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“勝機”は意外と“道路”の上にある

column vol.814

行楽シーズンということもあり、土日は車の交通量が増えていると感じます。

今月は特に全国旅行支援の影響もあるでしょう。

「ドライブ」と言えば、最近ユニークな話題をよく見かけます。

ということで、今日はビジネスのヒントに通ずる「道路」に関する話をしたいと思います。

通行止めを逆手にとった逸品

まずはマイナスをプラスに変えたという事例から。

国道411号「道の駅たばやま」に登場した、あるカレーに注目が集まっています。

〈ねとらぼ / 2022年10月17日〉

その名も、「落石カレー」…(驚)

に見立てたナゲットが、ライスの山からカレーへ転げ落ちる形で表現しております。

〈道の駅たばやま / Twitterアカウント〉

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…一体、どんな意図で落石を表現しているのでしょう、、、?

実はこちらのカレー、6月15日に山梨県の丹波山村保之瀬地内落石が発生し、岩塊の撤去や対策工事のため全面通行止めとなったことから職員が発案。

10月14日、工事が進んだことでようやく規制は解除

そのことをお祝いする復旧記念メニューなのです。

落石をアトラクションとしてカレーで表現しつつ、落石注意を喚起する。

まさに一石二鳥メニュー(…?)

Twitter上では「商魂逞しい」「逆手にとってこんなことを思いつくなんて素晴らしすぎる」といったような称賛の声が。

これを目当に「道の駅たばやま」を訪れる人もいるそうです。

…もちろん、賛否両論はあるかと思いますが…、しかし、マイナスなことをプラスに転換する思考の柔軟さに私は拍手を送りたいと思います。

もしも、今、難局を迎えている方がいらっしゃったら、心の中で「逆に〜」と唱えてみると何かブレイクスルーのきっかけを掴めるかもしれません。

…試しにやっていただけると幸いです…!

昭和のドライブインに再び脚光が

道の駅繋がりで言えば、もう1つ紹介したいニュースがあります。

どうやら最近は若い人たちの間で、「昔ながらのドライブイン」が流行っているそうです。

〈読売新聞 / 2022年9月19日〉

例えば、香川県さぬき市の「大川オアシス」

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ブルーを基調とした店内に、しずく形のランプのオレンジが映える。海側には大きな窓があり、瀬戸内海の多島美が一望できるドライブイン。

オープンは1964年ということで、年季の入った建物なのですが、一周回って「昭和レトロで良い!」となっているそうです。

確かに今、若い世代にとって「昭和」はブーム。

クリームソーダはインスタ映えを狙って、“エモい愛されメニュー”になっています。

当然、大川オアシスでもクリームソーダは定番メニューとして登場。

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もともとファッションも流行のサイクルがありますが、昭和のみならず、一周回ったものに新たな脚光を浴びるチャンスがあるかもしれない。

もしも、自社にかつて流行ったけれど、今はもう…という商品があれば、もしかしたら、再ブレイクの原石かもしれません。

映画の世界や音楽の世界でも、かつての作品のオマージュ作品が生まれていますが、モノだけではなく表現も含めて見直すと鉱脈が見つかるかもしれませんね。

「シャア」の気分で疾走する

ちなみに、昭和ということで気になったニュースが、もう1本あります。

バイクを乗る方には、これからの季節はダウンジャケットが必須になると思いますが、なんとガンダムの世界を表現した一着が発売されているのです。

〈読売新聞 / 2022年9月19日〉

株式会社バンダイ ファッションブランド事業部では、ガンダムの世界観を取り入れたアパレルショップ「STRICT-G」にて、ガンダムシリーズと MADE IN JAPANのアウトドアブランド「NANGA(ナンガ)」とのコラボによる 「AURORA DOWN JACKET をSTRICT-G」各店にて発売開始。

種類は【RED COMETモデル】【A.E.U.G.(反地球連邦組織)モデル】【NEO ZEONモデル】の3種。

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(C)創通・サンライズ

私はシャアが好きなので、やはり【RED COMETモデル】に目が行ってしまいます。

昭和アニメ・マンガは令和の時代のキラーコンテンツになっていますが、ますますさまざまなシーンで見られそうです。

ちなみに「アニメ」ということで言えば、昨日テレビでニュースを見ていたら、多くの外国人観光客が鬼滅の刃などアニメの聖地巡礼を行っている様子が映し出されていました。

他にも、シティポップのレコードを買うなど、このコロナ禍で世界的に流行ったものが、観光資源になっています。

そう考えると、インバウンド需要の中には、ここ2年で日本で流行ったものが鉱脈になるかもしれません。

外国人の行く先々や、購入するものを見ていくと、新たな発見があるかもしれませんね。

ビジネスのヒントは意外と足元に落ちている。

今日はそんな話でした。


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