fleurs de cerisier

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最近の記事

スキー場にて

あれは小学1年生くらいのことだっただろうか。 家族でスキーに行ったことのこと。 スキーが得意な父の後ろを、私は追いかけて滑っていた。 父は、後ろにいる私を気遣いながら、ゆっくりと大きくターンしながら滑っていた。 私もそんな父を真似したかったのだろうか、大きくターンをしようとしたら、大き過ぎて横側の山側に乗り上げてしまった。 その横側から真ん中に勢いよく曲がり戻って滑っていたら、真っ直ぐ滑ってきた若い男性に衝突してしまった。 アッと驚いた瞬間に目の前に空が見え、足に痛みを

    • 行動を起こさせる本

      本を読む醍醐味は、何かに挑戦したくなり行動したくなる気分にさせてくれることだと思う。 ただただ、気分良くなりたいために本を読むこともあるが、自分を大きく変える行動を起こさせてくれる言葉、文章に出会えることが、一番私にとっては、うれしく気持ちがいい。 そのうちの本の一つに昔から何度も読んでいる「ガラクタ捨てれば自分が見える」カレン・キングストン著がある。 読んではいろんな物を捨て、過去の自分への執着が外れ気分が一新される。 要は自分が変わるということだ。 今もどんどん不

      • 父の思い出

        亡くなった父は、よく年賀状を出していた。 それも結構たくさんの枚数を。 そんな父を、母は「返ってくる枚数は出す枚数よりだいぶ少ないのに、なんでそんなに出すんだろうね、損してる」と言い、不服そうに見ていた。 毎年年賀状を出す頃の父は、私には心なしか、「印刷が大変だ」といいながらも、楽しそうで、満足感を感じているように見えた。 父はどう思いながら出していたんだろう。 「あの人は元気かな」「今どうしているだろうか」と、一人一人に想いを馳せていたのではないだろうか。 返事が来る

        • コロナ回復の兆し

          昨日は頭痛があり、また病院へ行ったところもらってきた薬「ロキソニン」が効か なくて、気持ち悪く辛かった。 そこで、今日の朝には普段飲んでいるイブを飲む。 効いた…!! 随分体が楽になった。 ようやく回復の兆しが、折り返し地点が、感じられた。 コロナで数日間続いていた熱が下がったのに、あれ?と驚くほど回復した感がなく倦怠感、眩暈、気持ち悪さが続いていたので。 まだ、立って行動するのは辛いけど、部屋を片付ける気力と体力は湧いてきた。 YouTubeを開けると、吉濱ツトムさんの

        スキー場にて

          体調のこと

          初めてコロナに罹患し高熱が出た。 思っていた以上にしんどい。 解熱剤を飲んでも、効果が切れる頃には高熱が出ることが4日間。 体力を消耗し体重が減り、倦怠感が続く。 7日目の今は熱はひいたが、頭が重く(鈍い痛み?)、めまいがあり、起きたり立ったりすることが辛い。喉の痛み等はない。 早く、あの時は大変だったな〜と笑って過ごせる時期を迎えたい。 自分にできることが少なく、普段仕事や行きたいところへ行けたりとやりたいことができていたことへのありがたさを、身に染みて感じる。 今のう

          初体験!

          やってみたことがないけど、やってみたいこと。ずっと前からやってみたかったことをやってみた、4月に。 ひとつ目は、ハイキング。 どうしても、山の中、空気のいいところへ行きたくなって、ふらっと行ってみた。 往復一時間弱かけて、電車に乗って。駅は行ったことがあるのだけど、行ったことのない場所に。 山の駅に着くと、すごく気持ちがよかった!空気が澄んでいて、山の香りがした。景色も緑や花が美しく、昔から山を見るとなぜかテンションが上がることを思い出した。 いろんな人やお店を興味深く眺

          唸る芝居

          見惚れてしまう演技を見ると、とても長く余韻が残り、とても強い心地よさをを味わえる。 最近では、「6秒間の奇跡」の高橋一生さんの演技だった。 父親や母親との微細な葛藤を、繊細にリアルに、ユーモアとかわいらしさにあふれた表現をしていたことがとても印象深かった。あの3人の掛け合いをもっと見ていたかった。。 毎回、この方の演技には、唸らされる。 「岸辺露伴は動かない」も、濃いキャラクターに愛らしさを感じられて好ましく見入ってしまうし、「民王」の冷静だけど隙のある秘書の演技には、声

          単なる青春物語ではなかった

          映画スタンドバイミーのことである。 ちゃんと見たことが無かったので、見てみたら、前評判?として聞いてたのと全く印象が違った。 実際は、歪んだ大人たちの犠牲になった、純粋で健気な子どもたちの話だった。 耳を父親からコンロで焼かれてぐちゃぐちゃになってるのに、精神を病んだ父親を非難されたら庇う少年、生活が苦しくて盗んだ給食費を先生に返しに行ってたらそのお金を先生に使われ出席停止処分を受けた少年、父親から興味を持たれず嫌われていると孤独を感じている少年、、、 辛かったけど、

