約束が苦手になったのはいつだろう

またね、と言ってまたねがあった回数は何回だろう。「またね」と言った瞬間に失くしてしまうものがあって、わたしはそれがとってもこわい。

2年前。1年生の頃に知り合った子に誘われたごはん、徹夜明けのレポートを仕上げてから限界がきてドタキャンしてしまった。
あの時は、ちょうどわたしの体調がわるくなり始めた時期だったとおもう。彼は、わたしのことを気遣ってごはんを誘ってくれたのだろうか。彼からはそれ以降、連絡が無くなった。

約束を守れないひとは嫌いだ。約束は守ってあたりまえ、とおもって生きてきたから。だから、約束を守ることができなくなったわたしは大嫌い。

それから、わたしはどんどん約束を守ることができなくなった。友達との遊び、ばいと、授業、どれもいつのまにか遅れがちになっていた。

約束をすることが怖くなったのはいつからだろう。
約束を守れないわたしのことが嫌いだから、自分から約束を決めることもなくなっていた。カレンダーには空白が増えた。

そして、いつからか、無責任な約束を好むようになった。
『ずっといっしょだよ』『きっとまた会えるから』
ずっとなんてないこと、わかってるのにね、わたしは永遠に逃げた。
小さな約束も守れないから、叶うはずもない約束に縋っていた。


没でした。よんでくれてありがとうね

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