俺がフクロウだ

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  • ドブス顔面キモ人間

    映画「ドブス顔面キモ人間」の公式ノベライズ

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こんにちは。惢(すい)です。いかがお過ごしでしょうか。桜が咲き、空が青く染まり、気温高くなり、暑くなり、新生活も始まった頃でしょう。そんな訳で、恒例の鬱新生活コーナーを開催いたします。 まあなんやかんやで、私(わたくし)も大学生になりまして。今まで以上に心を通わす友達、彼女、バイト、飲酒、喫煙、薬物、殺人、強盗、暴行、と沢山の希望を抱いておりました。中高では不満足に終わった青春を取り戻し、人生に意味を与えてやろうと思ったわけですな。同じ高校の人は誰1人おらず、完全に0からのス

    • アイデンティティ

      皆様は、自分を酷く惨めに思う事はありますでしょうか。自分は度々あります。今回は、それを記して行こうと思う。 昨日と今日は文化祭でした。適当に友達捕まえて回ろうと思っていたし、実際にそうしました。別に全然ぼっちではありません。しかし、それがまた、少しずつ形容し難い自己嫌悪感を生んで行きました。大人数で回ったのがいけなかったのか、自分の存在感は見る見るうちに薄れていき、蚊帳の外とまではいかないものの、いてもいなくても変わらない存在になりました。今日もそうでした。友達と言っても、そ

      • 近況報告

        みなさま、いかがお過ごしですか?惢です。つい先日誕生日を迎え、18歳、即ち成人になったという事で、ここに自分語りを記していきたいと思います。 最近は、色々な事がありました。まず最初に、受験生になったということ。とはいえまだ本格的に勉強を開始している訳でもないし、模試でもD判定だしで、英検の2級をとった以外は何もしていないカス受験生ですねf(^^;。志望校も早慶とかマーチとかみたいな頭の良い所なんかではなく、そこそこの私文を狙っているので応援よろです( ᷇࿀ ᷆ ;)。とはい

        • おっぱいマン21・終了

          山本崇は、実感していた。龍輝と観察者の融合による特異点に時が吸い込まれていく。人々の肉体は時の逆行に逆らえないが、魂は運命を受け入れ、1つになる。これこそ正に、成功だった。 「遂に……」 しかし、何かがおかしかった。特異点が拡大をやめていた。それどころか、縮小をしているように見える。 「なんだ……?」 山本崇は状況を理解出来なかった。急いで廃墟から抜け、辺りを見回す。人だ。人がいる。いや、”戻って”きている。まるで、何事も無かったかのように、人間に肉体が、そして魂が戻っている

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        記事

          おっぱいマン20

          「こ……こは……」 龍輝は、見覚えがあるが思い出せない場所に取り残されていた。何かが聞こえる。声だ。誰かの、声が微かに聞こえる。 「その中途半端な優しさとかき、気遣いとかも全部迷惑なんだよ!いらねーそんなの!」 ”俺”だ。俺の声だ。龍輝はドアを勢い良く閉める音がすると、急いで物陰に隠れた。声の主が歩いてくる。やはり俺だ。”龍輝”が通り過ぎた後、龍輝は物陰から恐る恐る顔を出し、”龍輝”のいた部屋を見た。 「なん……だこれ……」 龍輝は困惑した。ゆっくりと開くドアの奥には、圭人が

          おっぱいマン20

          おっぱいマン19

          「………ダメだ、りゅう、き……、ハッ!」 橘は飛び起きた。意識を失うまでの記憶が、滝のように脳内で再生される。 「やっとお目覚めだ」 「こ、ここは……」 「流石に人前でこんな事やったら面倒な事が起きるからな。人のいない廃墟まで逃げてきたんだ」 橘は、自分の失敗が夢だったのかもしれないという希望が一瞬で潰えたのを感じた。顔を起こすと、そこには、山本崇と、目を覚ましたばかりの龍輝がいた。そして、6人の死体も。あれはきっと、クストーデの発現に必要不可欠な、贄となる”強大な魂”だろう

          おっぱいマン19

          おっぱいマン18

          「よう、食事中か」 嘲るように近づく山本崇に、橘はナイフを投げる。山本崇は飛来するナイフを平然と手で防いだ。 「……不意打ちでもない限り、私に攻撃は通用しない」 山本崇は手に貫通したナイフを抜き取りながら言う。 「私は人類を初めて見た時、あまりの醜さに涙を流した。……環境を破壊し、憎み合い、殺し合う。学びの場であるはずの学校ですら、偏見によるヒエラルキーが人間関係を支配している。こんな種族なら、より崇高な存在の”魂”になれる事を感謝すべきではないか?」 「そんな事……」 「お

          おっぱいマン18

          おっぱいマン17

          「なー、俺がなんで狙われてるのかだけでも教えてくんない?」 「ダメだ」 「なんで」 「そう言われているからだ」 「カスなんとかに?」 「ああ」 「そこをなんとか……」 「ダメなもんはダメなんだ」 橘はそう言うと、龍輝の方を向いた。 「これは地球の存続に関わっている問題だとまだ分かんないか?お前は俺の言う事を聞くんだ。事態を甘く見るなよ」 「……わかったよ」 自分が狙われている理由を話さない橘に不信感を抱いていた龍輝は、心当たりを探すため記憶を遡った。自分が、何やら大それた存在

