仕事で「自分で決める」のを増やすことが、ストレスフリーになる最良の手段かもしれない
このnoteで、産業医の吉野聡先生について触れさせていただきました。
その中で、こういうことを書きました。
このことについて、深堀りして、このnoteに記載させて頂きます。
なお、僕は、この吉野聡先生の講演が、その後の、僕の起業家・経営者としての組織設計のやり方を決定づけるぐらいの重要な示唆を頂戴したと感じています。
とても素晴らしい講演でした。
2015年の話です。
もし、仕事のストレスや、組織運営で悩まれてる方がいれば、ご参考になれば嬉しいです😃
まとめ
仕事でのストレスを減らすには、達成感を感じたり、裁量を多く持つ(自分で決める)ことが効果が高い
仕事量自体を減らしたりすることよりも、上記の方が効果的
仕事だけじゃなくて、普段の生活でも通じそう🤔
いかがでしょうか?
ちょっと意外に感じる面があるかもしれません。
もしご興味を持って頂いたら、続きの詳細の部分も読んでいただければ嬉しいです😃
ストレスが発生するフロー
吉野先生によるそのセミナー資料の一部を、非常に印象に残っていたので、
たまたまコピーをとってました。
自己裁量などに関わるスライドを、写真で添付します。
見にくい写真ですいません。。。
また、様々な数値が出てきて、専門の方でないと、なかなか理解をしにくいかもしれません。。
僕なりの理解になりますが、なるべく親しみやすい表現で、以下にて文章にしてみますね。
このスライドで僕が印象に残っているのは、自分のメモも振り返りながら
記載します。
(図中の矢印の上の数字 0.23とか0.66とかは、寄与度とか相関係数とか
だったと思います)
ストレスは、発生することを防ぐよりも、発生したのを和らげる方が効果的
ストレス反応に対して、ストレス増強要因は0.23にもかかわらず、ストレス緩和要因が-0.66と高いと書いています。
つまり、ストレスの緩和要因が低いと、
ストレス反応が高くなる = ストレスがたまる
と言えます。
これを、文章で書くと、こうなります。
例えば、リーダー目線の表現をしますと、
ということが言えそうです。
僕はこれを知って、とても驚きました。
仕事のストレスを減らすには、仕事の量や難度を下げるのが一番良いと思っていたのです。
そうではないのですね。
それも多少は効果があります。
でも、そういった”増強要因”を操作するのは、0.2程度の寄与度しかありません。
それよりも、もっと効果があるのは”緩和要因を増やすこと”。
これが、0.6もあります。
つまり、達成感を感じたり、仕事の裁量を上げる(好きに仕事をしてもらう、仕事の自由度を高める)ことの方が、よりストレス緩和には重要だったのです。
ストレスを緩和させるのは?
ストレス緩和要因の内訳は、寄与度が大きい順に
達成感
裁量度
同僚・上司の支援
とのことです。
僕にとっては、このことも大きな衝撃でした。
つまり、
僕は、支援が一番重要と思っていました・・・
このことを知ってから、僕の会社では、メンバーにはしっかり達成感を感じてもらうために、以下のことに取り組みました。
顧客からの評価をちゃんとフィードバックする
僕からも、どんな些細なこともお礼や評価をする
スタッフの方にとって、決して仕事をやりっぱなしの気分にならないような配慮をしてきたつもりです。
また、裁量度が高い方がストレス緩和になります。
このことも見逃せません。
なので、メンバーには出来るだけ裁量を持って仕事をお願いしています。
吉野先生の論文
上記に書いたことと関連するような内容は、
以下のリンクで、詳細な論文を読むことができます。
とても勉強になります。
https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-21700716/21700716seika.pdf
少し、僕の考え
僕は、以前こういう「怒らない会社」にしていると書きました。
僕が思うに、リーダーならば、怒ってチームを運営したり、仕事を進めたりするよりも、もっとやることがあると思っています。
それは、具体的には、こういうこと(吉野先生の論文から得ることが出来る示唆を組織運営に活かす等)のつもりです。
こういう科学的なデータを見れば、
「ああ、出来るだけ裁量権が高くなるような組織設計にしよう」
「なるほど。達成感を感じやすい業務フローにしよう」
などと、スムーズな組織の運営の仕方の努力に、意識がいくんちゃうかな?と思っています😃
とても僭越な内容もあり、恐縮でした🙇♂️
最後までお読みいただき、本当に有難う御座います。
上記が、経営者、リーダーの方などに、ご参考になれば嬉しいです😃
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最後までお読みいただき有難う御座います! サポート頂ければ嬉しいです😃 クリエイターとしての創作活動と、「自宅でなぜ靴下が片方無くなることがあるのか?」という研究費用に使わせて頂きます!