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なぜ僕が、コロナ前から「全員リモートワークの会社」にしたか?

コロナで、当たり前になったリモートワーク。

コロナが出始めた2020年から広まった印象です。


ただ、このリモートワークですが、僕の会社では、2015年の創業時から取り入れていました。


なぜ、僕はリモートワークが当たり前でない時期から、リモートワークにしていたのか?

その理由を書かせて頂きます。


興味を持って頂ければ、お読み頂ければ嬉しいです😃





結論


結論から言うと、以下の3つが主な理由です。


①ポリシー面
「生き生きと働ける社会を実現する」
というのが、僕の経営理念。
なので、自社の中でも、それを実現する。


②生産性の面
最も生産性が高い場所は、人によって違う。
なので、会社としては、社員の方に最も気持ちよく働いて頂ける場所で、働いていただくようにする。
 

③費用面
家賃がいらない。
浮いた経費を、社員の方の給与アップにしたり、サービスをより安くしたり出来る。





以降では、より詳細に、理由について書かせて頂きます。


もしご興味を持って頂きましたら、お読み頂ければ嬉しいです😃




①ポリシー面:なぜ全員リモートワークの会社としたか?


そもそも、僕が起業した理由は、親友が仕事のストレスで重度のうつ病になり、その果てに他界したことです。

(詳細は、こちらのnoteに書かせて頂いています)


このことを経験し、以下のように考えるに至りました。


「会社ごときが、人の人生に深刻な影響を及ぼして良いのか?」


「個人の人生と会社を比べたら、絶対に個人の人生の方が大事。

 ならば、会社の存在価値とは、人生を豊にするためのものであるべき。

 人生のかなりの時間を使う仕事が、苦痛の象徴であってはいけない。」
 


なので、自分が会社を経営する段階になり、

「絶対に、自分の社内では、仕事でのストレスを過剰に抱える環境を作らないようにしよう」

と考えてきました。


それゆえ、経営ポリシーとして

「働きやすい会社」

を最重要としてきたのです。


こうやって考えていくと、自然と、「好きな場所で働ける」というのが選択肢として入ってきました。


つまり、会社の方から、働いてくれる仲間の人生を重視した場合に、苦痛を取り除くことを最優先に考えたのです。


すると、自然と、働く場所は、人それぞれが好きな場所で良いのではないか、という発想にたどり着いた次第です。







②生産性の面:もっとも仕事がはかどる場所は、人それぞれ


そもそも会社側が、スタッフに”出勤を要請する”理由は、管理のしやすさにあるのではないかと、僕は思ってきました。

僕の会社は、データ分析や、アプリ開発が主な業務。
デスクワークのみで完結する仕事であること、ご理解ください🙇‍♂️


もちろん、同じ場所で働くという一体感を養うという面もあるでしょう。

また、相談のしやすさ、というメリットもあると思います。


ただ、どちらかというと、社員側のニーズというよりは、管理職側の目線を優先した結果としての、同じ場所で勤務する・出勤するという体制だったと、僕は考えています。

(これは、僕のサラリーマン時代の経験からです)


そう考えると、

「管理が目的であれば、違う方法でやれば良い。」

と思うようになりました。

「なにも、物理的に目の届く範囲にスタッフに居て頂くことだけが、管理の方法ではない」

と思います。



僕の考えを整理すると、以下の表現になります。

上司にとって、自分が物理的に目の届くところにスタッフがいることは、上司(管理する側)にとってメリットが大きく、デメリットは無い。

 一方で、スタッフ(管理される側)にとっては、若干のメリットはあるが、デメリットの方が大きい。

 となると、スタッフの皆さんに心地よい思いをして頂いて、会社側(上司側)が努力すべきではないのか?


極論かもしれませんが、それぐらいに思うようになりました。



さて、上記で強調してきた”管理”です。


改めて、会社経営の本質的なことを考えていくと、優先すべきは「管理」ではないと思います。

会社経営で、管理より優先すべきは、「より良いサービスをお客様に届けること」だと僕は思います。


その「より良いサービスをお客様に届ける」仕組みを考えた上で、その仕組みの前提で、「管理」が次にくると思います。


決して、管理が先ではないのです。



そして、当然ながら「より良いサービスをお客様に届ける」ことが出来れば、お客様に喜んでいただけます。

すると、お客様が当社のファンになって頂けます。

お客様が増えれば、会社も潤い、スタッフの方への給与面への反映もできるでしょう。

スタッフの方にとっても働きがいが増えることになります。


そういったスパイラルを作ることが、会社の発展に繋がると考えてきました。




では、「より良いサービスをお客様に届ける」のどうすれば良いのか?

