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noteは密かに人生を変える

column vol.1247

note記事を書き始めてから丸4年が経ちました。

4年といえばオリンピックの周期でもあり、大学生の在学期間

…と、喩えを挙げてみたものの、「石の上にも3年」などに比べると、いまいちピンとこない長さです…😅

ただ、改めて考えてみると、「4年間もよく毎日記事を書いてきたなぁ」という驚きに近い達成感はある気がします。

この「改めて考えると」「気がします」という感覚が、良い意味でも悪い意味でも、今の自分を的確に言い表している

正直言うと、noteによってビッグチャンスを呼び込めたといったような目に見えた成果はないのですが、きっとnoteがなかったら人生のターニングポイントをスルーしてしまっていたと思う出来事はあるのです。

ですから、明確ではなく “密か”

今日はこの密かな変化についてお話ししたいと思います。


きっかけは2018年

「お前もSNSで自分なりの考えを発信しろ」

先代社長である谷口正和から、初めてそう言われたのが2018年

谷口は生涯88冊の本を出し、マーケティング業界の中ではそれなりに有名だった人で、時流を読む天才でした。

谷口の予言10年後、20年後的中していることが多く、お付き合いする企業の皆さんからは「未来予報士」として信頼されていたのです。

それは他界する80歳まで色褪せることはありませんでした。

実際、当社では1981年の創業以来、営業職がない

これはマーケティング業界では珍しいことで、谷口は執筆活動講演活動に精を出すことで新しい仕事を呼び込んできました

つまり、ファンがクライアントになる、そんなイメージです。

今ならインフルエンサーと言われていたかもしれませんね。

特別な才能があるからできる

特別な才能を持たない自分ができるわけもなく、谷口の私に対する投げかけは、正直言うと「面白くない冗談」でしかありませんでした(笑)

始まりは2020年の絶望感

翌年、私は会社の副社長になり、谷口のマーケティングコンサルの仕事や自社プログラムを手伝うようになります。

その1つが「文化経済研究会」という法人向けセミナーです。

こちらは、谷口を慕って集まってくださっていた経営者、法人の皆さんとの共同勉強会

毎回、時代をリードする経営者、クリエイターを招き、講演していただき、谷口が総括(講演)するというものでした。

(2022年、谷口が80歳になったタイミングで閉会)

事務局の責任者ということで私はプロジェクトに入ったのですが、その際も

お前も講演できるようにしなさい

と谷口から言われたのです。

この時も

「また言っているよ…」

ぐらいにしか受け止めていませんでした。

しかし、そうした気持ちを変化させたのが、翌年のコロナによるパンデミックだったのです。

2020年7月20日といえば、1回目の緊急事態宣言期間(4/7~5/25)すぐ後でした。

「1ヵ月間ステイホームしていれば、またいつもの日常に戻れる」という期待が裏切られ、絶望感に包まれていた時

特に私の専門とする小売業は非常に苦しい状況でした…

そこで、お付き合いのない企業も含め、少しでも小売企業に対してヒントを届けられないかと考え始めていたのです。

当社ではイマジナスという時流分析会議があり、副社長になってからは毎週参加していたので、まずはその知識を発信したいと思いました。

そこで頭に浮かんだのが仕事の付き合いもあってアカウントだけつくっていたnote

…しかし、Facebookのように知り合いとつながっているわけでもないのに、それでも投稿するか否か悩みに悩みました

ただ、このまま何もしないのも…と腹を括り、酒の力も借りて初投稿したのです。

(…ですので、1回目の記事はもう本当にヒドイです…汗)

芽が現れた2021年

そこから毎日、記事を書く生活が続いたのですが、ターニングポイントになったのは2021年3月

文化経済研究会の講演に登壇した谷口が、咳を繰り返し、本人の望むようには話せなかった時があったのです。

その夜、谷口から私に1本の電話が。

…ちょっとだけ嫌な予感がして、通話ボタンを押すと

「次からお前が代わりを務めろ」

と指示があったのです…(汗)

…恐らく、noteを書く前だったら「無理だよ…」と思ったはずですが、当時、初投稿から半年ちょっとが過ぎ、フォローしてくださっている方が1000名近くいらっしゃったことから、

…ひょっとしたら、イケるかも…?

と、前向きな気持ちがムクムクと芽生えたのです。

これは4年間を振り返ると、noteを始めたことによる一番のターニングポイントだったような気がしています。

ここで登壇することを決めたことで、小売業協会生活者委員会コーディネーターを務めるなど、その後の講演活動につながっていったのです。

また同じ年、ある百貨店のコミュニティスペースのコンセプトを考える仕事を受けたのですが、そこでもnoteによる変化を感じる機会がありました。

そのお店の店長さんは、2019年他の商業施設の中期経営計画の立案した際にご一緒した方(その後、同百貨店に異動)だったのですが、コミュニティスペースの仕事を通して

「2年前に比べて提言力、提案力が見違えるように高まったね」

と仰っていただいたのです。

正直なところ、noteを毎日書いていても、日々成長を実感することはありません

しかし、その毎日の積み重ね年月が経つにつれて自分でも想像しないぐらいに高まっている

一歩一歩の歩みが、見たことのない景色を見せてくれる。

毎日投稿はまさに山登りに似ていると思った瞬間でもありました。

noteには複利効果がある

それから3年

noteは続ければ続けるほど、その成長曲線が高まるものだと気づきました。

まず、毎日情報発信すれば、当然アウトプット過多になるわけです。

息を大量に吐けば、その分、大きく息を吸い込むように、新たな学びを吸収するようになります。

本を読む量も年々増えていますし情報収集もどんどんチャネルが増えています。

また、何か新しいことを学ぶと、学ぶ対象が枝分かれし、これまで以上に様々な分野に “知の触手“ が伸びていく

そうして、気がつくと “教養の風船“ 想定しているよりも膨らんでいると感じるようになりました。

これは投資でいうところの「複利効果」に近いかもしれません。

成長の果実は年々早く大きくなっている

こうした実感は、丸3年では気づけなく、この1年で初めて気づけました

つまり、年々新しい発見がある。

継続には数えきれないほどのメリットがあるということを感じていただけたでしょうか?

〜ということで、私の記事を読んで「仕事の依頼がきた」とか「私に憧れて社員が入ってきた」というような

谷口が今まで手にしてきた目に見えた成果のようなものはありませんが、

実は今までだったら見送っていたチャンスを生かすことはできたとは言えるのです。

学びの複利効果があれば、今後、成長によって得られるチャンスも変わってくるかもしれません。

そんな希望に期待しながら、5年目のnote生活を楽しんでいきたいと思います🫡

今後とも何卒よろしくお願いいたします🙇🏻🙇🏻🙇🏻

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