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2023マイルチャンピオンシップ(GⅠ)

先週のエリザベス女王杯、◎ブレイディヴェーグが横綱競馬で完勝でしたね。

◎①ブレイディヴェーグ

本命は秋華賞をパスして臨む一戦で古馬相手に挑むブレイディヴェーグ
前走ローズSこそ1馬身半差2着に敗れたものの、上がり3Fが32.9という切れ味でGⅠ級の実力の片鱗を見せたものでした。
そのローズSを制したマスクドディーヴァが本番でもリバティアイランドに1馬身差まで迫る2着だったことを踏まえれば、前日ハーパーと同格どころかその上の可能性は否定できないでしょう。
秋華賞スキップは表向きこそローズSの疲労というものでしたが、本番には同馬主サンデーRのリバティアイランドがいましたから、実質上は使い分け、当初の予定通りのローテで、天栄放牧後は栗東滞在で調整で臨む一戦。
初めてのコーナー4回、ゲート難など課題も少なくなく、脚質的に最内枠がどうかも、前述の通りルメールがハーパーでなく当馬を選んだ事実は大きい。
菊花賞のドゥレッツァと秋天のイクイノックスと立て続けに斜め上を行く騎乗でGⅠ連勝している鞍上だけに、今回も終わってみれば……のシーンがあってもおかしくないでしょう。
今回は”マジックマン”ことモレイラが府中で騎乗のため不在ならば、ルメールvs川田の手綱捌きの競演に期待したい。
厩舎的にも、今回GⅠを獲るか否かで地位が決まる一戦
ノーザンの良血馬を擁する厩舎ながら、現時点でGⅠ未勝利、木村哲はじめノーザンが可愛がる若手厩舎が次々と登場する中で、結果を出さねばその地位が下がるのは必定ですから、今回のチャンスを手にしたいでしょうしね。


◎①ブレイディヴェーグ👉1人気1着
▲③ハーパー👉3人気3着
△②ルージュエヴァイユ👉5人気2着

3連複的中も、堅い決着で大儲けまではいかず(苦笑)

この馬、重賞初勝利が今回のGⅠだったわけですが、ローズSが初重賞で2着とはいえ重賞勝っていない馬が1人気だったのですから、好調のルメール込みなのでしょうけど、結果的に勝っちゃうわけですから、馬券上手が多いということでしょう。
そのローズSを勝ったのがマスクドディーヴァだったんですが、秋華賞ではリバティアイランドの1馬身2着だったわけで、レコード決着が決してフロッグでなかったということ。
それまでGⅠと繋がりが悪かったローズSですが、今年はハイレベルだったことを今回のエリ女で示したわけですね。
そうなると、ブレイディヴェーグを負かしたマスクドディーヴァを物差しに考えれば、リバティアイランドの実力は言わずもがなで、次週のジャパンカップでイクイノックスとの対戦は期待大。
勿論、来年以降のブレイディヴェーグとリバティアイランドとの対戦も見たいところですが、同じサンデーRだけに同馬主の直接対決をノーザンが許してくれるのか、見ものでしょうね。

【マイルチャンピオンシップ】

さて、今週はマイルチャンピオンシップが行われますが、そのサンデーR×ルメールの組み合わせが今回も登場します。
そのシュネルマイスターですが、今回は春に同舞台のマイラーズCと同様、
前走後に天栄に短期放牧後、栗東に滞在させる臨戦過程
近2走の安田記念と毎日王冠が続く3着も負けて強しの内容で、特に前走は鞍上がヘグリまくりの酷い騎乗ながらソングラインとは鼻差の3着に追い込んでいるように、使われた上積みが期待されますね。
課題を挙げるとすればスタート、前走の毎日王冠がゲート内でチャカついてでの駐立不良でペナルティを課されているように、スタートに難があるタイプ。
もともと出遅れ癖があり、今回が先入れの奇数枠(9番枠)だけに、上手く出れば勝ち負け、そうでなければ昨年5着の二の舞も考慮しなければなりません。
ただでさえGⅠ勝利は3歳春のNHKマイルのみで、その後はGⅠで勝ち切れない競馬が続いていまや5歳秋、そろそろ年齢的衰えもあっても不思議ではなく、今回は別の馬から入りたい。

◎⑪セリフォス

そんな訳で本命はセリフォス、阪神→京都の変則連覇に期待したい。
今回は安田記念2着からのぶっつけ本番になりますが、夏負けで体調整わず富士Sをスキップした臨戦過程がどうかがカギになりますね。
2週前と1週前がラスト1F10秒台を連発する好調整、最終追いでもラスト11.5を出しており、特に1週前と最終追いで続けて騎乗した鞍上川田が手ごたえを感じているとあれば、中間の不安は払拭できたとみていいでしょう。
安田記念からのぶっつけ自体も過去にモーリスとインディチャンプの好走例があるように必ずしもマイナスにはならず、セリフォス自身も鉄砲駆けが効くタイプで、実際に前走の安田記念も本調子でなかったにもかかわらず2着に来ていますからね。
その安田記念で先着されたソングラインが今回不在ならば、最悪でも馬券内を外すシーンは想定しづらく、川田への乗り替わりもルメールに次いで今秋好調なだけにマイナスにならないとみます。

1人気が予想されるシュネルマイスターは前述の理由で★評価にとどめ、単穴候補は別馬から2頭。
主戦横山和がGⅠ級と評価高いレッドモンレーヴは、休み明け緒戦の富士S2着からの臨戦過程。
初GⅠだった安田記念にしても6着とはいえ勝ち馬ソングラインからはコンマ6差で、後方からの伸び脚は際立ってましたからね。
休み明け使われたことでの上積みが見込まれるとなれば、厩舎がGⅠの勝ち方を知っている旧藤沢厩舎のスタッフを擁しているだけに、人馬ともにここで初GⅠというシーンがあってもおかしくありません。
最内枠に入ったソウルラッシュは、59㎏を背負って勝ち切った京成杯AHが実力通りの勝利で、今回はそこから1㎏減で臨む点で有利。
松山からモレイラへの鞍上替わりは、裏を返せばGⅠを獲りに来ているという現われで、阪神開催だった昨年の当レースは4着とはいえ3着ソダシとは鼻差で、週末の雨が残る馬場なら当馬に向くとみています。
印は下記の通り、△4頭は馬連2着連下候補、注4頭は三連系の3着連下候補。

【結論】
◎⑪セリフォス
▲①ソウルラッシュ
▲⑫レッドモンレーヴ
★⑨シュネルマイスター
△⑤ジャスティンカフェ
△⑥ダノンザキッド
△⑦エルトンバローズ
△⑯ナミュール
注⑧ソーヴァリアント
注⑩マテンロウオリオン
注⑬セルバーグ
注⑮イルーシヴパンサー

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