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読書感想文

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「菜の花の沖」最終巻 胆力と誠実の巻

「菜の花の沖」最終巻 胆力と誠実の巻

北方船のことを知りたい、と読み始めたこの本。

最終巻は圧巻だった。

主人公高田嘉兵衛は、淡路島の貧しい家で生まれ、口減らしのために隣の集落の血縁を頼り、働いた。 

そこで、命を覚悟するような村社会のいじめに合い、遂には島を逃げ出し、神戸の血縁の廻船問屋を頼った。

立場は低かったが、船の動かし方や天候の見方、世の中の道理を鋭い視線で観察し、力をつけていった。

廻船問屋は、既得権益があり新参

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「菜の花の沖」第一巻の巻

「菜の花の沖」第一巻の巻

北前船に興味があると、先日書いた。

日本海側の歴史は詳しくないが、北前船というキーワードで見てみると、何かダイナミックな視点が得られるんじゃないか、と思うようになった。

そんなことを1年間くらい考えていたら、ある記事の中に北前船のことと、司馬遼太郎「菜の花の沖」のことが書かれていた。

菜の花の沖は、司馬遼太郎の歴史小説の中でも、傑作の評価があった。

私は「竜馬がゆく」の大ファンであり、30

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「菜の花の沖」第二巻の巻

「菜の花の沖」第二巻の巻

高田嘉兵衛に関わる資料をAIにすべて読み込ませて、司馬遼󠄁太郎風に書け、と命令したらどんな小説になるだろう。

第二巻を読みながら、そんなことを考えていた。

司馬遼󠄁太郎は、江戸時代の商業、船舶の構造、藩の経済状況、当時の各地の民俗等の資料をこれでもか、というくらいに調べて書いたのだろう。

そんな資料を私が見ても、事実の羅列だけで、そこに活き活きとした当時の人々の息づかいまでは感じられない

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「菜の花の沖」第三巻の巻 まつろわぬ民編

「菜の花の沖」第三巻の巻 まつろわぬ民編

みなさんは「まつろわぬ民」という言葉を知っていますか。

「菜の花の沖」は、貧しかった淡路島の少年が故郷を飛び出し、神戸で船乗りの見習いからどんどん大きくなって、大きな船を何隻も手に入れ独立し、海運業を始めるストーリーです。

背景の、江戸時代当時のメインの航路は瀬戸内海と日本海。そのエリアでのほとんの商売は、先に商売を始めている人達に太刀打ちできないため、彼は蝦夷と大阪とのダイレクトな交易に夢を

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「菜の花の沖」第4巻の巻 択捉島をめぐる

「菜の花の沖」第4巻の巻 択捉島をめぐる

司馬遼󠄁太郎の筆の力で、私は択捉島まで連れてこられた気がしている。

そこは大自然に抱かれ、海と森と山と魚たちの楽園のようだった。

小説の主人公、高田嘉兵衛は、貧しい淡路島の漁村を飛び出し、江戸時代としては巨大な船を含む何隻もの船を持つ廻船商社となった。

そして、当時寒村だった蝦夷の箱館の港に目をつけ、大きく貿易を始めようとしていたところ、幕府から声がかかった。当時幕府は焦っていた。

蝦夷

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「菜の花の沖」第五巻 世界一周の巻

「菜の花の沖」第五巻 世界一周の巻

北前船のことが知りたい、と読み始めたこの本。

あらすじは。

第四巻では、蝦夷地やアイヌ人が物語のメインだった。

第五巻は、ほぼ丸ごと、日本との通商をせまる当時のロシアの話に。

ロシアの国の始まりから、司馬遼󠄁太郎は語りだす。

なんと、ロシアの原型のような国は、今のウクライナにあった。
キエフ政権とか、キエフ国家といったそうだ。

北前船の本を読むつもりだったのに、ウクライナの話しにまで

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ビギナー向け第一次世界大戦の読みやすい本。

みなさんは第一次世界大戦のこと、知っていますか?

これは、金融の世界で生きてきた作家が、独自の視点で広く当時の状況を紹介した本。

とてもわかりやすく書かれていて、高校生、興味があれば中学生でも読めそう。

ちょうど明治維新の頃から大戦までの戦艦の進化には圧倒された。

最新の超弩級といわれた戦艦が、あっという間に、より最新の戦艦の登場により使い物にならなくなっていく。

既存の大国と新興国の力

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