          おっぱいマン17

          おっぱいマン16

          「……ぐあああああああああ!!!!!!!」 「……血ぐらい、自分で飲めるようにしろ」 意識を取り戻した山本崇は、その声の正体を察すると、姿勢を正した。 「……佐川龍輝はどうした」 「”観察者”に、奪われまし、たァ……」 「来る前に忠告しておいたのに、この始末か」 「申し訳ございません……。しかし、彼は”夢”を見ていました。つまり”能力”が発現してきている……即ち、”計画通りの運命”を辿っているという事です……」 「しかし、もう一方の人格の発現は出来なかった。しかも佐川龍輝の現

          おっぱいマン16

          おっぱいマン15

          朝。カーテンの隙間から尖った陽射しが目を焼き、俺は目覚める。体を伸ばし、呻き声をあげた。毎日同じ事の繰り返しだ。しかし、朝目覚められるということに感謝をしなければならない。今日は……、そもそもここは、どこ? 「うぅ……」 「目が、覚めたか」 「……、うわああああ!?!?」 ここは、部屋じゃない!いや、そもそも”家”ですらない!ここは、ここは一体何なんだ! 「生き残ったのは君だけだ。だから、君に任務を与える」 ”目のような鼻のような口のような”大きな空洞のある顔面と、細長い四肢

          おっぱいマン15

          おっぱいマン14

          「観察者……タチバナ?」 呆然と立ち尽くす龍輝は、山本に訊いた。 「そうだ。邪魔者は極力減らしたい。だからお前が精神病院にいる間、私は大人しく手を出さなかった」 「……なんかの冗談?」 「私はお前の全てを知っている。”未来”でさえも。それが、私の正体を裏付ける証拠に他ならない」 「お前の、正体……」 「私は、”山本崇”」 「知ってる」 「そして私は、”高次元生命体”。時空への干渉が出来る、お前ら人間より圧倒的に高度な生命体だ」 龍輝は悟った。これは、完全な”冗談”だと。山本の

          おっぱいマン14

          おっぱいマン13

          「……龍輝、やめろ!」 なんだ、この声は……。 「龍輝、お前はまだ戻れる!」 うるさい……もう無理なんだ……。 「下がってろ!これが”運命”なんだよ!」 この声は……山本? 「龍輝、これでいいんだ、このままでいいんだ……」 そうだよな、山本。これで良いんだよな、山本!! 「ハッ❗️❗️❗️❗️❗️❗️❗️❗️❗️」 龍輝はソファから飛び起きた。見慣れない天井に混乱したが、すぐにここが山本の家だと分かった。 「うるせー、ぞ、龍輝い」 山本が俺の咆哮で目を覚ました。 「あー、悪

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          おっぱいマン12

          「俺を、殺すつもりだったのか」 「……というより、俺に関わった人全員を殺すつもりだった。俺という存在を、居ないことにしたかった」 「難しいなー」 山本は、カラッと笑った。 「因みに、お前に関わったやつ全員殺した後は、どうするつもりだったん?」 「……信じないだろうけど、俺にはもう1つ人格があって、そっちで、生きていこうと思ってた。誰も龍輝を知らなくなれば、龍輝は死ぬから」 「……ふーん」 「……」 沈黙の中、山本は急に顔を上げ、龍輝を見据えた。 「それ、みしてくれよ」 「それ

          おっぱいマン12

          おっぱいマン11

          「兄ちゃ、ん……」 龍輝は、自らが齎した惨劇を前に、呆然と立ち尽くしていた。赤く染まった圭人は、何とか立ち上がろうと机の前でもがき、喘いでいる。 「おっぱい………マン……」 ピクピクと動く圭人の下に落ちたおっぱいマガジンの表紙を見て、龍輝は呟く。圭人の冷たい指が、おっぱいマガジンの”ガ”と”ジ”を隠していた。 「ウワーーーーーーーーーーーーっっっ!」 龍輝は飛び起きた。どうやら、あの後床で寝てしまっていたらしい。龍輝は、隣に懐かしい人影を感じた。 「……ママ?」 あるのは、

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          記憶、それを辿るが故に

          この世には、スマーフォンという物が存在する。それは、インターネットを経由し他者と関わりを持ったり、ゲーミングをプレイ出来たり、アプリをダウンロードしたりと様々な事が出来るとても便利なツールだ。しかし皆様、ここで疑問は生まれないだろうか?なぜ、スマートフォンの略称が”スマホ”なのだろうか。スマートフォンが正式名称であるならば、それに基づき破綻の無い略称である必要がある。だが、そんなスマートフォンの略称は”スマホ”である。こんなに破綻にまみれた略称を、人々は少しも違和感を持つこと

          記憶、それを辿るが故に

          おっぱいマン10

          「ママ、みて」 龍輝はテストの解答用紙をリュックから取り出し、テーブルに並べた。 「俺、クラスで6位だったんだ。先生は、今回は難しいのばっかだったから凄いって」 「6位?」 「うん」 「圭人は2位」 「……えっ?」 「貴方は6位でしょ」 龍輝は、陽子を見た。しかし、陽子の目線と交わることはなかった。 「でも、6位でも」 「圭人は、何て言ってたと思う」 「……わかんない」 「あと少しだったって、悔しがってた。2位の圭人が悔しがってて、6位の貴方が喜んでて、おかしいと思わない?」

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