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「ナゾ消費」がこれからのトレンドに?

vol.49

発売した途端に即日完売したユニークな財布があります。

その名は『人の財布』

…なかなか意味深な商品名ですが、何とこの財布、購入した時点何者かの痕跡が残っているという「謎多き」一品なのです…

〈日テレNEWS / 2023年10月26日〉

早速、種明かしをしますと

実はこの商品、SNSを活用したミステリーゲーム『Project:;COLD』と、ファッション商業施設などを運営する『PARCO』がコラボレーションしたもの。

財布には、架空の学生証やレシートなど、さまざまなモノが入っており、それらの情報をもとに、財布の持ち主を推理するゲーム感覚の財布となっています。

(もちろん、金銭などは入ってはおりません…)

財布の中身から連想されるキーワードをインターネットで検索することで、いくつかのWebサイトに辿り着くことができるほか、架空の人物から直接メッセージが届くなど、物語を体験できる

コロナ前から「謎解きゲーム」は人気でしたが、ついに商品(アイテム)開発にも及んできたわけです。

名付けて「ナゾ消費」

最近は商品が存在する意味共感して消費が生まれるという「イミ消費」に注目が集まっていますが、私はさらにそこから一歩進んだ、この「ナゾ消費」に興味がそそられています。

以前、無印良品「前カバーが外せる」サーキュレーターについてお話ししたことがありますが

同店が、あえて「なぜ前カバーが外せるのか」について解説しなかったことがミソでした。

理由をあえて伝えなかったことで、ファンたちが推察し始め、SNSで自論を展開

このことにより、商品認知ユーザー側から自発的に広がっていき、サーキュレーターのPRにつながっていったのです。

(ちなみに、前カバーが外せる理由は「掃除しやすくした」ということでした)

謎を残すことで、ユーザーが参画する余白をつくる。

イミ消費までは、商品の物語を伝えるという1wayのコミュニケーションでしたが

ナゾ消費にすることでユーザーと一緒に物語をつくり上げていくという共創が生まれます。

共感から「共創」へ

いかに、商品を通じてお客さんに参画してもらえるかという方向性が、今後ますます強まっていくように感じています。

皆さんの会社の商品に「共創の余白」があるのか?

そうした点を確認していくと、さらに顧客の心に刺さる商品が開発できるかと思います😊

本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

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