「睡眠」で上げよう利益率

column vol.1254

何時間、睡眠をとると1日元気に過ごせますか？

私の場合、いろいろ試した結果、今現在は6時間30分がベストみたいです。

そして午前0時までに寝る。

この2つを守ると、心も体も調子良いと感じます😊

この辺は人それぞれだとは思いますが、

従業員の睡眠と企業の業績などについて調べている慶応義塾大学の山本勲教授の調査によると、ビジネスパーソンの1日の平均睡眠時間は6.3時間だそうです。

上場企業に勤める会社員1万人にアンケート。
回答者が5人以上あった企業447社について調べた結果。

「睡眠時間の長さ」が企業業績に影響アリ　睡眠時間が「長い企業」の利益率は「短い企業」の1.5倍　（テレビ愛知） - Yahoo!ニュース

〈テレビ愛知 ／ 2024年7月23日〉

私の睡眠時間は、まさに平均値（笑）

そして、この調査で面白いと思ったのは、睡眠時間と利益率の関係です。

しっかり眠ると利益率が1.5倍！？

山本教授によると

●睡眠時間がとれていない企業の利益率：平均は6.2％
●睡眠時間が長い企業の利益率：平均は9.9％

とのこと。

つまり、睡眠時間がとれていない企業より、睡眠時間が長い企業の方が利益率が約1.5倍高いのです。

そして、山本教授は従業員の睡眠が長い企業の特徴を分析しています。

・残業が少ない企業
・通勤時間が短い人が多い企業
・有給休暇をたくさん取っている企業

さらに、

「上司の睡眠を良くすれば、相乗効果で部下にも周りに及んでいき、良いマネジメントができるようになるし、コミュニケーションが取れるようになる」

と、「上司の睡眠」もポイントに挙げているのです。

この話を目にすると、睡眠と利益率は卵とにわとりの関係であると感じます。

良い睡眠が仕事において良いパフォーマンスを生み出すとも言えますし、一方、生産性の高い仕事が良い睡眠を生むとも言えます。

また、ストレスの多い職場だと、家に帰ってからもストレス解消に時間がかかり、睡眠時間が削られるでしょうし、

ストレスで眠れないという状況をつくってしまうでしょう。

そう考えると、経営者や上司は

「いかに社員・部下に良い睡眠をとってもらうか」

ということを起点に働き方を見直していくことが良いわけです。

また、社員一人一人に「生産性向上しよう」と号令をかけるよりも、ちゃんと眠ることがいかに心、体、美容に良いかということを改めて共有しつつ

●睡眠時間をちゃんと確保するために無駄な業務をなくす
●ストレスを軽減するための工夫する

ということを一緒に考えていく方が、より社員の自分事につながるのかもしれませんね。

“2割“の仕事量がカギを握る

〜ということで高めていきたい生産性なのですが、向上へのヒントを1つお届けしたいと思います。

『はかどる技術』の著者で、物流エコノミスト・日本大学教授の鈴木邦成さんは業務を「パレートの法則」で捉えることを勧めていらっしゃいます。

｢1日のピーク｣がやってくる時間帯とは…2割の仕事量で全仕事量の8割をカバーする驚きの方法 ビジネスランチは効率が悪すぎる

〈PRESIDENT Online ／ 2024年7月4日〉

パレートの法則とは

「成果の8割はその構成要素の2割で成り立っている」

という経験則のことを言います。

よく働きバチに準え、企業は2割の優秀な社員が8割の利益を生み出すとか、

消費でも2割の上顧客が8割の売上を生み出すなどと喩えられています。

鈴木さんは、一人一人の社員の仕事についても

「その日の2割の仕事量が全仕事量の8割をカバーする」

と仰っているのです。

「8割」ということでいえば、現在登録者数74.7万人の人気YouTuber、サラタメさんも「8割の仕事は無駄」と指摘されております。

仕事の8割はムダ!?「やらなくていい仕事」があぶりだされるたった1つの考え方

〈DIAMOND online ／ 2022年1月10日〉

…そこまでいかなくても、『1万人のリーダーが悩んでいること』の著者で、職場再建のプロと称される井浩一さんも

「職場には4割の無駄がある」

と指摘。

そう考えると、意識だけでもパレードの法則で自身の業務量を見る必要はあるかもしれませんね。

「待ち」をゼロに

そんな中、業務のパレードの法則を掲げる鈴木さんは、ある状態に着目されています。

日本社会で意外と多いのは「指示待ち」「仕事待ち」「確認待ち」などの“待ち時間”です。

確かに、私もこの「待ち」を改善するだけでも、生産性は大きく向上するように思えます。

まず上司側からすれば、なるべく部下の「待ち」の状態をつくらないことが大切です。

指示についてはもちろんのこと、判断についても、なるべく早く判断してあげる。

もしも、すぐに判断できないのであれば、いつまでに判断すると期限を伝えてあげる。

また、部下も

●いつまでに提出した方が良いのか
●いつ頃、回答いただけるのか

を、できるだけ確認する。

もちろん、様々なタイプの上司がいるので、理想通りにはいかないことが多いですが、できる限りで良いので「時間（期限）を明確」にし、待ちの姿勢をつくらないことが肝要です。

クライアントに対しても同じで、私はよく回答期日の前日に必ずリマインドメールを送るようにしています。

当然、分かっていらっしゃると思いますが、あくまでの業務プロセスの一環（サービス）で送らせていただいています🙇🏻

という気持ちと文面で送れば、次の日、大抵はスムーズに回答いただくことができている。

それだけ「待ちゼロ」は、利益を上げていくため、そして給料を上げていくために非常に重要なのです。

〜ということで、経営者、上司、部下と、立場は違えど、睡眠不足は仕事のパフォーマンスを下げるだけではなく、心、体、美容にマイナスに働きます。

少なくとも「睡眠時間が足らない…」とならないように、必要な睡眠時間確保に向けて、様々な工夫をしていくと良いでしょう😊

本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうござました！