競馬手帖

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2023フェアリーS(GⅢ)

東西金杯はいずれも内枠ないし先行~好位から巧く立ち回った馬が上位に。 予想した中山金杯で馬券に絡んだのは勝ち馬のリカンカブールのみで、軽視した6歳牝馬と8枠馬に来られるようでは話にならない。 一応の本命にしたエピファニーも終始掛かりっぱなしで、あのルメールでもてこずっていた馬がテン乗りの短期免許騎手では荷が重かったという結果ですから、この時期の短期免許騎手が騎乗する馬は過信できないでしょうね(もちろん重賞での話で、平場ではその限りではありませんが)。 実際に上位に来た馬の鞍上

    • 2023中山金杯(GⅢ)

      年明け最初の重賞は東西金杯、いずれもハンデ戦で一筋縄いかない一戦ですね。 ここでは中山金杯を。 【中山金杯】芝が今週からCコース、荒れた内側をカバーしますが、ただでさえ小回りの芝2000㎡、コース幅が狭まったことで四角のコーナリングが鋭くなり、外目の馬は外に膨れやすくなるロスが生じやすいため、内枠有利の傾向。 実際に近5年では 1枠=0-1-2-7 2枠=1-1-1-7 3枠=0-0-1-9 4枠=2-1-0-7 5枠=1-0-0-9 6枠=1-0-0-9 7枠

      • 2024年抱負

        2024年も明けました。 今年も競馬手帖を引き続きよろしくお願いいたします。 こちらのnoteだけでなく、Twitter(X)でもつぶやいていますので、そちらにも顔出していただけたら幸いです。 さて2024年も1月6日の東西金杯から中央競馬がスタートしますが、拙noteでは中央GⅠ重賞を中心に予想記事を公開したいと思っています。 GⅠ以外の重賞についても簡潔記事ながら予想を書くつもりですが、仕事など所用がある場合はその週の予想はお休みとさせていただきます。 また、ローカル重

        • 2023東京大賞典(GⅠ)

          ホープフルSは牝馬のレガレイラが牡馬勢をまとめて差し切りましたね。 後方からレースを進めましたが徐々にポジションを挙げ、粘り込むシンエンペラー以下を差し切り。 勝ち時計2:00:2はGⅠ昇格後の7回で最速、上がり3F35.0もメンバー最速で、着差こそ1馬身も満たなかったですが、内容的には完勝と言っていいでしょう。 クラシック四レースすべて登録しており、陣営もレース後に来年は皐月賞を目指すと発表しましたが、今年の牡馬勢がこの体たらくですから、レガレイラが皐月とダービー二冠を制

        2023フェアリーS(GⅢ)

          2023ホープフルS(GⅠ)

          有馬記念は武豊のドゥデュースが復活Vを決めましたね。 人気が予想された牝馬二頭が揃ってピンク帽(8枠)を引いた時点で予想する方も混迷を極めた今年の有馬記念、引退レースでもあったタイトルホルダーの単騎逃げでレースを進め、大外枠からスターオンアースが番手で追走という流れ。 前半1000mが60秒3でしたが縦長にはならず、タイトルホルダーが大きく突き放す競馬、それでも2番手以降は淡々とマイペースで追走し、最後はロングランの決め手勝負になりましたね。 勝ったドゥデュースは中団からの

          2023ホープフルS(GⅠ)

          2023有馬記念(GⅠ)

          朝日杯FSはジャンダルマンタルが人気に応えましたね。 抜けた存在が不在の牡馬戦線でしたが、勝ったのがデビューから2連勝中だったジャンダルマンタル、好位から抜け出すと、後方から追い上げたエコロヴァルツを寄せ付けずに押し切り。 先週の阪神JFは決めて勝負でしたが、中間の雨のせいか時計が掛かる馬場となり、タフな持続力勝負に。 無敗でGⅠを制したジャンダルマンタルですが、クラシック向きかと言われるとどうなんでしょうね。 3着に牝馬のタガノエルピータが残っているように、今年も”牝高牡

          2023有馬記念(GⅠ)

          2023朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)

          まずは先週の阪神JF、◎アスコリピチェーノがデビューから無傷の3連勝をレコードで飾りましたね。 レースはシカゴスティングの逃げで、前半は10秒台も出るほどの速いラップでしたが、一旦ペースが急に落ちて再びペースアップする流れ。 中団10番手に構えていた勝ち馬が馬群を抜け出すと最速上がり追い上げてきたステレンボッシュを振り切ったところがゴール。 アスコリピチェーノ自身の上がりも33.7で、上がり33秒台は上位2頭だけ。 ボンドガールやチェルヴィニア不在のメンバーでは間違いなく上

          2023朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)

          2023阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)

          先週のチャンピオンズCはレモンポップが春秋制覇でしたね。 初のコーナー一周、大外枠、更に距離延長と超えるべきハードルが多かったですが、スタート切るや内に切れ込んでハナに立ち、そのまま逃げ切り。 能力が高ければ春秋制覇なんてできないわけですからそれはそれでいいのですが、競りかける馬がいなかったわけで恵まれた部分も大きかった点も否めませんね。 今回の一戦で距離延長が大丈夫とは早計で、本質的には1ターンマイルでこその馬で、来年のフェブラリーSはまず鉄板でしょうが、その後のローテは

          2023阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)

          2023チャンピオンズC(GⅠ)

