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自分の老害は、自分

column vol.1289

本日、また年を重ねました。

48歳次の辰年の今日は60歳です…

…10年先のことは一旦置いておいて、2年後50歳

ここを1つの節目として考えているのですが、人生の後半豊かに過ごすためにも、最近ますます「人間修行」が大切だと感じています。

元放送作家の鈴木おさむさん「ソフト老害」という言葉を世に発してから、ミドル世代は一気に肩身が狭くなったような気がしています…(笑)

他人からは言われたくない言葉ですが、自分では思っておいた方が良い

…やはり、謙虚さを失うと…、そうなってしまう可能性が高いからです…


「こうした方が良い」は黄色信号

『バブソン大学で教えている世界一のアントレプレナーシップ』の著者で、アメリカのバブソン大学でアントレプレナーシップを教える山川恭弘さんが、部下とのやり取りに関する心構えについて、このように仰っています。

「老害」という言葉があります。企業内でも、若い稼ぎ頭たち、主要戦力である若手から中堅に対して、ベテランと呼ばれる人たち、40代から50代の社員たちは基本的に疎ましがられます
邪魔をするからです。
「それじゃうまくいかないよ」
「そういうやり方は聞いたことがないな」
「それ、根回しできてるの?」
「俺が昔、こうやってうまくいったからそうしたほうがいい」

たしかに、老害そのものです。このポイントは「過去に縛られている」ことです。過去の知識に縛られている。そして、過去の成功失敗、体験に囚われている

〈現代ビジネス / 2024年8月25日〉

…う〜ん、耳が痛いよ〜…(涙)

…ただ、確かに重要な指摘です。

もちろん、今後も何かしらそのようなセリフを言ってしまう(もしくは思ってしまう)可能性はあるかもしれませんが…、

大事なのは「自分の考えや判断が正しい」決めつけないことでしょう。

山川さんが言いたいのは、全ては自分の「経験則」という小さな引き出しに過ぎないということです。

自分が成功したのはたまたまかもしれないし、自分が失敗したからといって他の人が失敗するかどうかは分からない

それに、そもそも理想の社員主体的に考え判断し責任感を持ち振り返ることにあるはずです。

自分の言った通りに仕事をさせてしまうと、ビジネスパーソンにとって一番大切な部分が成長できないことになります。

人は失敗から学ぶことは多い。

失敗も内包しながら機会を与えるのも、人財育成の肝でしょう。

その社員にとっての成長、成果を考えながら、発言&判断することを心がけていきたいと思います…🫡

脳みその柔軟性を保つ

自分が考えられるだけ考えて「正しい答え」を導きつつ、一方「もっと良い方法があったかも」という意識を頭の片隅に残す

そして、判断、実行した後も、もっと良い手がなかったかを模索することが大切だとも感じています。

常に、知識、考え方、価値観を見直しながら、自分をアップデートさせられるように心がけていく。

そのために、様々な人の話を聞き、多種多様な本を読む

なるべく自分を広げられる努力を行っていくことが肝要ですが、それには「脳みその柔軟性」が必要です。

このことについて、『Z世代化する社会』の著者で、東京大学大学院経済学研究科講師の舟津昌平さんの話が教訓になりました。

舟津さんが本を出す上で、やはりマイナスの意見もあるようで、そうした声に対して、このように仰っているのです。

たとえば、会社を変革するうえで「社内の抵抗を和らげてやりくりする」というに対して、「抵抗を無視しないと変革はできない」と信じる人たちは、その本に低評価をつけるんです。
気持ちはわかるし、実際に反対派を排除してうまくいくこともあるとは思うんですよ。でも、その人自身の信念は絶対に揺らがないので、信念に合う本ならいい本だと言うし、合わなければダメだと言うわけです。読書の手間をかけて、思い込みに近いことをただひたすら強化している

世の中に絶対的な答えがあるのならば、信念を曲げないことは良いと思うのですが、…残念ながら「絶対」はないでしょう。

人と人の間にあるのは「最適解」で、自分と相手の繋ぎ目を探す知恵を求めることが本当の教養です。

また、そうした意識が自分の器を大きくします

やはり否定だけで終わってしまうとゼロになってしまいますし、かけた時間を考えたらマイナスになってしまう…

そういう意味でも柔軟に受け止められることが大事ですね😊

原因結果、我にあり

いずれにせよ、自分の正しさに対していかに冷静に向き合えるかがポイントであり、謙虚さを忘れないようにしたいと思っています。

謙虚さということでもう1つ挙げたいのが、福厳寺住職YouTuber大愚元勝さんが説く「上手くいかない時の心構え」です。

多くの人は他人のせいにしがちだが、ブッダは『自分の心』に原因があると説いた。このことに気づくことで、謙虚さや他人に対する寛容さを持つ一流の人になることができる。

〈PRESIDENT Online / 2024年9月12日〉

…確かに、仕事は人間関係の中で成り立つもので、上手くいかない理由を上司のせい、部下のせいなど「人のせい」にすることは多々あるでしょう…

しかし、この人のせいにしている状態を、住職はこのように仰っております。

例えば歯に痛みを感じていながら、「痛みの原因はオレじゃない、歯周病菌だ!」といって治療せずに放っておいても痛みが治らないように、人間関係の煩わしさを他人のせいにして逃げていれば、いつまでたっても苦痛は消えない。ビジネスマンとしての成長もない

実は、当社の先代社長もよく「原因結果、我にあり!」他人のせいに絶対にさせない人でした。

仮に、誰が見ても自分が悪くない場合も、「何か自分にできたことはあったんじゃないか」と思うことが人徳のある人の考え方だと教え込まれました。

住職のお言葉に触れ、亡き先代の言葉が浮かび、初心にかえる

改めて人間修行をしていかなければと思いました…🫡

ちなみに、住職は一流の人(人徳のある人)になるために、4つの心を育みましょうと仰っております。

①布施(ふせ)
相手の立場に立ち、持てる能力や感性を活かして相手を助けること。
②愛語(あいご)
相手に思いやりの心をもち、相手が喜び、楽しくなるような言葉を話すこと。
③利行(りぎょう)
人の役に立つ行い、社会の役に立つ行いをすること。
④同時(どうじ)
相手の年齢、性別、人種、肌の色、社会的地位、持っている資産などにかかわらず、平等に接すること。

一流は自分の愚かさに気づき、善き性格を自分の中に育てることによって、他人にも影響を与え、人間関係をうまく活かしていける

結局は、それを怠る自分にとってマイナスにしかならない。

よく、「ライバルは自分」という言葉を聞きますが、老害についても「自分にとっての一番の老害は、驕る自分」にあるのかもしれませんね…🤔

…そんなことを肝に銘じながら、また1年成長して参りたいと思います!

引き続き、今後とも何卒よろしくお願いいたします🙇🏻

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