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たっつー
2020年11月28日 11:23
窓を貫通する尖った鳴き声が私の耳に触れる。その信号が脳まで伝わったおかげだろうか。そういえば夏だった、という文字の羅列が雲になって現れた、ので、ふとカレンダーに目をやる。「4月」と書かれた紙は私の性格を如実に表していた。年々季節を感じる術を失っている気がする。いや、感じる必要性が無くなってきている、の方が合っている。そうに違いない。この六畳一間と共に経過する時間の長さがその腑抜けた思考を作用させ
2020年10月2日 16:33
寝れない君は寝れないかわいそうかわいそう寝させなきゃいいんだ誰か遊んであげればいいのにかわいそうかわいそう君は赤が好きいつも赤色を身に纏う僕はそれを遠くから見てる美しい美しい君は夢を見てる、それはとても幸せな夢、君は悪夢なんて見ない。いいないいな僕もそこで幸せになる君はもう夢を見ないかわいそうかわいそう
2020年7月20日 11:09
夜が孤独に感じるのは何故ですか世界には実はあなたしかいないのです。一人一人に異なる世界線があり、それが偶然一致した人があなたの目に映っているのです。あなたには私が見えています。つまりあなたと私は同じ世界線にいるのです。私がこの部屋からいなくなった時、私の存在を確認できますか?電話をかける、それも1つの方法かもしれませんが電話がかかった瞬間にあなたの世界線と繋がっただけかもしれません
2020年7月2日 13:42
歩道に空き缶を見つけました私はゴミだと思いました彼らはずっと死んでいたから歩道に虫の死骸を見つけました私はゴミだと思いましたでも彼らは生きていたでは人間の死体は?ーーーーーー「過去はどうあれ、死んだらゴミとなってしまうのですね。」人工知能(AI)は言った。密閉された空間に無機質な声が響く。私はその生きていない、死んだ音声に耳を傾け続けていた。ーーーーーー
2020年6月28日 13:25
鬼が来る彼女は鬼が「悪」と定められたことを恨んでいる悪い鬼が来る鬼自体に「悪」が定義づけられているなら「悪い鬼」という言葉は「良い鬼」の存在を証明するものである。ーーおかえりなさいーー彼女はまた1つ心を閉ざした。それよりも「守った」という行為に近いのだろうか。鬼が来た今日は少し頑張ろう。良い鬼が来た「良い鬼」とは何だろう、言葉だけでは中和されている。たぶん視点の