          先週のジャパンCはイクイノックスが王者の貫禄を見せましたね。 本命にした◎リバティアイランドは完敗の2着。 レースはパンサラッサの大逃げが前半1000m57.6秒と速いラップでしたが、あくまでもパンサラッサのペースであって、2番手以降は我関せずのマイペース追走。 実際に上位に来たのは好位追走組で、レースの上がりこそ3F=36.5とかかったものの、勝ったイクイノックスは3番手から33.5と最速上がりを繰り出してリバティアイランドに4馬身差。 超レコード決着後の中3週でも全く衰

          2023チャンピオンズC(GⅠ)

          2023ジャパンカップ(GⅠ)

          先週のマイルCSはドタバタの末に急遽乗り替わりとなったナミュールが制し、人気二頭が共倒れの結果でしたね。 大外枠に加えて、休養明けよりポテンシャルが落ちる叩き2戦目、さすがの鞍上ムーアでも勝ち切るまでは……と思っていたらまさかの落馬負傷で、急遽藤岡康太に乗り替わり。 それまで単勝4人気とはいえ一桁オッズだったのが、乗り替わりになるや否や一気に二桁オッズ、最終的には17.3倍ですよ。 ムーアが乗るか否かだけでここまで大きく差が出るとは、競馬ファンの意識は怖いものです。 レース

          2023ジャパンカップ(GⅠ)

          2023マイルチャンピオンシップ(GⅠ)

          先週のエリザベス女王杯、◎ブレイディヴェーグが横綱競馬で完勝でしたね。 ◎①ブレイディヴェーグ👉1人気1着 ▲③ハーパー👉3人気3着 △②ルージュエヴァイユ👉5人気2着 この馬、重賞初勝利が今回のGⅠだったわけですが、ローズSが初重賞で2着とはいえ重賞勝っていない馬が1人気だったのですから、好調のルメール込みなのでしょうけど、結果的に勝っちゃうわけですから、馬券上手が多いということでしょう。 そのローズSを勝ったのがマスクドディーヴァだったんですが、秋華賞ではリバティアイ

          2023マイルチャンピオンシップ(GⅠ)

          2023エリザベス女王杯(GⅠ)

          まずは天皇賞秋について。 イクイノックスがとんでもない競馬で完勝、世界レベルの実力をまざまざと見せつけられる結果でしたね。 ◎⑦イクイノックス👉1着 ▲③ドウデュース ▲⑨プログノーシス👉3着 ★⑩ジャックドール △④ダノンベルーガ △⑤ガイアフォース △⑥ジャスティンパレス👉2着 勝ち時計が1:55:2、トーセンジョーダンが出した2011年のレコードを1秒近くも更新、このレコード決着を演出したのが★に推したジャックドールだったのは皮肉でした。 控えた競馬で取りこぼして叩

          2023エリザベス女王杯(GⅠ)

          2023天皇賞秋

          先週の菊花賞を勝ったのは大外枠のドゥレッツァでしたね。 本命にしたソールオリエンスは3着までの結果。 ◎⑭ソールオリエンス👉3着 ▲⑦タスティエーラ👉2着 ▲⑪サトノグランツ △⑮ファントムシーフ △⑱ドゥレッツァ👉1着 大外枠から一気にハナを叩き、途中から番手でレースを進めて直線から一気に押し切るという、普通なら惨敗もおかしくない破天荒なレースぶり。 それを勝ってしまうのだから、馬もさることながら鞍上ルメールの騎乗ぶりには脱帽するほかありませんね。 何しろ倒した相手が春

          2023天皇賞秋

          2023菊花賞(GⅠ)

          まずは先週の秋華賞の振り返りを簡単に。 ◎リバティアイランド、強い内容の競馬で三冠達成でしたね。 ◎⑥リバティアイランド👉1着 △②ハーパー👉3着 △⑤ドゥーラ👉4着 △⑦マスクトディーヴァ👉2着 △⑧モリアーナ👉5着 △⑬ラヴェル 3枠6番に入ったことで、内で包まれて脚を余す点を危惧していましたが、全くの杞憂、鞍上の川田が馬群でじっと我慢して外が開くや否やすかさず進路確保しましたね。 この時点で勝負あり、最速の上がりでマスクドディーヴァが差し込んできましたが、きっちり凌

          2023菊花賞(GⅠ)

          2023秋華賞(GⅠ)

          牝馬三冠の最終戦で、現在の京都芝内回り2000mで創設された1996年から過去27年で6頭の二冠牝馬が駒を進めてきましたが、その秋華賞での成績は以下の通り。 2003 スティルインラブ 1着 2009 ブエナビスタ 3着※2位入線降着 2010 アパパネ 1着 2012 ジェンティルドンナ 1着 2018 アーモンドアイ 1着 2020 デアリングタクト 1着 2022 スターズオンアース 3着※この年は阪神芝内回り2000mで開催 何と[5‐0‐2‐0]で、複勝率100

          2023秋華賞(GⅠ)

          2023京都大賞典(GⅡ)&南部杯(JpnⅠ)

          昨日の毎日王冠は3歳のエルトンバローズが金星、◎シュネルマイスターは▲ソングラインとの2着争いに敗れる大きな鼻差3着でしたね。 ◎①シュネルマイスター👉3着 ▲⑧ジャスティンカフェ👉7着 ▲⑩ソングライン👉2着 ー⑥エルトンバローズ👉1着 エルトンバローズは55㎏の斤量に恵まれた部分もあったが、人気上位の敵失にも救われた格好で、うまく立ち回って勝っちゃった印象ですね。 とはいえ、前走で負かしたレーベンスティールがセントライト記念で皐月賞馬を負かしているように、クラシックに

          2023京都大賞典(GⅡ)&南部杯(JpnⅠ)