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【3選】クリスマスに採用したい&食べたいチキン料理(オススメの地鶏も紹介)

皆さんは、クリスマスで食べるものはありますか?


 と聞かれて、ローストチキンやケーキを思い浮かべる方が多いと思います。ちなみに、私は毎年うなぎを食べます。
 今回は、クリスマスチキンについて注目します。ヨーロッパでは、ガチョウ、豚肉、牛肉などさまざまなお肉、日本では、鶏肉が主に食べられます。なぜ、日本でクリスマスに鶏肉が食べられるようになったかという歴史、クリスマスで食べられる鶏料理といえば、ローストチキン、フライドチキン。毎年、似たような料理になって、まんねりしている方に向け、今回は、クリスマスに採用されてもいいチキン料理について、3つ紹介します。
 過去に紹介したチキン料理、地鶏については、最後の関連記事にありますので、読んでいただけると嬉しいです。

なんで、日本では、クリスマスにチキンを食べるのか?

 日本でクリスマスに鶏肉を食べる文化ができた起源は、アメリカで始まった七面鳥を焼いた料理を食べる習慣。17世紀、ヨーロッパからアメリカへ移住した人々が冬になると食糧難に陥りました。原因は、農業がうまくいかず、作物がとれなかったこと。困っていた移民を先住民が七面鳥などの食糧を与えて、冬を乗り越えました。翌年、豊作になり、移民は食糧を分けていただいた先住民への感謝、収穫のお祝いとして感謝祭を開きました。それ以降、アメリカでは、七面鳥がお祝いの日の象徴になりました。日本でいうと、鯛、赤飯のような存在です。
 一方、日本では鶏肉が食べられます。そもそも七面鳥を普段から育ててません。1970年、アメリカの人気ファストフードチェーン、ケンタッキー・フライド・チキン(以下KFC)が名古屋(現在のイオンタウン名西付近にありました。)に日本初出店したことがきっかけです。当時の日本は高度経済成長期。日常生活に困らなくなり、旅行など余暇も楽しめるほど裕福になってきた時代。当時、家族でクリスマスを祝う習慣がありませんでした。そこに目をつけ、1974年、KFCが「クリスマスにはケンタッキー」というキャンペーンを始めてから、定着しました。
 他に、同時期に、日本に住んでいたアメリカ出身の方々がKFCに、「日本に七面鳥がないから代わりにフライドチキンを届けてほしい」と求めた説もありますが、日本にチキンを食べる文化を広めたのは、KFCである説は有力です。
 現在ではファストフード店だけではなくコンビニでも美味しいフライドチキンを購入でき、クリスマスチキンは手軽なものになっています。

鶏の水炊き

 骨付きの鶏肉を煮込んだスープに季節の野菜を入れてポン酢につけて食べる料理。長崎生まれで福岡に根付きました。
 水炊き発祥のお店と言われている「水月」。長崎出身の創業者が香港を訪れたときに思いついた西洋のコンソメと中華の鳥の炊き込みを掛け合わせる発想。それを福岡に持ち込み、日本人の口に合うように試行錯誤して誕生したのが鶏の水炊き。1905年の誕生から、博多では人気の料理として定着しています。
 水炊きは最初にスープを味わいます。水と骨付きの鶏肉だけで煮込んだ素朴な味。塩、お好みでネギなどの薬味を加えて素材の旨味が溶け込んだスープをゆっくり味わいます。そのあと、野菜や鶏肉をポン酢、柚子胡椒につけて食べて、シメは雑炊。シメまで美味しくいただけるのも水炊きの魅力です。
 地鶏によって味わいは異なり、食べ比べしても楽しめます。今回は、福岡ではなく、青森で食べました。食べ方は福岡の水炊きと一緒ですが、鶏肉は異なります。青森県では「青森シャモロック」という地鶏が存在します。1990年、黄斑シャモと速羽性黄斑プリマスロックを交配させて青森シャモロックは誕生しました。特徴は脂肪が少なく、さっぱりしていながら旨味が強いこと。スープはさっぱりしつつ、しっかりコクと旨味を感じます。

