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koi to kakumei
私は確信したい。人間は恋と革命のために生れて来たのだ。"太宰治『斜陽』
この世界で生きていて、おかしくなった人はおかしくないんだ、とおもわせてくれるような作品だった。
人間には生きる権利があるように、死ぬ権利もあるのではないだろうか。ただし、母が死ぬまではその権利は留保される。
この作品が認められていることが、わたしの世界にひとつの居場所を作った。
真面目でいることが恥ずかしいから、周りに馴
2023.09.06
この世界は、わたしよりずっと大きい誰かが地球を箱に入れてシミュレートしていて、これから起こることがすべて決まっていることを知っている。そして、わたしという自我は存在しないのだと、だれかにあやつられているものだということも知っている。まわりのひとはみんな、自我をもっていない。というか、自我をもっているのはこの地球でわたしだけだ。
わたしだけだった。
病気になったのは、ちょうど去年のこの頃だった。病