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teikです。毎日noteを書いています。美術(特に日本美術)、音楽、恋愛の話など。

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最近の記事

傑作との出会いもタイミング次第

今日から、また毎日更新をしようと思う。長い大学生の春休みが始まったからだ。大学生の春休み、なんてすばらしい響き。朝は11時に起きて、ご飯を食べて、惰性でスマホをいじって16時になってしまい、「ああまた今日が終わってしまう」と絶望する。人生のモラトリアム。それが大学生の春休みである。昨日はまさにそんな感じで、その後17時から21時までバイトをして、疲れて帰ってきてそのまま恋人と通話しながら寝てしまった。しかし今日は8時には起きて図書館へ行き、弊学の卒業制作展を見てきたところだ。

    • 2023振り返り

      前回にも書いていたが、年の暮れは悩みが多く、振り返っている暇がなかったのだが、次の展示の準備のために2023年の展示歴を書き出してみると、意外と沢山の展示をしていたことが分かった。初めての展示も、よく考えたら2023だった。作品を発表しはじめてたったの1年。ひよっこもひよっこである。13枚発表して、幸運にも2枚はお買い上げいただいた。ひよっこにしては、意外と頑張っていたのではないか。ちょっと元気になってきた。2024はさっそく公募展に挑戦する予定である。展示は多くなくとも、作

      • お久しぶりです

        約2か月ぶりの更新になってしまった。というのも学校が始まって毎日1000字のnoteを書くのが難しくなったこと、ネタがなくなったこと、飽きてしまったこと…などなどいろいろな理由があった。しかしふと、冬休み最終日の今日、気まぐれに更新しようという気になった。最近は冬の寒さで少しばかり精神を病んでしまったのか、悩んでばかりで一向に気分が晴れない。大みそかと元旦は恋人の家でまったりしていたのだが、能登半島沖の地震で、正月気分は吹っ飛んでしまった。私の地元も震度6と発表されていたので

        • 俺たちはどう生きるか

          悩める大学生、俺たちはどう生きるか、そんなことばかり考えては、不安に押しつぶされそうになって、ひとまず筆をとる。 わざわざ2浪もして入った大学だ。就活で不利だとか、そんなことはハナから分かっている。そもそも、私は大学選びに関して、とにかくただそこに入りたくて、あとは「なんとかなれーッ!」の精神だったりする。人生設計も大学に入るところまでしか考えていなかった、というのが本音だ。ようは学校という制度の外のことを一切考えてこなかった。ごく幼い頃は一番偉い職業は大学教授だと思ってい

        傑作との出会いもタイミング次第

          お久しぶり

          今日は久しぶりの更新になる。 屋久島旅行の記事を更新してから、なんとなく自分の中で区切りがついたので、毎日更新していたnoteを少しお休みしていた。 先ほど確認したら、前回更新から10日も経っており、時間の過ぎ去る早さというのは恐ろしいものである。 今日は最近のよしなしごとをつらつらと書いていくことにしよう。 先週の週末は忙しかった。まずは金曜日に母が東京観光に来た。展示を2つ見て、誕生日が近いので何枚か服を買ってもらった。私が夕方から用事があったため、ゆっくりと話す時

          お久しぶり

          屋久島旅行⑤

          さて、屋久島旅行について書くのも5回目だ。帰ってきて数日は予定を入れず、余韻に浸りつつ家でゆっくり過ごしていたのだが、昨日今日とバイトが続き、明日で3連勤、月曜日からは学校の課題も本格的に始まる。気持ちが切り替わっていくと同時に、だんだん記憶も薄れてきてしまった。なので、屋久島の話は今日の更新で書ききってしまおうと思っている。 昨日は3日目のカヤックの話をした。4日間の滞在のうち、4日目は移動日なので、3日目の夜が最後の宴となった。 町のスーパーでお酒やつまみ、夕食の材料

          屋久島旅行⑤

          屋久島旅行④

          さて、今日は屋久島旅行3日目のリバーカヤックと安房での観光について書いていこうと思う。 こちらも送迎付きのツアーで、ピックアップ時間は昨日より遅めだったので、紅茶をいれてのんびりと朝食をとる。遅めとはいえ、いつもよりは2時間は早い時間の朝食だ。朝日が気持ち良い。 今日のガイドさんは、ダイビングやカヤックなどウォーターアクティビティが専門とのことで、山のガイドが多い屋久島では珍しいそうだ。屋久島に20人来たら、ウォーターアクティビティを予約するのは一人くらいだそうで、そのく

          屋久島旅行④

          屋久島旅行③

          さて、ここからやっと、屋久島の旅のメインディッシュであった、トレッキングの話である。今回は白谷雲水峡から太鼓岩を目指す、往復6時間から7時間のコースを選んだ。屋久島といえば縄文杉を目指すコースが一番有名なのだが、今回は3人中3人が登山初心者ということで、比較的楽なこのコースを予約することとなった。 このトレッキングのコースを決めるのにも一悶着があった。 最初は私たちも縄文杉のトレッキングコースを予定していた。 私は4歳か5歳の時に家族で屋久島に来た事があるのだが、その時は幼

