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初めての寄席


数年前、仕事の質が急に変わって、今までどおりに進まず、ものすごい不安感と孤独感を感じていたことがあった。

今思えば、鬱の一歩手前のような状態で仕事をしていない時間も、常に不安感に苛まれていた。

そんな時、人から寄席に行くことを勧められた。
行ったことが無かったし、落語の本も読んでおもしろかったので、気分転換に行ってみようと思い、浅草演芸場へ行ってみた。

すると、入る時間がお昼ごはんを買いに行ったので、時間がギリギリになってしまったのだが、迎えてくれた演芸場の受付の方が、お姉さん入んな入んなと迎えてくれて、下町の人情感のあるあたたかさを感じた。久しぶりに感じた感覚だった。

椅子に座ると、若い人から年配の人、男性、女性問わずいろんな人が見に来ていた。へぇと興味深く観察する。

お昼ごはんを食べながら見始める。

見て思ったのは、みなさん、サービス精神が旺盛で優しい。
人を笑わそうとする姿勢は、思いやりのある行為で、あたたかいのだなと知った。

あとは、噺家の方がこちらに話しかけてきたりして、一体感を感じられる!なんだかとても嬉しかったのを覚えてる。
また、話の表現が、人によってスピード感や緩急の付け方、落としどころが違ってて、とてもおもしろい。

二時間から三時間くらいいただろうか。
長時間同じ姿勢で、冬で寒く、体が痛くなってきたので出た。

寄席の和の音楽もなぜだが懐かしく心地よく感じられて、幸せな時間を過ごせたのだった。

クドカンドラマ、タイガー&ドラゴンを見て懐かしく思い出した。










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