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人生を変える「動画」の力

column vol.1085

「動画隆盛時代」と言われて久しいですが、…そのムーブメントに少し陰りを感じるニュースが散見されます…

例えば「男子高校生の将来就きたい職業」ランキングです。

ソニー生命保険株式会社が実施している調査なのですが、2021年1位だったYouTuber8位に転落し、2年で激変する結果となりました…

〈よろず〜ニュース / 2023年8月13日〉

ちなみに今回1位だったのは「公務員」だったそうです。

高校生に聞いた「将来就きたい職業」(上:2023年調査、下:2021年調査)

また、同じ日に「YouTuber事務所最大手のUUUMが過去最大の赤字に転落」「広告単価の低下」などを伝える日刊ゲンダイの記事が掲載されました。

〈日刊ゲンダイ / 2023年8月13日〉

こちらは、芸能人専門家の参入によるレッドオーシャン化という話なので、動画市場の盛り上がりを意味するものでもありますが

一方で「普通の人がスターになれる」というYouTubeドリームへの期待は減少していくでしょう。

そうしたことが夢見がちな男子高校生のランキングにも影響したのでしょうね…😅

ただ、まぁ…、動画クリエイターを職業にすることは別として、動画の力によって人生が変わる人たちはますます増えています

本日は、そんな明るいニュースをお届けしたいと思います。


不登校生の人生を変える動画コンテスト

冒頭、学生の話からスタートしたので、最初の事例も子どもに関するトピックをご紹介いたします。

文科省の調査では、不登校の子どもは年々増え続け、24万人を超えて過去最多を更新しているのですが、不登校生が主役になれる「不登校生動画選手権」がこの夏、初めて開催されました。

〈LEE / 2023年7月25日〉

応募期間は2023年7月1日~7月31日で、応募資格を20歳未満。

昨日(8月18日)に表彰式が行われたのですが、約350本を超える作品が集まったそうです〜

そして、最優秀賞には新潟県長岡市のフリースクール「学びスペース あうるの森」に通う、13歳ひなたさんたち7人で制作した動画に決定。

ひなたさんの「学校以外にも居場所はある」という想いが多くの共感を呼びました。

〈JIJI.COM / 2023年8月19日〉

同選手権は日本で唯一の不登校専門紙であるNPO法人「全国不登校新聞社」などが主催し

「学校へ行きたくない私から学校へ行きたくない君へ」

をテーマにTikTokを通じて作品(60秒以内の動画)を募りました。

内容は、思いを述べる、絵を描く、風景を撮るなど、どんな表現方法でもOK

投稿された動画の中から、勇気や感動を与えるなど心に訴える作品かどうか、創造性があるかどうかなどを審査し、入選作品を表彰しています。

主催の不登校新聞代表理事・編集長の石井志昂さんも不登校生だったそうで

大人になった今では、不登校の経験がすごく生きているなと感じるし、誰にでも挫折することはあるので良い経験だったなとすら思うんです

という言葉が胸に刺さります。

不登校はハンディではなくレアリティ(希少価値)。

私も、自分が経験した負の遺産をいかに味方につけるかが大事と考えさせられた事例でした。

85歳の美少女VTuberが登録者数4万人超え

続いても学生の話題をお届けいたします。

まずはこちらの写真を見ていただければと思います。

ⓒOTAGROUP Inc.

美少女VTuberの話??

はい、その通りなのですが、皆さんのご年齢を紹介させていただきますね。

左から、「かおるさん」75歳、「はなえさん」80歳、「ハマコさん」83歳、「ひろこさん」85歳

そうなのです、ご正体(中身)はアラウンドエイティの大人女性4名で活動しているチームなのです。

〈産経新聞 / 2023年7月2日〉

もともとは、広島県三原市に住む最高齢のひろこさん「メタばあちゃん_MetaGrandma」というチャンネルをスタート。

〈メタばあちゃん_MetaGrandma / YouTubeアカウント〉

プロデュースしたのは、実の孫でベンチャー企業「OTAGROUP」代表の下西竜二さん

商店街をメタバース(仮想空間)化する企画を進める中で、元気でユニークなおばあちゃんたちをメタバースの世界でアイドルに育てる「メタばあちゃんプロジェクト」を考案したそうです。

昨年12月に初投稿して約4ヵ月で再生回数は約24万回を突破。

一躍人気者となり、さらにこの春、3名の仲間が加わり、今ではチャンネル登録者数は4.4万人(2023年8月19日現在)まで増えているのです。

ちなみに、ひろこさんは

85歳、バリバリの後期高齢者です。若い頃にできんかったことを実現していってくれと言われたので、暴れてやります

と抱負を語っているそうです。

20代女性から「嫌なことをしてきた人が忘れられない」と相談を受けると

いつまでもくよくよしないで、朗らかに笑って生きていったほうがいいよ

と回答。

このメッセージに視聴者から

「説得力の塊」
「さすが人生の大先輩」

といったコメントが寄せられているのです。

敬老の日(9月18日)には、4人で歌を披露するバーチャルライブを計画。

クラウドファンディング80万円の予算を募集したのですが、869,860円の金額が集まり、ファンたちの間で喜びが広がっています。

〈うぶごえ / Webサイト〉

今後は世界進出、なんてことも期待してしまう活躍ぶりです😊

世界に活躍の場を求めるYouTuber

世界進出といえば、今年大きな驚きを引き起こしたのが、芸人のとにかく明るい安村さんではないでしょうか?

イギリスの人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」決勝まで進出するなど、日本のお笑い力を世界に示しました。

YouTubeの世界でも、例えばビックスモールンなど世界での人気が高い芸人さんも増えています。

〈bicsmalln channel / YouTubeアカウント〉

芸人さん以外でも、日本人の持っている文化性や価値観を発揮して活躍する日本人は多くいます。

その一人がイタリアで人気が爆発しているエリコカワサキさんです。

〈Hint-pot / 2023年6月20日〉

声楽家を目指し、イタリア・パドヴァ音楽院へ。

卒業後、日本語講師を行いながら、音楽活動を継続。

しかし、ボーカルを務めていたユニット「K-ble Jungle」が2018年に解散したきっかけでYouTubeチャンネル「ERIKOTTERO」を立ち上げたのです。

〈ERIKOTTERO / YouTubeアカウント〉

チャンネル登録数は21.9万人(2023年8月19日現在)で、その内ほどんどがイタリア人

今は週1回、オンラインコースでスペイン語の勉強をしているそうで、スペイン語圏在住者向けのチャンネルが開設を視野に入れているとのこと。

スペイン語は英語に次いで話している人口が多いので、ますます世界で有名になる日が来るでしょう。

外国語が堪能な方は、最初から世界を視野に入れたアカウント(コンテンツ)を考えていくと良いかもしれませんね。

〜ということで、「動画」によって人生が変わった方々を見ていただきましたが、いかがだったでしょうか?

皆さまも「noteを始めて人生が変わった」と言う日を想像して、今後も投稿を続けていただければと願っております。

本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました😊

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