15名程度で、面接も行っていました。
この学校が説明で最も特色を出していたと個人的には思っています。
キリスト教という背景もあるかもしれませんが、学校の合格実績や施設設備・働き方ではなく、理念や伝統などの考え方の説明に時間の大半を費やしていたと感じました。
もちろん、個々に合うor合わないは別ですが、説明をしていた方も神父さんのような、あまり声を張らない、少しゆったりとした落ち着いた口調でしゃべっていたのも印象的でした。
学校法人秀明学園
埼玉県よりも千葉県の学校のほうが募集している教科は広め。
学校から動員されていた教員は、女性1名と、外国人教師(男性)1名を含めて5名弱でした。
唯一、外国人教師を動員していた学校だと思います。
とはいえ、ブースに集まっていた参加者は2~3人。
(以下に冒頭で紹介していた学生そっちのけで談笑に耽っていた学校・福利厚生面で気になる他地域の学校・説明に情熱や熱意を感じられた学校などが出てきます。また知名度と加味したり、分析を深めたりしている場合もあります。また、各学校の担当者との会話内容も含まれている場合もあるので身バレ防止のために有料部分とさせていただきます。)
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