2023秋華賞(GⅠ)

牝馬三冠の最終戦で、現在の京都芝内回り2000mで創設された1996年から過去27年で6頭の二冠牝馬が駒を進めてきましたが、その秋華賞での成績は以下の通り。

2003 スティルインラブ 1着
2009 ブエナビスタ 3着※2位入線降着
2010 アパパネ 1着
2012 ジェンティルドンナ 1着
2018 アーモンドアイ 1着
2020 デアリングタクト 1着
2022 スターズオンアース 3着※この年は阪神芝内回り2000mで開催

何と[5‐0‐2‐0]で、複勝率100%
その意味で考えると、今年の二冠牝馬リバティアイランドが馬券外に崩れることは考えにくく、ここは素直ににすべきでしょう。

しかし、その一方で二頭が三冠に失敗しているのも事実で、三冠成功に成功した4頭との差がどこから出てきているのかという点ということですが、実は単純至極。
それは二冠牝馬6頭の秋華賞での馬番がヒントになっています。

【三冠成功】
スティルインラブ 8枠17番→3/4差1着
アパパネ 7枠15番→3/4馬身1着
ジェンティルドンナ 7枠14番→鼻差1着
アーモンドアイ 6枠11番→1+1/2馬身差1着
デアリングタクト 7枠13番→1+3/4馬身差1着
【三冠失敗】
ブエナビスタ 2枠3番→鼻差2位入線降着3着
スターズオンアース 5枠9番→1/2馬身+鼻差3着

三冠に成功した5頭は総じて外寄りの枠でいずれも二桁馬番なのに対し、三冠に失敗した2頭は内寄りの枠で一桁馬番と、はっきり分かれているのが分かります。
実際のレースでも、三冠に成功した5頭は安全策で外枠から外を回ってきっちり勝ち切っているのに対し、失敗の2頭はいずれも後方から脚を余して敗れるパターンなのが特徴的。
(スターズオンアースが負けた昨年は阪神開催ですが、内回り芝2000mで内枠が包まれやすいトリッキーな形態という点では通常の京都開催と変わりがなく、ここでも一緒に論じさせてもらいます)

そして今年のリバティアイランドですが、入った枠は3枠6番と失敗した2頭と同じ一桁馬番
ということで、リバティアイランドが負けるパターンとして想定されるのは2枠3番から鼻差で2位に敗れたブエナビスタと同じパターン。
ただでさえ紛れが多く実力通りに決まりにくい京都内回り芝2000mでの秋華賞、三冠成功した5頭でさえも2着以下とはさほど引き離して勝ったわけでななかった事実を踏まえると、リバティアイランドは圧勝どころか取りこぼしも可能性も十分。
従って、リバティアイランドの頭固定は危険で、あくまでも3着以内は外さないだろうという軸不動という意味での本命とします。

◎⑥リバティアイランド

そんなわけで、今年の秋華賞はリバティアイランドで軸不動の一戦。
そして、肝心なのは相手探し(逆転候補込み)ですが、リバティアイランドが勝ったGⅠ3レースの2~3着馬を見ると、すべて違う顔ぶれなのが分かります。

【阪神JF】
1着リバティアイランド 2着シンリョクカ※ 3着ドゥアイズ
【桜花賞】
1着リバティアイランド 2着コナコースト 3着ペリファーニア※
【オークス】
1着リバティアイランド 2着ハーパー 3着ドゥーラ
※印の馬は秋華賞不参加

毎回似たような顔ぶれにかかわらず2~3着がコロコロ変わるということは、リバティアイランド以外は横一線ということで、要するに相手探しが難解ということ。
乱暴な言い方をすれば総流しすれば当たるわけですが(笑)、そんなわけにはいかないので、軸が断然人気だけに絞っておきたい。

桜花賞が現コース開催になった2007年以降、秋華賞馬16頭中牝馬二冠レース両方に参戦しているのは10頭ですが、厳然たる共通項があります。

桜と樫の着順が同じかつ3着内=6頭
 三冠牝馬5頭
 クロノジェネシス(桜3着→樫3着)
樫の着順が桜から上昇=2頭
 ディアドラ(桜6着→樫4着)
 アカイトリノムスメ(桜4着→樫2着)

今年の出走馬で牝馬二冠両方を参戦しているのは8頭ですが、上記に該当するのはわずか4頭のみ

ハーパー 桜4着→樫2着
リバティアイランド 桜1着→樫1着
ドゥーラ 桜14着→樫3着
ラヴェル 桜11着→樫4着

リバティアイランド以外ではハーパードゥーラ、そしてラヴェルの3頭は相手に押さえたい。
また、トライアル組からは両方の勝ち馬2頭、紫苑SのモリアーナとローズSのマスクトディーヴァを押さえておきます。

【結論】
◎⑥リバティアイランド
△②ハーパー
△⑤ドゥーラ
△⑦マスクトディーヴァ
△⑧モリアーナ
△⑬ラヴェル


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