見出し画像

屋久島旅行①

9月から一日も欠かさずにnoteを更新してきたが、4日ほど旅行のためお休みしていた。

屋久島に行ってきた。

高校時代の友人Sと、ずっと行きたいと言っていたのが屋久島である。コロナもあって延び延びになり、とうとう来年Sが就職するということで、同じく就職前最後の学生生活を楽しんでいるMを誘って三人で屋久島に行くことになった。SとMは旅行慣れしているため、私は安心していた。旅程は3泊4日。1日目と最終日は移動日で、2日目にトレッキング、3日目にカヤックと観光をしようという話になった。しかし、我々は離島を舐めていた。読みの甘さにより、念願の屋久島旅行はトラブルの多い開幕となったのだ。

8月半ばから計画を立て始めたのだが、S・Mは内定式があったり、私も展示に参加していて忙しかった。そのため、結局飛行機の予約、ツアーの予約を始めたのは、10月に入ってからになった。宿や交通手段の予約は早ければ早いほどいい。

しかし、ツアーは「リクエスト予約」というシステムで、その日に人数が集まらなければ催行されない場合もある。口コミに「前日になってツアーが催行されることになって参加できた」というものも見ていたので、「まあギリギリでもいいか」と油断していたのだ。

結局ツアーの2日前に申し込んだら、今度はどこのツアーも満員で予約が取れなくなっていた。出発の前日である。私は飛行機代をケチって早朝に発つ便を買ったので、翌朝3時半に起きなければならない。いくつかのツアーにリクエスト予約はしたものの、返信はない。寝れるわけがない。

(このままだと、屋久島のメインイベントであるトレッキングが出来ない…ガイドをつけないで行くか…?登山初心者が行けるのか…?)

ふと、メールの通知音が鳴った。夜10時である、ローチケか何かだろうとは思いつつも、藁にもすがる思いでメールを確認すると、なんと、いくつもツアーを申し込んだりキャンセルしたりしたおかげか、ツアー会社から、「ご連絡いただいていたようですが、もう大丈夫ですか?」と返信が来ていたのだ。
私は飛び起きて、「2日後にガイドツアーを予約したいのですが取れていません、どこか取れるツアーはないですか」と返信した。
すると電話番号が送られてきて、奇跡的にガイドさんと直接連絡をとることができたのである。夜も遅いのに、電話口のガイドさんは感情が高ぶって冷静ではない私の話をすぐに理解し、てきぱきと集合時間や持ち物を指示してくれた。私はすぐさま友人たちに、「奇跡が起きてトレッキング予約とれました」と連絡を入れ、すっかり安心して、眠りについた。

翌朝、予定通り3時半に起床し無事に飛行機に乗ることができ、鹿児島に到着した。ここで日中の時間をつぶし、夕方の最終便で屋久島に向かう。それまでにやっておくべきことが、トレッキングシューズや雨具などのレンタル予約である。島内にはいくつかレンタルショップがあり、当日予約OKとのことだったので、私はガイドさんに教えてもらった、最終便でも間に合う営業時間のレンタルショップに電話をかけた。
「最終便で着くのですが、レンタルはできますか?」
『はい、大丈夫ですが、何で来られますか?その時間だとバスはもうないですが…』
「そうですね、タクシーを呼ぼうと思っていて」
『タクシーの予約は取りましたか?』
「いえ、まだ…」
『…そうですか、なるほど…では今すぐに電話したほうがいいかもしれません。タクシーが予約できたらまたお電話ください』
「あ、はい」

タクシーにも予約が必要なのか…と思いながら、屋久島に3社あるタクシー会社に電話をかける。
「最終便で着くのですが、タクシー予約できますか?」
A『いやあ…難しいですね』
「最終便で着くのですが….」
B『うーん、もう予約満杯なんです』
「最終便で…」
C『その時間は1台しかなくて…』

私はすっかり青ざめていた。隣にいた友人Sも同様である。
空港から宿まで歩いて行けないかと、Googleマップで調べた結果は徒歩4時間。夜間に歩ける距離ではない。友人はレンタカー会社に片っ端から電話をかけ始める。私も、唯一希望がありそうなC社に再び電話をかけ、食い下がった。その結果、最終便の時間にもし空いていたら、電話をしてくれるということになった。しかし確約はない状況である。

宿の人に連絡してみるも、送迎はできないとのこと。まだ開幕していないのに、終わったか…?と思ったその時、私の携帯が鳴った。
C『タクシー、予約にできます。黒い車ですからね、空港でお待ちしているので』
ありがとうございます!!!
少々呆れた様子ではあったが、何とか予約を承諾してくれた。

私も友人も疲労困憊だったため、鹿児島空港内のロイヤルホストに入り、感情のジェットコースターのせいで溶けた脳で、大ボリュームのカツカレーを頼んで食べた。店員さんの対応が非常にロイヤルな感じでそわそわした。

思わぬところでコールセンター状態になってしまったため、鹿児島で観光できる時間はほとんど無くなってしまった。鹿児島空港には足湯があるらしいとのことで、向かってみると思ったよりしっかりした足湯があり、みなさん足を漬けて休んでいた。ベンチにお邪魔して、我々も疲れをいやす。売店で買った鹿児島限定の白くまマンゴー味を食べた。

そうこうしているうちに、友人Mも鹿児島に到着したので、搭乗手続きを済ませて、屋久島行きの飛行機に乗った。

明日は、屋久島2日目、クセの強いガイドさんと、トレッキングのことを書こうと思う。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?