![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/90463335/rectangle_large_type_2_5111dc5ef0b45bc360ccb22aa5db7903.jpg?width=800)
「ゆとり」がビジネスを好転させる
column vol.825
有休5日間消化義務をクリアするため、当社は本日お休みをいただきました。
以前は5日間、自由に取得としていたのですが、社員皆が3月に集中して消化しようとすることや、「会社として明確な休日をつくって欲しい」という声があったことから、今期から会社全体で休日を設けるようにしました。
ということで〜、今日は平日休みという普段味わえない体験を堪能することができました。
最近は「休むこと」の重要性が示唆される時代になってきましたが、昭和生まれのバリバリ世代の私からすると、昔の慣習が心の奥底にこびりついており、ついついオンオフのメリハリを忘れてしまいがちになります…。
しかし、「ゆとり」はビジネスを好転させる。
そんな視点の話を平日休みの本日はしたいと思います。
「やらないことリスト」が脳に良いらしい
最初は、『「疲れない」が毎日続く! 休み方マネジメント』の著者で作業療法士の菅原洋平さんの【「きょうやらないことリスト」が脳にはGOOD!疲れにくくなる新しい休み方ルール10】という記事から。
「やることリスト」は有名ですが、「やらないことリスト」というのは新鮮な響きを感じるのではないでしょうか?
〈レタスクラブ / 2022年10月21日〉
菅原さんは、「やらないことリスト」をつくることによる効能をこのように語ります。
多くの人が「やることリスト」を書いています。
でも、作業中に多くの「やらなければいけないこと」を記憶すると、脳は疲れるばかり。
逆に明日以降にやればいい「きょうやらないことリスト」(あすに送るリスト)も作ってその分休憩を。
予測通りに行動できると脳は疲れません。
この「予測通りに行動できると脳は疲れません」という言葉がキーポイントだと思います。
私はToDoリストを作成すると元々欲張りな性格なので、一日の予定を詰め込む傾向があります。
しかし、仕事はそんなに順調に進むものではありません。
職位が上がるごとに、さまざまな社員のさまざまなトラブルに対処する必要がでますし、悩み解決をしなければなりません。
計画通りにいく日の方が珍しい。
ただ、「やることリスト」をクリアしないと、やはりガッカリしてしまう自分がいる…。
それが脳にストレスを与えることになります。
私は「やらないことリスト」まで作成はしていませんでしたが、「こりゃ、予定通りにいかないな…」と途中で思ったら、「やることリスト」の中で「後に回しOK」項目を整理するようにしています。
「少し始めておく」のが◎
一方、後回しにしておく仕事の中で、気がかりになるものもあります。
仕事は大きくバッサリと分けると、「作業業務」と「思考業務」に分かれると思います。
作業業務は、そんなに考える必要がなく、時間さえあれば淡々とできる仕事。
かかる時間も大体読めているので、後に回してもそんなに怖くはない。
一方で、思考業務はアイデアやソリューションを生み出す仕事のことで、何時間かかるか分からない。
10分で思いつく場合もあれば、3日間かかる場合もある。
これを後に回すのは勇気がいるのです。
そこで、オススメなのが菅原さんの10のルールの1つである「次にやることに少しだけ手をつけて休憩する」こと。
ちょっとだけでも手をつけておくと、とりあえず10分なり、30分なり考えたものが最低限のベースとなってくれます。
時間が経ってからまた考え始めた時、それを元に深めることができたり、それに対して対案を考えて広がりをつくることができます。
思考作業はとにかく最初の一歩に非常にエネルギーがいる。
noteを書く時もそうです。
私はオフィス出勤の時は行きの電車でテーマと構成を考えて、帰りの電車で文章を書くのですが、行きの電車では、できれば「タイトルと文章の書き出しだけ」でも最低限書くようにしています。
もし、行きの電車で書けなければ、昼休みにちょっと書いておく。
すると、帰りの電車では、その書き出し文を受けて書き始めるので、だいぶ精神的に楽になります。
大抵の人は書き始めが気が重く、書き始めると気持ちがノってくるのではないでしょうか?
思考仕事はちょっと始めておくと、安心して気が休まりますし、その後の作業がだいぶ楽になるので一石二鳥なのです。
「ゆとりがある」人には「情報」が集まる
常に自分の中で「ゆとり」をつくっておく。
このことは上司、リーダークラスにはますます重要になってきます。
ちなみに「いつも忙しなく働いている上司」はどのように思いますでしょうか?
声がかけにくいということだけではなく、もう1つ部下に対して印象づけてしまうイメージがあります。
フォーブスジャパンの【リーダーは呼吸を整えて「脳の活動」にメリハリを】という記事の中で、筆者のDede Henleyさんは、このように指摘しています。
他の人たちに、自分にはもっと重要なことがある、とにかく忙しい、あなた達は重要ではないというメッセージを伝えてしまうのだ。
〈Forbes JAPAN / 2022年11月3日〉
つまり、「あなたに構っている暇はない」という印象を与えてしまうのです。
それは、本人がそのつもりがなくても、そのように相手に伝わってしまう可能性がある。
私はそれに気づいてからは、なるべく「(自分は)忙しい」と言わないようにしています。
また、その時手が離せないとしても「今はちょっと無理」とだけ言うのは避けています。
必ず「何時頃なら」「明日でなら」と話を聞く約束をするようにします。
そうすることで「聞きたいのだが…」という前提を伝えたいのです。
早かれ遅かれ、上司やリーダーはその問題に向き合う必要があります。
だったら、相手にとって気持ちよく向き合った方が、自分にとってもプラスになると思うのです。
そして何より、職位が上がるほど(年齢が上がるほど)、周りも気軽に話しかけにくい存在になっていきます。
話しかけられないということは情報も集まりにくくなってしまいます。
気軽な雑談の中から次のビジネスヒントは眠っているので、やはり「話しかけやすい」存在であることは大切でしょう。
ちなみに私は工夫をしているだけで、実際周りからはそう思われていないかもしれませんが…(笑)
まだまだ「ゆとり」について語りたいところですが、今日はこの辺で。
この後はゆとりある晩酌タイムを楽しみたいと思います。
それでは、良い週末を!!
====================================
★会社でもメンバーと一緒に「仕事紹介note」をやっております!
〈最新記事〉
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?