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YouTubeは、これからだ

column vol.888

最近、人気YouTuberのグループ解散など、YouTubeにまつわる暗いニュースがちらほら聞かれますね…

あるYouTuberは、広告収入が全盛期の1/10まで減ったと告白しておりました…

真実か否かは置いておいて、YouTubeを本業にしている方は大変なのかもしれません。

一方でマーケティングの世界では、YouTubeは「これからのメディア」だと言われています。

最近では、企業アカウントが増えましたが、まだまだ導入している会社は一部だけ。

そもそもが生業にされている方と、企業ではYouTubeに求めるものが違うはずです。

「意識してもらうこと」が最大の目的

YouTubeで収益を上げないといけないYouTuberと違い、企業は本業での稼ぎがあるので認知や愛着を高めることにフォーカスできます。

元「楽天市場」プロデューサーで、現在はダニエルズアークの代表取締役を務める大原昌人さんは、企業は「登録者数や再生回数に必要以上に囚われられる必要なない」と指摘されています。

〈東洋経済オンライン / 2022年11月19日〉

消費者が商品の存在を知り、購入を決断するまでには

「認知」「興味・関心」「比較・検討」「購入・申込」

という段階を辿ると大原さんは仰っていますが、マーケティングの世界でも「AISAS」モデルというものがあります。

Attention(注意)→ Interest(関心)→ Search(検索)→ Action(購買)→ Share(情報共有)

「認知していないもの」「興味・関心がないもの」は、購入どころか比較・検討の俎上にすら載らないので、まずは商品や会社を「認知」してもらい「興味・関心」を持ってもらう必要がある。

だからこそ、届けたいターゲット届けたいメッセージを伝えていければ良く、ただただ視聴回数を追い求めなくても良いというわけです。

この大原さんのお考えは、私が先日投稿した【ファン化は “タイムシェア率” がカギ】に通じるところがあります。

お客さまの一日の中で、いかに自社のことを頭に思い浮かべてもらう(意識してもらう)時間を増やせるかが重要。

企業のマーケティング活動をサポートしていると、担当者さんの中には自社ブランドや商品がいつも頭の中にあると思ってしまう方がいらっしゃいますが、「常に頭から離れている」方が普通です…(涙)

そして、それを防ぐことがマーケティングの基本。

しかし、セールスアピールの頻度が多くなると嫌がられてしまう

だからこそコンテンツ(お楽しみ)でお客さまとのタッチポイントがつくれるSNSコミュニケーションは有効というわけです。

コンテンツづくりの前の「検索術」

「では早速コンテンツづくり〜」といく前に、やっておきたいのが「検索」です。

つまり、市場調査ですね。

大原さんはよく見られている動画の切り口を調査することをオススメしています。

例えば、サジェスト検索を使った分析。

YouTubeの「検索窓」「ネクタイ」とワードを入れてみると、「ネクタイ 結び方」「ネクタイ 長さ」「ネクタイ 結び方 葬式」などのワードが出てきます。

そうすると、「ネクタイ」「葬式」を結び付けて検索するニーズが結構あることが分かります。

確かに冠婚葬祭など、特別なタイミングで右往左往することがあります。

また、検索結果をYouTubeのフィルタリング機能を使って、視聴回数順に並べることもオススメです。

人気の動画を確認できますし、期間を1年間などと設定することで、最近のトレンドなども押さえられるからです。

さらに、大原さんは

チャンネル登録者数以上に再生回数がある動画は注目です。そもそもチャンネル登録者が多くいるアカウントの動画はファンが見るので、再生回数は上がる傾向にあります。そうではなく、チャンネル登録者数が少ないのに、再生回数が多い動画は、それだけニーズが高くYouTubeからも推されているコンテンツということです

と、アドバイスしています。

この辺は探っておきたいところですね。

ブルーオーシャンを探せ

一方、まだ検索しても引っかからない未開拓分野を発掘することも有効な手段です。

「そうめんゆでるな」

という動画について聞いたことがありますでしょうか?

