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圧巻の「福利厚生」

column vol.1090

当社はマーケティング&クリエイティブ会社なので、まさに人財こそ全て

いかに社員にモチベーション高く仕事をしてもらうかがカギを握っています。

その1つが福利厚生の充実でしょう。

リモートワーク手当を始め、学習サポート社員交流サポートといった補助金永続勤続表彰などなど、お財布と相談しながらも制度を拡大してきました。

とはいえ、世の中、新しい発想で福利厚生を導入している企業は多く存在しています。

ということで、本日はぜひ共有したいと感じた福利厚生の事例をご紹介させていただきます。


福利厚生日本一を目指す富山の企業

まず最初は「福利厚生日本一」を目指す富山の企業にスポットライトを当てたいと思います。

その会社の名は、空調設備会社「株式会社日本空調北陸」

今年の1月、物価高に配慮して社員243人全員インフレ手当5万円を支給したことでニュースになりました。

〈TBS NEWS DIG / 2023年1月26日〉

同社では「日本一を目指す」と公言しているだけあって、福利厚生の充実ぶりはもはや圧巻と言うべきものになっております。

例えば

ボーナスは3回(驚!)

社有車のスーパーカーを無料レンタル可能(驚!!)

そして極め付けは

海外・国内旅行は全額会社負担(驚!!!!!)

このように「社員ファースト」の精神を徹底しているのです。

同社の西川博志社長は福利厚生に対してこのように仰っています。

社員は会社の宝ですよね。そこで、いろいろな福利厚生を充実しているわけですけど、社員のモチベーションも上がるし、人手不足っていうことで新卒者の人材確保につながると思っています。

実際、社員の平均年齢が36歳と若手が多く、新入社員の離職率はここ3年、2割に満たないそうです。

さらに西川社長はこのようにお話を続けます。

インフレ手当によって例えば外食したり、旅行へ行こうかとか、そういったことになればコロナ禍で疲弊した飲食業、観光業にもまた貢献はできると思ってますので、経済の活性化につながればと思っております。

社員の元気の先に、社会の元気を見据えている。

こうしたお考えをお持ちだからこそ、社員ファーストにもなれるのでしょうね。

社員の「100の希望」を叶えるベンチャー企業

「社員ファースト」といえば、これまた凄い企業があります。

それが東京・渋谷に居を構える「iYell株式会社」です。

こちらは「マイホーム購入」を叶えるために必要となる住宅ローンテクノロジーの力で応援する住宅ローンテック。

同社では、社員から福利厚生の希望をヒアリングし、毎月1個、100個をゴールに実現しています。

〈RBBTODAY / 2023年8月25日〉

ちなみに今月は永年勤続表彰制度「ありがてえ-る」を導入。

会社からの感謝を込めた表彰と、旅行券を贈呈します。

このように制度を拡大することで、ベンチャー企業が持たれやすい「残業が多い、休日や福利厚生が少ない」などネガティブなイメージを払拭しているのです。

100個の福利厚生も単に希望を聞くのではなく、「なぜそれが必要か」を徹底的に検討

こうしたことが経営視点(会社全体を見ること)につながっています。

実際、今回の「ありがてえ-る」も考案したチームが転職してしまった社員に理由を聞き「長く働き企業文化の浸透に貢献する人の存在が必要」と結論付け、

そのような人を大切にする制度として施行したのです。

今後も「社員ファースト経営」を理念に掲げ、社員のさまざまなライフイベント・ライフステージにも対応しながら福利厚生を充実させてたいとのこと。

社員発という観点に学びがある取り組みでした。

福利厚生で「マッチングアプリ」??

最後は今の時代らしいユニークな取り組みをご紹介させていただきます。

政府が少子化対策に本腰を入れる中、若手社員の出会いの場としての「マッチングアプリ」福利厚生サービスの一環として導入する企業が広がっているそうです。

勤務環境だけでなく、プライベートの充実を後押しすることで、仕事のパフォーマンス向上に期待しているのです。

〈iza / 2023年7月23日〉

例えば、オフィス家具メーカーの「株式会社イトーキ」で働く女性は今年4月、社内の福利厚生制度を利用し、マッチングアプリ「Aill goen(エールゴエン)」に登録。

すでに5人の男性とオンラインで交流し、リアルで2人と会ったとのこと。

これまで「パートナー探しの優先順位は低く、自分の趣味を優先することが多かった」という女性なのですが

会社が福利厚生でマッチングアプリを導入したことに安心感を覚え、利用するハードルが下がった

と、そのメリットについて仰っています。

イトーキでも導入まではさまざまな声があったそうですが、導入から半年間で利用者が100人を超えるなどの大きな反響があったそうです。

「Aill goen」導入できるのは、上場会社やそのグループ会社厚生労働相認定の「子育てサポート企業」など、福利厚生制度が整った企業に限られるなど、対象がセグメントされていることも、アプリ利用の後押しになっているとのこと。

登録者約2千万人のマッチングアプリ「ペアーズ」も4月、約1万6千の企業・団体が契約する福利厚生の外部委託サービスのメニューに加わりました。

昭和の時代は、上司がお見合い相手を紹介するといった風習がありましたが、マッチングアプリの福利厚生はその令和版といったことなのかもしれませんね。

「恋愛」の福利厚生といえば、以前【「休暇制度」の新しいカタチ】で触れましたが、「失恋休暇」「プロポーズ休暇」など恋愛にまつわる休暇も増えています。

多様化する福利厚生ですが、さまざまな発想を取り入れて会社経営に活かしていきたいと改めて思いました。

本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。

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