青森シャモロックと白わいん 和食処 なごみ
営業時間 11:30~14:30、17:30~21:00
定休日 不定休
アクセス JR青森駅東口より徒歩15分

 家庭で福岡の水炊きを味わい方にオススメ。好きな鶏肉を買って煮込めば本場の味に。これを買うことによってスープを作る手間を省くことができます。

海南チキンライス

 チキンライスと聞くと、鶏肉、玉ねぎ、マッシュルームなどとごはんを一緒に炒めてケチャップで味付けした料理を浮かぶ方が多いでしょう。(いわゆるオムライスで玉子にくるまれる前の段階)。これは、日本で独自に進化した洋食なのです。
 しかし、マレーシアに住んでた頃に出会ったチキンライス(海南鶏飯)は、まったくの別物でした。マレーシアのチャイナタウンにある食堂で食べたで食べたチキンライスがシンプルなのに絶品でした。
  マレーシアのチキンライスは、中国南部の海南島の料理がベースとなっており、タイでは、カオマンガイと呼ばれています。鳥の茹で汁と炊く米料理。鶏の出汁が染みたご飯が美味しい。チリソース、生姜黒酢に肉をつけて食べても美味しい。

クアラルンプールのチャイナタウン
南香のスチームチキンライス
7.3RM(約220円)

 調理法が簡単、塩コショウで下味をつけた鶏むね肉と鶏がらスープ、(あれば隠し味にナンプラー、いしる、しょっつる)、米を炊飯器に入れて炊くだけですから。誰でも手軽に東南アジアの家庭の雰囲気を味わえます。
 柔らかな肉質に仕上げたい場合は、若鳥の胸肉、噛み応えがあり、噛むごとに肉の旨味を感じたい方は、名古屋コーチン、比内地鶏などの地鶏がオススメ。スープは、創味シャンタンなど市販の鶏がらスープの素でもいいですが、少し贅沢したい方向けにオススメのスープのリンクを貼りました。チキンライスだけではなく、スープにもよいです。隠し味のナンプラーで魚介の旨味を足します。また、上記の水炊きのスープもありです。
水分は、目盛線より少なめにして固めに炊き上げました。

骨付鳥

 香川県のローカルフード。骨付鳥は香川県の丸亀市にある「一鶴」という居酒屋で誕生しました。1953年、海外映画に出てくる女優が骨付きもも肉に豪快にかぶりつくシーンからアイデアが出ました。塩コショウ、ニンニク、スパイスなどをブレンドし、味付けして窯で短時間高温で焼き上げた鶏。
 おやどりとひなどりの2種類があり、おやどりは歯ごたえがあり、噛みしめると旨味があふれます。ひなどりは柔らかな肉質が味わえます。
 どちらもスパイスが効いており、ジューシー。箸休めキャベツをあふれた肉汁につけて食べると、旨味を逃さず、さっぱり食べられます。

ひな

骨付鳥 一鶴 丸亀本店
営業時間 11:00~22:00(平日は14:00~17:00 Close)
定休日  火曜日(祝日は営業)
アクセス JR丸亀駅北口より徒歩1分

週末までに注文すればクリスマスに間に合います。

骨付鳥を家庭で作りたい方はこちら↓

香川県の南側、徳島県でも骨付鳥が広まってます。徳島県の地鶏と言えば、阿波尾鶏。阿波尾鶏は地鶏としては日本一の生産量を誇ります。ブロイラーと軍鶏を交配して誕生しました。低脂肪で旨味の強さが特長です。徳島の柑橘と言えば、すだち。すだちを骨付き鳥にかけることで爽やかになります。


今年のクリスマスの参考にいかがでしょうか?

まとめ

 日本でクリスマスにチキンを食べる文化が根付いたのは、1970年代のKFCの宣伝の影響。定番のローストチキン、フライドチキンだけではなく、福岡の水炊き、マレーシアの海南チキンライス、香川の骨付鳥も食べるのもあり。

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この記事を読めば、地鶏について分かります。

参考文献

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