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2023朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)

まずは先週の阪神JF、◎アスコリピチェーノがデビューから無傷の3連勝をレコードで飾りましたね。

◎⑦アスコリピチェーノ

本命はデビューから2戦2勝、マイル重賞の新潟2歳S勝ちから臨戦のアスコリピチェーノ
中間は天栄から直接栗東入りして調整、一週前では6F=79.3と好時計をマーク、最終追いでも手控えながらも速い時計をマークしているように、勝てば初GⅠ勝利という厩舎の意気込みを感じさせます。
鞍上は前走に引き続き北村宏だが、当初は新馬勝ちの鞍上ルメールがチェルヴィニア回避で手が空いたことで騎乗という話があったほどで、それくらいの評価の高さとみます(結局ルメールは赤松賞勝ちのステレンボッシュに騎乗)。
ルメール騎乗なら間違いなく1~2人気が予想されるだけに、鞍上だけで評価を下げるようなら狙っておきたい。
4枠⑦番も好枠、近3年と異なり今年の阪神は開幕2週目だけに内目あるいは先行優位が予想されるだけに、後は初の右回りをクリアできるなら、決め手を活かした前走の競馬で戴冠の期待ができます。

レースはシカゴスティングの逃げで、前半は10秒台も出るほどの速いラップでしたが、一旦ペースが急に落ちて再びペースアップする流れ。
中団10番手に構えていた勝ち馬が馬群を抜け出すと最速上がり追い上げてきたステレンボッシュを振り切ったところがゴール。
アスコリピチェーノ自身の上がりも33.7で、上がり33秒台は上位2頭だけ。
ボンドガールやチェルヴィニア不在のメンバーでは間違いなく上位の力ということで、天栄からの栗東滞在での調整も功を奏したといえる一戦。
鞍上の北村宏司がGⅠで名前呼ばれるのはキタサンブラックの菊花賞以来でしょうか、昨年から復活の兆しがありましたが、今回ので見事にカムバックしたといっていいでしょう。
なお、アスコリビチェーノの本命記事ではルメール騎乗の話があったことも書きましたが、これはノーザンサイドによる当馬の評価が高かったことの現れで、今回の結果でそれが証明されたことになります。
そのルメールが騎乗したステレンボッシュも同じ栗東滞在で2着、結果的に天栄馬のワンツー決着となりましたが、今回回避したボンドガールやチェルヴィニアも含めて2歳世代の牝馬は天栄所属馬の層が厚いこと。
その2頭が復帰したら、来年の牝馬クラシックは天栄の独壇場かも知れませんね。

一方、逆転候補に挙げたコラソンビートは3着。

コラソンビートもポンドガール組で3着だった馬、そのポンドガールと2着馬チェルヴィニアが揃って回避したことで最先着馬の出走となりますが、ダリア賞に引き続き前走の京王杯2歳Sがレコード勝ちだったように本質的に1400mがベストのタイプ。

相次ぐ有力馬の回避でメンバーが軽くなったことでマイルの舞台でも対応可能で、乗り方ひとつで浮上あっても不思議ではないでしょう。

こちらも関東馬ですが、ノーザン生産でなくラフィアン。
最後は脚が停まったように本質的にマイルは長い印象で、将来的には短いところを走っていくことになるでしょうか。
これで上位3頭が関東馬で独占、しがらきのサフィラは馬体の成長に課題を残しました。
距離ももう少しあった方がよさそうな印象、こちらは長い目で追いかけたい一頭ですね。


馬券はワイドで◎と〇の二頭軸フォーメンションでしっかり🎯

1着 ◎⑦アスコリビチェーノ 3人気
2着 △⑥ステレンボッシュ 5人気
3着 ▲⑩コラソンビート 2人気

馬券は本命対抗を軸にしたワイドのフォーメンション、8.9倍と6.2倍はウマウマでしたね。
欲を言えば本命一本軸に割り切ればよかったといったところですが、結果オーライということにします。

【朝日杯フユーチュリティステークス】

さて、今週の朝日杯FSもこれまた混戦模様。
人気を集めそうな2億円馬ダノンマッキンリーですが、デビューから一貫して騎乗してきた川田騎手がこの馬でなくジャンタルマンタルに騎乗する点が最大のポイントでしょう。
ダノンの主戦である川田騎手が朝日杯での騎乗を蹴ったほどですからね、実際に快勝だった前走後もコメントを拒否するほどだったということですから、川田サイドからすればあまり評価していないのではないか。
今回は初の距離延長となるマイル、しかも初重賞がGⅠですから、今回ルメールが騎乗する点を加味しても重い印を打ちづらいのが正直なところ。
一方、その川田が騎乗するジャンタルマンタルですが、確かにデイリー杯の勝ち方は秀逸で、今回デビューから騎乗した鮫島克をクビにしてまでの鞍上強化からして勝負がかりは高く、無敗でのGⅠ制覇も可能性十分ではあるものの、デイリー杯のレース自体のレベルも決して高くないですからね。
今回は対抗評価にとどめて、本命は別から入りたいと思います。

◎⑰シュトラウス

本命は先週に続いて今回もノーザン天栄から、東スポ杯勝ちから臨むシュトラウス
そもそも前走の東スポ杯が2走前のサウジRCで3着と取りこぼしての臨戦でしかも熱発明けと本調子でなかったですからね、鞍上のモレイラでさえ「体力お化け」と言わしめるほどの能力の高さぶり。
今回は再度のマイル短縮ですが、気性を考慮すれば芝2000mのホープフルSではなくこちらを選択したのは吉に出るはず。
最終追いでは新装美浦坂路で馬なりながら4F=50.4秒の猛時計を叩き出しており、中3週にもかかわらず好調。
今回初騎乗となるマーカントがこれまで重賞では[0‐0‐0‐13]と結果を出していない点、さらに決して有利とはいえない大外枠に入ったことで人気を落とすようなら寧ろ妙味といえます。
今年が開業10年目の区切りの年に当たる武井厩舎、年間30勝の大台に乗り、重賞初制覇も果たしたことで、一気にGⅠ戴冠に向かってもおかしくない勢い。
ノーザンからの評価を高めるためにも、ここは結果を出したいところでしょうね。

単穴エコロヴァルツはこれまたデビューから2連勝で臨む一戦。
今回初重賞、しかもそれまでの小回りコーナー一周である札幌から大箱1ターンの阪神マイルへの対応がカギでしょうが、OP特別とはいえ前走の内容が圧巻、1秒差2着に下したコスモディナーが次走のOP特別を勝って阪神JFに参戦していますから[9着]、レベルは低くないでしょう。
引き続き騎乗する武豊が病み上がりなのでどうかですが、最内枠に入ったことですし、前走に引き続きペースを支配するようなら簡単に止まらないとみます。

【結論】
◎⑰シュトラウス
〇③ジャンタルマンタル
▲①エコロヴァルツ
△⑤タガノエルピーダ
△⑥セットアップ
△⑦オーサムストローク
△⑧ダノンマッキンリー
△⑬ナムラフッカー
△⑮エンヤラヴフェイス
注④サトミノキラリ
注⑩バンドシェル
注⑭ジューンテイク




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