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開け!空き家の未来

column vol.1255

空き家問題を解決するための国内初の融資制度が誕生したようです。

空き家の相談や管理をする団体「特定非営利活動法人 空家・空地管理センター」は、これまで困難であった空き家の買取りなどに対する融資を可能にする国内初の制度を開発。

空き家問題解決に向けての大きな一歩を踏み出しました。

〈PRTIMES / 2024年7月29日〉

総務省の調査結果(2023年10月1日現在)によると、全国の空き家の数は住宅全体の13.8%にあたる900万戸

人口減少高齢化などを背景に過去最多になりました。

そうした中、世の中に目を向けると様々な知恵が見られています。

そこで、本日は空き家問題解決に向けての融資制度を皮切りに、最近のトピックスをご紹介したいと思います。

ぜひ最後までお付き合いくださいませ😊


積み重ねてきたデータを宝に

空き家には、再建築ができない家狭い土地に建っている家借地にある家管理が不十分な家など、法律や物理的な問題を抱えていることが多く、これまではこうした空き家を買ったり建て替えたりするためにお金を借りるのが難しいという問題がありました。

そこで、立ち上がったのが空家・空地管理センターです。

同センターは、空き家所有者などから年間2,500件以上の相談を受けるワンストップ相談窓口として、不動産会社、リフォーム会社、解体会社、士業などと連携したネットワークを構築。

所有者が抱えるあらゆる課題の最適解を導きながら、放置空き家の解消に努めてきました。

そうした実績を通して積み重ねた豊富なデータ(主に空き家の持ち主が抱える問題についてのデータ)を活かし、武蔵野銀行などの銀行と協力して、空き家を買い取るための新しいローン制度を開発したのです。

この制度により、これまで難しかった空き家の購入や建て替えにお金を借りることができるようになり、空き家の再生や建て替えが進むことが期待されています。

この新しい取り組みが今後どんな展開を生み出していくのか?

非常に注目のトピックです😊

空き家の「民泊」活用で4社が提携

続いては空き家活用についてのトピックです。

東急不動産ホールディングスエアビーアンドビー日本法人(Airbnb Japan)、オリエントコーポレーション、空き家マッチングプラットフォーム「アキカツナビ」を運営するアキカツ4社は、

空き家の有効活用を促進する枠組みを構築する目的で、業務提携を行うことになりました。

〈travel voice / 2024年7月25日〉

Airbnb、オリコ、アキカツの3社はこれまでも、

空き家に関わる幅広い資金ニーズに対応する無担保消費性ローン「アキカツローン」の商品化空き家のホームシェアリング活用を通じて、空き家の流通促進に取り組んできました。

一方、東急不動産ホールディングスは、個人・法人のホームシェアリングを一貫して支援するサービス「AnyLivingS」実証実験を今年4月から実施。

そうした中、3社に対して東急が加わり、空き家のホームシェアリングに関連する一連のサービスを提供するワンストップサービスの実証実験を開始することになったのです。

具体的には

●アキカツの持つ空き家物件のデータベース
オリコの事前保証を活用した地域金融機関による資金付け
東急不動産ホールディングスのサービス「AnyLivingS」によるホームシェアリング事業支援
Airbnbが持つ集客力

を組み合わせるとのこと。

この相乗効果は期待大!

次なる展開が楽しみですね〜

金曜日は「空き家ゼロにの日」

最後は今週のトピックをご紹介して締め括りたいと思います。

静岡県にある空き家買取専科を運営する「株式会社Sweets Investment」は、8月2日を「空き家ゼロにの日」と記念日を制定。

空き家問題の啓発活動を行っています。

〈富士山経済新聞 / 2024年7月26日〉

なぜ8月2日なのか?

それは単純に「0802=空き家ゼロに」という語呂合わせとのこと😊

この日に、全国各地空き家活用や空き家問題の啓発をする企業・自治体・団体からの賛同を集め、様々な空き家に関するイベントを開催しているのです。

この取り組みにより、空き家問題に対する理解を深め

家族で家の相続について話し合うことや、空き家を有効活用することで、地域経済の活性化や安心して住めるまちづくりなどにつなげようとしています。

例えば、静岡県島田市東町の空き家では「空き家ゼロにの日 子ども空き家お掃除隊出動!」というイベントを開催。

こちらは、空き家買取専科とまなびと学童保育の施設「Terakoyaラフ」が主催しています。

夏休み中の子供たちが自分たちの住む地域の空き家に実際に入り、片付けや掃除をすることで、

空き家問題を身近に感じ、地域の課題を理解してもらうことや、自分たちの街への関心を高める。

そして、地域への貢献意識を育むことを目的にしているわけです。

こうした楽しいイベントを通じて空き家問題への意識を高めていく

親子で問題を話し合うことも非常に良い取り組みだと思います😊

〜ということで、本日は国内初の空き家に関する融資制度を皮切りに、問題解決の向けての最近の事例をご紹介させていただきました。

こうした様々な取り組みが合わさって未来が開けたら良いですね

本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

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