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旅の記憶を記録する PCTー0
2022年5月8日
アメリカ、カリフォルニア州にあるメキシコ国境との境の街、campoに僕はいた。
そこにはPacific Crest Trail(パシフィック クレスト トレイル)の南側の起点のモニュメントが立っている。南側の起点があるということは、北側の起点もある。北側はカナダとの国境、つまりアメリカ西海岸を縦断するようにPCTのトレイルは伸びている。
その全長は約4200km。バックパック一
一年後の未来が想像できるか。
あるプログラムが修了した。
一年前の今日、一年後にこうなっていたなんて想像もできなった。
未来は常に明るいとか、明日生きてるかわからないとか
そういうことを言いたいわけじゃない。
僕たちはなんとなく、一年を周期に物事を考えるよう、DNAにプログラムされている。
年末になると一年を振り返り、それから次の一年に思いを馳せる。
2022年の3月末に仕事を辞めるまでの人生は、1年後の未来がある程度
感情を超える涙 PCT-5
涙には理由があると思っていた。
悲しい時、嬉しい時、寂しい、怒り、なんでもいい。
涙が出る時は、何かしらの感情が涙の後ろにあると思っていた。
そうではない涙を一度だけ流したことがある。
その日の話をすることにする。
その瞬間のことは、目を瞑らなくても鮮明に思いだせる。
7月。標高は4000mに近い場所、数日かけて歩いてきた。
時刻は12時を少し回ったころだった。
早く日本のカツ丼を食べたいなぁ
”一人”を選んで見た景色 PCT-4
”一人”で行動することを選んだから見れた景色というものがある。
PCTでは同時期に歩いているハイカーの数が多く、単独で行動する人もいれば、少人数のグループで行動する場合もある、あるいはカップルで動く人たちも。状況によって一人で行動することを選んだり、誰かと一緒に行動してもいい。そこにはルールなんてものはない。
4200kmという距離を歩くという、途方もなく感じる距離を歩いて旅する中で、自分の意
あの車をヒッチハイク PCT-3
ヒッチハイクはアメリカのロングトレイルを歩く上で一つのイベントのようなものでもあるし、ハイキング文化の一つであるようにも感じている。
行き先を記した段ボールを掲げて、親指を立てた人が路上にいる姿を簡単に想像できるんじゃないかと思う、まさにそれだ。
ロングトレイルにおいてヒッチハイクというものは、トレイルから街へ食料補給に行く時、そして街からトレイルに戻る時の交通手段として必ず経験するだろうと思う
Excuse me の代わりにHelp me PCT-2
「 Help me 」という言葉を初対面のおじさんに必死の形相で言ったあの日の記憶。
結論から話すと「熱中症」になった。誇張せずに言って死んでもおかしくないレベルの出来事だった。これを期に、ロングトレイルへの考え方が変化していった僕にとってとても大きな意味を持つ日の話。
6月の初め頃だったと記憶している。とある敷地でカウボーイキャンプをしていた僕は、夜も明けぬうちに歩き出した。
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時に強く、時にゆるやかに〜ヨーロッパ編
こんにちは。
実は僕いまヨーロッパにいます。
8月の終わりにスペインに来て、早いものでもう20日がすぎています。スペインをスタートして半時計周りにヨーロッパを周り、今5カ国目のドイツにいます。
遡ること約1ヶ月、PCTを自分なりに終わらせてアメリカから帰国、日本でやらなきゃいけないことを終わらせてサクッと次の旅に出ることにしました。
場所はどこでもよかった。アメリカに戻っても良かったし、南米に
ロングトレイルのギアって
道具なんてどうにでもなる、なんでもいいよ!!
これは僕がロングトレイルに出発する前にロングトレイルを経験した色々な人から何度も言われた言葉です。
ーーーいや、それは絶対に違う!!!!!!!!!!!!
何でもいいわけないやん。
絶対それは違う!!!
要するにギアを熟考することが僕にとってはロングトレイルの始まりだったという感覚です。
あらゆるギアを徹底的に考え、日本で実践して、これは完璧に
大丈夫、人生はそんな簡単には変わらない
帰国して一週間が経ちました。
アメリカでハイキング三昧の日々も終わり、日常へ。
Pacific Crest Trail アメリカ縦断4200kmのトレイル。(僕はそのうちの1600キロ程度を歩いてトレイルを降りた)
ただそこにあるだけのトレイル
自然は、トレイルは本当にそこにあるだけ
壮大で、優しく包まれるような感覚になる時もあれば、厳しく突き放されるような感覚にもなった。
それは全