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既得権社会にイノベーションは無理

過去記事のハイライトです。
長文記事を書いたらパクられたので、刻んで再掲。
元記事はこちら。


既得権社会の日本

なぜ日本の政策が、ユートピア社会主義政策になってしまうかというと既得権社会だからです。明治の殖産興業で興った企業を全力保護する保護主義経済政策だからです。
アクロバティックなかたちでカルロス・ゴーン追い出してしまいましたが、もう無茶苦茶です。まだもらっていない報酬が未払い報酬だという理屈です。新聞記事をみていたら、契約書の文言が、deferじゃなくてpostponeだったそうです。私見ですが、繰り延べるのに、あえて、債務が確定してないことを強調するためにpostponeをつかってるんじゃないでしょうか。確定債務の繰り延べには、通常はdeferを使います。ようするに債務は未確定です。当時私はこの問題を注視してたんですが、おかしなことが沢山ありました。未払い報酬だと検察に通報してるのに、なぜか未払いの会計処理が遅れたりしていたのです。意味が分かりません。会社が未払いだと思うなら、まずは会計処理を過年度修正する必要がありますが、実際修正が行われたのは、逮捕拘留後、かなり時間が経過してからでした(律儀なことに、逮捕拘留の後、過年度修正の検討に入るという趣旨のリリースを出し、結局、修正までかなり時間がかかったのです)。おかしすぎます。逮捕ありきじゃないですかこんなもの。検察に会計の知識がなくて、時系列的な論理矛盾が起きていることに全く気が付いてないんです。

さて、ゴーンの追放の問題を細かくあれこれ言うつもりはありません。
巨視的にみると、ゴーンの追放とフッ化水素戦争という二つの大きなイベントは、日本企業を絶対に守るという政府の方針が経済界に強いメッセージとして伝わりました。大変ありがたい事なんですよ、国がここまでやってくれるなら。100%批判するわけではないです。国家としての気持ちも大変に理解できるものです。でも、かなり遅いんですよ。それに飴と鞭の鞭が無さすぎました。こういうメッセージは、逆に、最後には守ってくれるという甘えに繋がり、企業が努力しなくなるだけです。それでいいんだったらいいんです。鎖国して、もう日本人だけでハッピーに暮らしていこうって方針なら全力で支持します。でも、それはしないわけです。グローバル競争してるのに、政府が企業を守りまくるのです。競争してるのに、最後は政府が守ってくれると思ったら努力するの止めませんかね、普通は?それに、政府はこれまでも長く日本企業を守ってきました。

そもそも、インチキの円安誘導で日本企業は長い間海外にダンピングしまくってきました。長期間の円安政策は、もう十分すぎるほどに企業にとって飴でしかない政策なんです。(外為レートの購買力平価からの乖離率を考慮すると、日本の製造メーカーの営業利益率は低すぎる。)
飴しかないから企業が努力せず産業が弱っているのに、勘違いしてしまって、さらにゴーンの追放やフッ化水素戦争をやってしまったのです。甘やかしてきたから産業が弱っていたのに、さらに甘やかすことになったんです。グローバル競争させて企業を強くするのではなく、インチキで企業に勝たせる政策を長く続けてきたのです。

上でも説明しましたが、欧州は中韓含め新興国の急成長をしっかりと予想して、脅威に感じてリストラしまくっていましたから、先を見据えた世界戦略を考えていたと思います。上の二つの大きなイベントの結果、日本は電気自動車(BEV)でも完全に出遅れてしまいました。販売数が落ちると固定費を分散できずに価格を下げれなくなる。BEVへの転換期で販売量が減るなど大きなリスクを背負ってしまったのです。
ゴーンの追放やフッ化水素戦争をやるときに、ちゃんと海外と調整せずにやってるんでしょうか?私は最初はプロレスかなと思ってたんですが、その後の日本の急速な凋落、半導体や電池の調達困難ぶりを見ていて、あれ?もしかしてガチでやってしまったのかな?とかなり心配になってしまいました。

話しがまとまりなくて申し訳ないのですが、結局、こういうイベントを見ていますと、本当に政府は既得権を守りすぎていると思います。歴史修正だけならともかく、明治の殖産興業で興った企業まで守りまくるというのはちょっと度を越して過保護だと思います。守るから努力しなくなるのはあたりまえでしょう。

