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1〜3分で読める!〜1800字以内の創作小説
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#怖い話

【1話完結小説】見えてるくせに

【1話完結小説】見えてるくせに

「ねぇ、私のこと見えてるんでしょ」

会社帰り、駅前の雑踏で血塗れの女が話しかけてきた。女の体は半分透けている。明らかにこの世の者ではない。
見てはいけない、答えてはいけない…。

目線をそらし無視を決め込む僕に、女はしつこく付き纏う。

「見えてるくせに!見えてるくせに!返事くらいしなさいよ!」

女の声は段々ヒステリックに大きくなっていった。僕は「早く消えてくれ」と祈りながらひたすら自分のつま

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【1話完結小説】原因

【1話完結小説】原因

問題解決のために原因を探究することは面白い。知的好奇心というやつだ。
原因を見つければ自ずと対処法も考えつくだろう。

俺は自分の部屋のあちこちを探しまわる。
そしてついに。

「…みつけた」

叔父さんから入学祝いに貰った分厚い国語辞典。春から開きもせず秋までずっと放置していたそのページの間に、小さな呪符が一枚。

これが最近俺の周りで起こる不幸の原因に違いない。原因がはっきりすると途端に目の前

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【1話完結小説】アルコール噴霧器

【1話完結小説】アルコール噴霧器

会社の玄関に人感センサーのアルコール噴霧器がある。それが最近、誰も居なくてもプシュと音を響かせアルコールを吹き出す時があるのだ。

 同僚達は「外国製の安いヤツ買ったから誤作動だな」と笑って話していたが、私には一つ気になる事があった。誤作動するのは大体いつも火曜の昼頃。最近全く姿を見せなくなった移動販売のパン屋のおばさんが来ていた時間帯だ。

 火曜の昼頃、アルコール噴霧器は誰もいない空間に2回ア

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【1話完結小説】古井戸

【1話完結小説】古井戸

クスクス クスクス

「ホントに来ちゃった」
「怖いよ」
「やっぱりやめない?」
「今更だめだよ」
「やるって言ったじゃん」
「みんなで覗けば大丈夫だよ」
「怖くないように手ぇ繋ご」

クスクス クスクス

師走の夕方。7人の少女たちが神社裏手にある古井戸の前に立っていた。

7人は同じ小学校のクラスメイトで、噂話を確かめるためこの寂れた神社にやってきたのだった。

『神社の古井戸を7人同時に覗く

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