こちらは「田舎そば川原」が手がけた「【基本】そうめんの茹で方(くっつかない・固まらぬ)絶品めんつゆの作り方」という動画。

〈田舎そば川原 / YouTubeチャンネル〉

再生回数が600万回を超え爆発的に視聴されている動画なのです。

同店は香川県まんのう町にある小さなお店

実は腕利きのブレーンがいて、その方が『どんなに田舎の会社でも売上が倍増する YouTube7つの法則』の著者で、マーケターの山地健太さん。

「ニッチ」な点を発掘して地方の小さな店を一躍有名にしたのです。

〈東洋経済オンライン / 2022年12月28日〉

山地さんはYouTubeマーケティングでは、「差別化できる要素がひとつでもあれば、それを大きな武器(強み)に変えることができる」と語ります。

先程の大原さんの戦略はもう顕在化している切り口を発掘するので、確実性は高いものの、他社も当然そこは狙うので、レッドオーシャンになりやすいというデメリットもあります…

一方、まだ未開拓の領域なら、当たらない可能性(そもそも検索されない可能性)も高いですが、当たればパイオニアになれるので、ブルーオーシャンを独占できる可能性があります。

少なくとも先行者利益は期待できるはずです。

これは、店主の川原恵美子さんと山地さんの対話の中で、一般的なそうめんの茹で方と、川原さんの茹で方が違うという発見から生まれました。

「みんなのそうめんの茹で方は違うよ」「そこに他にはない美味しさがあるよ」

ここが川原さん(田舎そば川原)ならではの強み(価値)になったのです。

他の会社にはない強みを見つけたら、検索してみます。

そこでヒットしなかったら、まだ手付かずの分野

ここにホームランの種があるということですね。

ちなみに、同じく検索によって未開拓の分野を見つけて、ホームランを打った方を最近ご紹介しましたね。

先月、【地方創生の “未だかつてない” 一手】で取り上げさせていただいた「田んぼ×コタツ」で町おこしを行う青津京介さんです。

実は、この記事をアップした後、青津さんが私の記事を見つけてくださってnote仲間になることができました!

青津さんもnoteでこのプロジェクトについて記事にされているので、ぜひこちらもご覧いただけると幸いです!

YouTubeは「副業」にもオススメ!

ということで、企業のマーケティング活動にYouTube(SNS全般)がとても有益であるということは、何となく…お伝えできたのではないか…と思っております…!

そして、もう1つ最適だなと思うのが「副業」として行うことです。

予備校講師であり、人気YouTuberの森田鉄也さんがYouTubeの年収を公開したことが話題になりました。

〈livedoor News / 2023年1月3日〉

2022年の広告収入の総額は…、何と…「2237万9805円」…(驚)

恐らく、、、きっと…、本業(…?)の武田塾での給料よりも高いはずです…

というようにYouTubeには一攫千金があります。

本業にするのはリスクもありますし、浮き沈みもありますが、副業なら本業が生活を支えてくれるので、成功を待つことができる

(本業だけで生きていけるということが前提ですが)

それは、noteで成功をしようと日々がんばっている方にも同じことが言えますね。

皆さん、何を目的(目標)にしているかは別々だと思いますが、いずれにせよ、本業があるならば成功を待てるからです。

そういえば昔、毎週ロト6を買っている先輩がいました。

その先輩は

毎週、俺は小銭で夢を買っているんだ。ひよっとしたらと毎日が明るくなるから、本業で嫌なことがあっても前向きにがんばれるから

と言っていたことを思い出します。

また、別の先輩

これからは学習の時代だ。大切なのはアウトプットすること。人に何かを教える人間が一番学ぶことができる

と言っていたことも思い出しました。

そう考えると、noteは夢があって、少なくても学習(成長)はできる

お金や地位、名誉は失っても、知識は失うことはない

そういう話をnote仲間のゆーみんさんも今朝しておりました。

ということで、note「学習(成長)付き宝くじ」と定義するのはどうでしょうか…?

日々仕事を抱えながら、noteに取り組む全ての方々が今後も希望を持ってnoteを続けていただきたい。

これまで、非常に面白い記事を書くのに卒業してしまったnoterさんが何人もいらっしゃったので、今年はそんな方が一人でも少なくなると良いなと感じています。

自分勝手な願いかもしれませんが…、そんなことを思う今日この頃です…

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