掌編2021

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要らないもの

「これ使わないんだけど、捨てるの勿体無いから、アンタ要らない?」 必要ではないけど、捨て…

月と雲

そういえばあれは迷惑な宿題だったよなぁ…と設置されたカメラに写る映像を見ながら、珍しく蒼…

眠る

眠れない夜だった。 冬の初めの嵐が来た。 勝手に思うけれども、冬の雨は粒が大きいような気が…

花瓶を買いに行く

切り花が苦手なのは母の影響が大きい。 「切り取られた花は死体なのだから、仏壇に飾るのにち…

それは奇妙な夢だった

なんとも言えない気分で目覚めた。 夢でよかったと思った。 奇妙にリアルで、だけど絶対にあり…

歩道橋

小学生の頃は通学路に歩道橋があった。 中学校はわずか数百メートル西にあっただけなのに歩道…

刑事ドラマのような夜

昔っからテレビドラマは刑事物が好きだった。 兄貴が好きで見ていたからつられて見ていたのが…

動物園のない町で

半径100kmに動物園がない。 旅行先で動物園に行くかといえばそういうこともない。 中学生にな…

カラカラ

隣の家の庭にたくさんの風車がある。 その多くはペットボトルなどのお手製で、不思議なことに…

遺されたものたち(カムパネルラ2)

25歳の夏だった。 大学卒業後、文字と声だけのやり取りをしていた友人に暑中見舞いを送って10…