          単なる青春物語ではなかった

          初めての寄席

          数年前、仕事の質が急に変わって、今までどおりに進まず、ものすごい不安感と孤独感を感じていたことがあった。 今思えば、鬱の一歩手前のような状態で仕事をしていない時間も、常に不安感に苛まれていた。 そんな時、人から寄席に行くことを勧められた。 行ったことが無かったし、落語の本も読んでおもしろかったので、気分転換に行ってみようと思い、浅草演芸場へ行ってみた。 すると、入る時間がお昼ごはんを買いに行ったので、時間がギリギリになってしまったのだが、迎えてくれた演芸場の受付の方が、

          初めての寄席

          憧れのスープカレー

          その昔、大泉洋さんがテレビで紹介してからずっと気になっていた。 また、知人からスープカレーって薬膳料理のようでおいしいとも聞いていた。 私はずっと食べる機会を狙っていたが、食べそびれていた。 そこで、ついに今日、買ってきたスープカレーの元を使って作って食べてみた。 お、おいしい。。 出汁が効いていて、甘味やうまみのある私が好きな味なんじゃないかなと思ってたら、まさにそうだった。 本来の作り方とは違うが、鯖缶のさば、にんじん、玉ねぎ、じゃがいも、スープカレーの元、ニンニ

          憧れのスープカレー

          秘密の花園の効果

          この本の名前を聞いたことがない人は、あまりいないと思う。 でも、実際に読んだことがある人も実はそれほど多くないないのではないか。 私は大人になってから、初めて読んだ。 子ども向けの童話だと思って読み進めてみたら、、、とてもおもしろくて止まらなくなった。 いつも不機嫌でひねくれていて、病弱で不健康だった子どもたちが、自然や、人の影響でどんどん明るく素直にたくましくなっていく様子が描かれているのを読むのがとても心地いい。 とても自然なのだ。描かれ方が。 また、自然の中

          秘密の花園の効果

          3.11の祈り

          今年も東日本大震災の日がやってきた。 発生した時刻に、黙祷する。 昨年は、お祈りした後は、自分の感覚としては、ふわっと軽くすっきりした気分になったように思う。 今年は、どうだったか。 主に震災に遭われた方、そのご家族、震災のあった地域の方々、震災に遭われた方の関係者に対して、お祈りをしたのだが、なぜか涙が止まらなくなった。 私は震災に遭われた方に知人はいないのだが、急に涙があふれた。 まるで、震災のあった時間帯に、多くの他の方々との集合意識と繋がったかのよう。 私自

          演者への愛

          ドラマや映画で見る人の演技を見るのが大好きである。 私自身も学生の頃は演劇部に所属していたほど。 上手い人の演技は欠かさず見る。 ストーリーも好きで今見ているドラマだと、下記がある。 警視庁アウトサイダー、リバーサイドオーケストラ、Get Ready!、夕暮れに手をつなぐ、などがある。 特に最近は、警視庁アウトサイダーの濱田岳氏のクセの強い人に対しての冷静に突っ込む演技が自然でさりげなくて笑えて楽しい。 そのドラマの主役の西島秀俊氏を見て、昔会ったことを思い出した。 あ

          オレンジ色のやさしさ

          前に茶トラの猫を飼っていた。 もう亡くなっているので今はいない。 その猫がふと見せる行動が印象的だったのを、思い出すことがある。 あれは、隣に住んでいた幼なじみである友人のお父さんが亡くなった時のこと。 飼い猫は普段から、ベランダから屋根に行き、背中を屋根に擦り付けながら、ツツツーと屋根の上部から下部に背中からすべり落ちていく「屋根すべり」をしていた。背中が擦られるのが気持ちよかったのかもしれない。それは、猫同士で流行っていたのか、知らない猫が勝手に家に入り、うちの猫と

          オレンジ色のやさしさ

          点滴から食べ物へ

          食べる楽しさ。 実は最近まで知らなかったのだ。 食べることで得られる快感や癒しを。 たぶん、小さい頃から、母から嫌いなものでも食べるように、また、遅いんだから早く食べるようにと言われ続け、そうしないと怒られてきたからかもしれない。 または、単純に母の作るものが好みではなくおいしく感じられなかったからなのかもしれない。 なので、いつも私は食べたくない時でも無理矢理食べていた。 義務感で食べる食事は、それはそれはおいしくない。 もちろん、時々はおいしさを感じたことはあった。 そ

          点滴から食べ物へ