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点滴から食べ物へ

食べる楽しさ。
実は最近まで知らなかったのだ。
食べることで得られる快感や癒しを。
たぶん、小さい頃から、母から嫌いなものでも食べるように、また、遅いんだから早く食べるようにと言われ続け、そうしないと怒られてきたからかもしれない。
または、単純に母の作るものが好みではなくおいしく感じられなかったからなのかもしれない。

なので、いつも私は食べたくない時でも無理矢理食べていた。
義務感で食べる食事は、それはそれはおいしくない。
もちろん、時々はおいしさを感じたことはあった。
それでも、好きなものを食べ続けることはいけないことだと思い、嫌いなものを食べていないと罪悪感が感じてたからか、それほど楽しい時間ではなかった。

大人になってからも、食べ物に対して、好きなものでも体に悪いものかもしれないと疑いながら食べているからか、罪悪感を感じ楽しく食べられない状況は続いた。
そんなこんなで、メリット感じられていないからか、食べることは非常に面倒だと思っていた。(お腹が空くと不快なので食べていたが)

また、私は幼い頃は風邪が悪化し脱水症状になることが多かった。食べると吐いてしまいぐったりして起き上がれないので、病院のベッドに寝かされブドウ糖の点滴を数時間打ってもらうのだ。すると、みるみるうちに回復する。「すごい!」と感じてたことから、体に栄養を取り込むのは、食べずに点滴がいいなと常日頃思っていた。

それが。
今はまったく違うのだ。
食べることが楽しい。とてもおいしい。癒しでもあり、気分転換にもなる。
何が変わったのだろうと思いめぐらすと、自分にとって必要な栄養がなんであるか、またそれが体にどのような効果をもたらすのかを知ったからだと思う。あとは自分がどういう味が好みであるか気づくことや、体に効果的な食べる順番を知ることであったりする。

それは、タンパク質をメインにたくさん摂ることであったり、ホエイプロテインを摂ることだったり、タンパク質→野菜→炭水化物の順で食べることだったり、炭水化物の量を減らすことだったり、野菜や果物の栄養の効果を知ることだったりする。食前ににがりを摂ることもその一つ。小麦粉製品はなるべく食べない。あとは、味でいえばみりんや醤油の甘辛い味や魚、肉、野菜から摂れる出汁の味が好きで、チョコナッツはいつ食べてもおいしく感じられるとかである。

これらを知る前の私は、タンパク質はあまり摂らない、炭水化物多め、果物多めの食事だった。これは体を老化させる食べ方だった。

今は、食べることに納得感を感じているからか、醍醐味を感じられる。
ただただ、食べることは快である。孤独のグルメのような楽しい時間。
新しいカテゴリの楽しさが発見できてとてもうれしい。

正しい情報はいつも私を幸せにしてくれる。
自分のことを知るって一番大事なことなんじゃないだろうか?

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