          屋久島旅行③

          屋久島旅行②

          屋久島に何とか到着し、あとは楽しむだけ。 2日目の予定は、白谷雲水峡から太鼓岩へのトレッキングツアーだ。ガイドさんは早朝出発のコースがおすすめとのことだったので、朝の4時に起床し、5時にガイドさんの車に乗せてもらって出発した。外はまだ暗く、朝の予感すらない。 宿から少し行ったところに大きめの橋があり、「ここから綺麗な星空が見えますよ」ということで、降ろしてもらうと、夜明け前の空満天に星々が輝いていた。都会住みの私たちは、ちいかわよろしく「ワァ….!!」と歓声をあげる。「写真

          屋久島旅行②

          屋久島旅行①

          9月から一日も欠かさずにnoteを更新してきたが、4日ほど旅行のためお休みしていた。 屋久島に行ってきた。 高校時代の友人Sと、ずっと行きたいと言っていたのが屋久島である。コロナもあって延び延びになり、とうとう来年Sが就職するということで、同じく就職前最後の学生生活を楽しんでいるMを誘って三人で屋久島に行くことになった。SとMは旅行慣れしているため、私は安心していた。旅程は3泊4日。1日目と最終日は移動日で、2日目にトレッキング、3日目にカヤックと観光をしようという話にな

          屋久島旅行①

          美容は誰のため?

          私が化粧品を買う時、大きく分けて3つの場合がある。1つ目は、使っていたものがなくなってしまった時。2つ目は、気合を入れたい行事—成人式などの式典や、ネット上で仲のいい人と初めて会う、推しのライブなどの前。3つ目は、化粧品売り場をぶらぶら見ていて目に止まった時。新しく何かを買うという時は、2つ目と3つ目の場合が該当する。2つ目と3つ目の違いは、必要に駆られて買うのと、必要じゃないのに買ってしまう、というものだ。 さて、化粧品を新しく買うということは、自分を前よりもさらに美しく

          美容は誰のため?

          暇と退屈の...

          今日は朝寝坊をして、昼過ぎから大学に向かった。恋人と遅めの昼食をとって、アトリエに行く気も起きずだらだらとしゃべっていた。 恋人は相変わらず将来の不安に悩まされていて、さらに昼間ずっと眠くて、あまり活動もできないみたいだ。楽しい時は楽しそうにしているのだが、そうでないときは「虚しい…」「人生とかカス」とか言って、落ち込んでいる。 つまり、常に楽しくない日々があって、時々楽しいことがあって浮上するのだけど、すぐに沈んで行ってしまうような。私は人生など楽しくないのが当たり前で

          暇と退屈の...

          個人と制度―山口晃さんの言葉から考える

          今日は、Tokyo Art Beat(X@TokyoArtBeat_JP)が「Why Art?」と題した企画で山口晃さんのインタビュー動画を投稿していたので見た。 山口晃さんは著名な現代美術家である。有名な仕事だと、大河ドラマ『いだてん』のオープニングで背景の絵画を制作したり、東京パラリンピックのポスターにも選ばれている。腕を失った女性が馬に乗って口で凛々しく弓を引く絵を、見たことがある人も多いのではないか。 私は、母が山口晃さんの大ファンなので、小学生~中学生の頃に山口

          個人と制度―山口晃さんの言葉から考える

          循環する構造

          リプチンスキ―の『TANGO』に感銘を受けてから、「循環」というものをいろいろ考えている。 循環する構造は「音楽的」といえる、という話をしたが、「音楽的」とはどういうことだろう。私は、身体的な快が関係するのではないかと思っている。経験的な理解として、身体は繰り返されるものにリラックスし、不規則な動きをするものには緊張する。クラシック音楽の古典は、それを熟知しているように思う。一方で美術、特にルネサンス以降の近代的な美術は、そのような身体的な要素があまり見えてこないように感じ

          循環する構造

          ふと

          ふと、自分がどこに向かっているのかわからなくなった。絵描きになりたいから絵を描いているのか、何のために美術の勉強をしているのか。将来絵を売ってお金を稼ぐためか。ギャラリーで話すときに、「美術のことをわかっている」と思われたいからか。 中学生のある日、ものすごく夕焼けが綺麗で、太陽が沈む前に、と大急ぎで帰ってカメラにおさめた。そのときに、この感動を誰かに伝えたいと強く思った。表現への欲求は、あの時たしかに、明確に私の心に在った。 私は病んでもいないし、ただ真面目に生きてきた

          ズビグ・リプチンスキーの『TANGO』がすごい

          タイトルの通りである。 授業でズビグ・リプチンスキ―の『TANGO』を観た。 約8分の映像だ。 まずは見てほしい。 私は映像作品をそんなに見るほうではないし、興味もさしてないのだが、この作品は刺さった。 狭い部屋の中で単調な動きを繰り返す人物が、1人2人と増えていき、最後には満員電車並みの人口密度になるのだが、誰もぶつかったり、動きがさまたげられたりしないのだ。パズルのようにぴったりと、一切動きを乱すことなく、まるで周りの様子に気づいていないかのように、人物たちは動き続

          ズビグ・リプチンスキーの『TANGO』がすごい