結局、日本は資本主義には向いていません。縁故重視だというのはベネディクトの指摘通りです。

アベノミクスを成功させるなら、まずは鎖国だと思います。私はもう鎖国してしまえばいいと思います。アベノミクスを一つ擁護するとするなら、競争ばかりも決していいとは思わない点です。保守を名乗るなら、鎖国して、日本人だけでのんびりやってればいいと思います。帝国主義国・巨大資本の干渉を排して日本独自で極東のジパングを作ってみてはいかがでしょう?私は科学技術が発展することに結局何の意味もないと思っていますので、ド田舎で豚や鶏を飼って農業することになっても全く問題ないです。別にいきなり鍬をもって山を耕せと言ってるのではないです。日本人は、そもそも資本主義に向かないという性質を理解し、日本人にあった経済システムを取り入れるべきでしょう。いつまでも欧米の奴隷やってると、そのうち国は潰れてしまうと思います。


民間セクターもアホの日本

日本は専門家も頭が悪い人(または、大手メーカーの走狗)が多くて、BEVは欧州の陰謀だ!とか言う人がいます。でも、欧州は火力発電が作れなくなって重工業メーカーがかなり大規模なリストラをやってきたんです。日本は、とにかく、テレビで喋ってる人にアホが多い。私はテレビを持ってないですが、ネットでBSのビジネス番組を見たときに大企業から転職してビジネススクールの講師をしていると名乗る人がBEVの欧州陰謀論を唱えていて驚きました。仮に陰謀論であっても、それがなんだと言うのか。日本は自国の内需を潰し、インチキで円安にして海外に安売りしまくってきたんです。そんな自業自得のインチキ国家日本が他国の事を言えるわけがない。ビジネススクールの講師なのに広範な知識がない。特に金融・会計の知識が伴ってない産業分野出身のコンサルタントは使えません。イーロン・マスクは常に金勘定で物を考えるでしょう?彼は経済学の知識もあるのでマーケットをマクロとして捉えることができるのです。それにペイパルで稼いだ金をスペースXのロケット開発につぎ込んでショートしかけた経験があります。日本は学び直しを許さない社会ですし、チャレンジを許さない社会なので、専門バカが異常に多いのです。分業の概念を発達させたのはアングロサクソンですが、ホワイトカラーにはちゃんとリベラルアーツを教え込んでいるんです。日本人は、専門家も、ブルーワーカーみたいに一つの事しか知らない人が異常に多いです。

BEVの分野でめちゃくちゃ後塵を拝しているから、最近、みんなイライラして感情論が多いわけです。自動車産業は、産業のすそ野が広いから、産業分野にイライラしてる人が異常に増えているんです。加えて、半導体分野でも出遅れている。もう挽回できないレベルにです。だから、どこ見てもイライラばっかり。(それで日銀がインチキ円安を究極化させている。麻薬で弱ってるのに、さらに麻薬を打ち続けてるんです。)

BEVの分野でめちゃくちゃ後塵を拝しているのは、結局、IT分野の既得権を守りすぎてIT分野が育たず、AIでもかなり出遅れたからです。携帯事業者を守りすぎたのもある。とにかくIT通信分野の既得権を温存しすぎて、高度なIT技術やAI技術の開発や蓄積が間に合わなかった。スペースXの回収型ロケットは、すでに重工業分野ですら、IT・通信分野における高度な技術力が無ければ最先端に立てないことを証明しています。ABBが予測してた通りになったのです。

日本は、IoTとか言ってるわりには、BEVの潮流にも乗り遅れ、半導体分野の底上げにも乗り遅れ、ロケット開発にも乗り遅れた。業界に先の読める人がいないのです。先が読める人は、湯之上氏みたいに排除されてしまうのです。ソニーの出井氏もIT戦略会議で意見を潰されたことを手記にしていたのをどこかで見ました。ちゃんと先を見通せる人もいるけど、登用されないようです。私のような平民でもわかってることを、テレビに出てる自称専門家がさっぱり知らずにワーワー頓珍漢なことを言ってる日本は異常です。政府にちょっとでも意見するような人材が登用されない。これがヤバいですね。別の記事でも書きましたが、明治時代に、政府に意見する歴史学者や人類学者がみんな排除されたのと同じです。政府は、外部人材に偉そうに言われるのが嫌なら、もうちょっと政府内部にちゃんとした人材を抱え込んでやるべきだと思います。

以上です。

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