ビギナー向け第一次世界大戦の読みやすい本。

みなさんは第一次世界大戦のこと、知っていますか?

これは、金融の世界で生きてきた作家が、独自の視点で広く当時の状況を紹介した本。

とてもわかりやすく書かれていて、高校生、興味があれば中学生でも読めそう。

ちょうど明治維新の頃から大戦までの戦艦の進化には圧倒された。

最新の超弩級といわれた戦艦が、あっという間に、より最新の戦艦の登場により使い物にならなくなっていく。

既存の大国と新興国の力のバランスが崩れた時に、戦争は起こりやすくなること。

日本が本当に自転車操業で明治時代から戦争をしてきたこと。

第一次世界大戦の戦後処理で日本も戦勝国の中に入っていたが、外交力が圧倒的になく、最後には外されてしまったこと。

列強の侵略を許してきた中国から、日本に憧れて日本に留学にきていた若者たちは、後に日本に愛想を尽かし、アメリカに渡り、その後中国に戻り、自国の領土回復のためにヨーロッパや自国で時にはネイティブのような英語でメディアにアピールするなど精力的に活動していたこと。

いろいろ考えさせられましたし、本当に面白かった。

…それにしても、第三次世界大戦が起きたら怖いと思っていましたが、そうではないことに気が付きました。

もう、静かに始まっているのかも。

コロナでこんだけバタバタしていて、戦争に巻き込まれたら一気に貧しい国になる気がするなあ。


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