それを、働く場所と照らし合わせて、突き詰めて考えていくと、僕はこうなりました。


「スタッフの皆さんが、最も生産性の高い仕事環境を提供すべき」

ということです。



最も生産性が高い仕事の場所。

人によって、違うでしょう。

なので、その違いを受け入れるという組織設計が必要と考えました。


人によっては、それは自宅かもしれません。

子供が小さいご家庭では、子供に何かあった時にすぐに駆けつけれる場所が、最も心休まり、仕事にも集中しやすいかもしれません。


また、人によっては、リラックスできる服装で、好きな音楽を聴きながら仕事するのが、一番仕事が捗るかもしれません。

カフェが、一番仕事がはかどる人もいるでしょう。


僕は、実はラジオを聴きながら仕事をするのが好きです。

とてもはかどります。


そういった違いを、経営者サイドとしては受け入れる。

その上で、それを管理できるような仕組みを考えることが重要と思ってきました。





もう一つ、生産性の面で、外せないポイントがあります。


僕のポリシーとも関わる話です。


「出勤」を必須としているがために、世の中の働きたいと思っているけど、働けていない人(例えば、在宅なら仕事が出来るが、諸事情で出勤は出来ない人)に、働く機会をご提供できると考えました。


その方が、僕のような弱小のベンチャー企業にとっても、優秀な人に関わっていただける可能性が広がります。



「いろんな人に働ける可能性を広げたい」

そういう僕の想いと、会社にとってのメリットも一致している仕組みだと考えています。






③費用面:経費は少ない方が良い


出勤が無ければ、当然オフィスがありません。

なので、家賃が不要となります。

このことも、大きなメリットです。


創業したての会社にとって、まだ売上が立っていないことも多いでしょう。

以下で述べた通り、未経験分野で起業しましたので、僕も創業すぐには全く売り上げがありませんでした。


となると、費用は最小限に抑えねばなりません。


「オフィスなんかにお金を使っている場合では無かった」

というのも、正直なところです。


しかし、これが功を奏しました。


とことん、費用をかけずにサービスを設計する考えになり、それを実現するようになったのです。

(もちろん、いたずらに費用抑えるだけの考えではないです。

 サービスの本質に関わる部分にはしっかり経費をかける。それ以外の部分は節約する。というイメージです)


例えば、僕の知り合いのベンチャー社長などでも、こういう方がいました。

まだ、プロダクトがあまり売れていない状況のベンチャーです。

でも、資金調達などをして、手元のキャッシュはある。

いわば、プロダクトを開発中のようなステージです。

それなのに、お洒落なオフィスにしたりして、社長は特別に社長室があったり、良い椅子を買ったりしている。

いかにも、イケてるベンチャーと、その社長の雰囲気です。

僕には、こういったことが信じられませんでした。。。

「いやいや、他に金使うところあるやろ・・・」

と、思ってきました。



話が戻ります。


例えば家賃など、経費を削減した上で、サービスを提供していると、メリットが非常に大きくなります。

多々ありますが、2つ書かせて頂きます。


1)まずは、お客様に提供するサービスの価格を下げられます。

すると、当然ながらお客様には喜んで頂けます。

また、価格競争力が出来て、ビジネスチャンスが広がります。


2)会計的な視点で見ても、メリットが大きいです。

経費を抑えているので、売上における利益が大きくなります。

すると、その利益を、スタッフの方の給料をアップなどに反映出来るのです。



やっぱり、(上述の、僕の知り合いのベンチャー社長のように)過度にお洒落なオフィスにするよりは、

こういう1)、2)の面にお金を使うべきちゃうんかな、と今でも思います。



このように、「リモートワークの前提の会社」というのが、僕のポリシーと、経営面での実利が非常に効果的に重なった施策となったのです。





補足


ここまでお読みいただいた方には、

「いやいや、出勤によるメリットもある」

とお感じになられた方もいるでしょう。


僕も、その通りだと思います。

出勤には、紛うことないメリットがいくつかあります。


例えば、コミュニケーション面。

人間同士の話なので、オンラインだけのやりとりではなく、対面や、生きた会話は必要でしょう。


なので、僕の会社では、(コロナ前から)オンラインミーティングは、頻繁にやることを推奨していました。

というか、僕とスタッフの方のコミュニケーションや、スタッフ同士のコミュニケーションでも、会議となれば、オンラインミーティング一択でした。


文字だけでは伝わらない情報は多々あるので、オンラインミーティングでカバーをしていました。


また、必要ならば、当然対面での打ち合わせも実施してきました。

かなり頻度は少なかったですが、必要に応じて柔軟に対応したという実態です。


このような対応で、出勤のメリットを全てカバーできたとは思っていません。

ただ、僕の会社としては、「全員がフルリモートというメリットに特化した」と判断をしたという次第です。





このように、「全員がフルリモートワークが前提」としていました。

その上で、業務設計をしていたイメージです。




では、どのようにすれば全員がフルリモートで、仕事が進むのか?


コロナ前の、リモートワークが普及していない時に、全員がフルリモートの会社とするのは、かなり頭を使ったつもりです。


僕なりの結論としては、

「信頼」こそがキーワード、だと思っています。


それは、また次回にnoteに投稿をさせて頂ければと考えています😃






今日も読んで頂いて有難う御座いました😃






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