2020年5月某日の日記
5時過ぎに目が覚めた。窓に差し込んだ朝焼けがキッチンの壁に映り込む。ブラッドオレンジの色彩が、ラックに掛かる調理器具の陰影を強調する。どことなくパースが狂った風景。壁の一角だけが彩られたキャンバスのようで、周辺はまだ闇夜のまま。
喉がガラガラなのでシンクで水を汲むと、ほったらかした食器やフライパンが残っている。昨日は早番の日で、夕方からビールを飲みながら晩ご飯を作った。三割引だった三田ポークの骨付き肩ロースの賞味期限が迫っていたのでローストにする。焼き油でいつも通り、ジャガイ