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経営者はSNSをやると良いらしい

column vol.797

私と繋がりのあるnoterさんの中には、経営者要職に就かれている方が多くいらっしゃいますが、そういった方々にとって励みになる記事と出会えましたのでご紹介させていただきます。

東洋経済オンライン【「組織のトップ」はSNSをやるのがいい今どき事情】です。

〈東洋経済オンライン / 2022年10月1日〉

こちらは、あいめこさんの新著『パソコンも持ってなかった私がTwitterで年商1億円稼ぐ理由。』をもとに書かれている記事なのですが、企業の公式アカウントとは別に、経営者が個人アカウントで発信する有効性が書かれています。

なぜ、企業公式とは別に個人での発信が必要なのでしょうか?

個人アカウントが「共感」をつくる

あいめこさんは拡散しやすいTwitterが、企業PRには最適だとしています。

この辺はほとんどのnoterさんが記事を上げた後、TwitterFacebookでシェアしているで、賛同いただけるかと思います。

Twitterはいわゆる「バズる」ことが期待できますが、あいめこさん曰く「企業や組織の公式アカウントはそもそも伸びづらい」と指摘されております。

理由をこのように述べられております。

Twitter含めSNSはそもそも暇潰しのためのツールなので、ユーザーはツイートに面白さやパッと見でわかる有益さを求めます。それが、企業や組織の公式アカウントでは実現しづらいのです。中には、公式アカウントで「万アカウントを狙いたい!」と意気込む広報の方もいらっしゃいますが、現実的ではありません。

確かに基本的には企業アカウントは自社のセールスを行うものです。

例えば、「新しいクラフトビールが誕生しました。上品な苦みと高貴な香り、麦芽のコクが魅力ですよ」とツイートしたところで、「おお!これを拡散してみんなに伝えなきゃ」とは、熱烈なファンでない限り、なかなかならないですよね。

そこで、経営者がいち個人としてビジネスパーソン向けに有益な情報を発信する。

例えば、経営者としてのノウハウや普段の気づきを発信していけば、同じ経営者経営者を目指す人など、さまざまなビジネスパーソンから注目を浴びるようになっていくはずです。

また、経営者の顔(キャラクター)が見えることで、安心感親近感を抱くユーザーの人も増えていくでしょう。

そうして、「この人のツイートを見たい」という想いを育みながら、その中で企業アカウントにリンクさせていくことで、より多くの人に企業のPRを目にしてもらえるようになるというわけですね。

①経営者アカウントで多くの人の注目を集める → ②企業アカウントに繋げてセールスに落とし込む

つまり、まずは「共感」をつくることが大切になります。

これは、仮に企業アカウントのみを運営している会社でも押さえておきたい要点です。

「品質が一番」でも売れるワケではない

『ザ! 鉄腕DASH!!』『奇跡体験アンビリバボー』などの人気番組の放送作家として活躍し、現在は戦略的PRコンサルタントとしても活動している野呂エイシロウさんも、「優れているものが、売れるワケではない」と指摘しています。

〈Logmi Biz / 2022年8月25日〉

人は売れているものや有名なものを欲しいという感情はありますが、その売れているものや有名なものが必ずしも品質的に一番のものであるとは限らないのです。

それよりも、哲学文化など企業の人格によって売れているものも多いと感じるのです。

野呂さんは

世の中にはiPhoneよりも優れたスマホっていっぱいあるし、Nikeよりも優れている靴のメーカーはいっぱいあるし、Starbucksよりもおいしいコーヒーもいっぱいある。

と解説を続けています。

確かに、私はスターバックスのコーヒーが世界で何番目に美味しいコーヒーか知りませんし、ファンの人はそんなことを気にしていないでしょう。

「自分にとって一番」ならば良いのです。

野呂さんは、レッドブル大正製薬のリポビタンDの広告を比較していますが、大正製薬「タウリン1,000ミリグラム」とスペックを打ち出しているのに対し、レッドブル「翼をさずける」と非常に抽象的。

しかし、会社の規模や広告量を考えると、レッドブルの方が広告効果が高い。

確かに「タウリン1,000ミリグラム」と言っても、一般の人にはその価値はなかなか伝わらないでしょう。

一方で、「翼をさずける」「自由」「飛躍」「高揚感」などをイメージさせることで共感をつくっている。

「ファイト イッパーツ!」は私たち昭和世代には響くのですが、今の若者たちはどうでしょう?

…それと、恥ずかしながら…私の心と体は以前よりも「ファイト イッパーツ!」が利かなくなっているように感じます…(汗)

SNSで愛される経営者になるには

話をあいめこさんの記事に戻しますと、あいめこさんはSNSで愛される経営者になるための4ヵ条を掲げていらっしゃいます。

1. 実績や事実を発信する
2. プライベートの遊びのネタはほどほどに
3. 同業者やフォロワーさんとのコミュニケーションは密に
4. 炎上につながる発言をしない

特に注目したいのが「1」「4」です。

1「実績や事実を発信する」“事実”というのが実は重要で、失敗談も惜しみなく発信することが大切とのこと。

「経営論」「人材育成」などを発信している方も見かけますが、失敗談こそ、その人のストーリーとして多くの共感を呼び、濃いファンをつくりやすいというわけです。

確かに私は、完璧な人は尊敬するを通り越して怖さを感じてしまうので、その理由がよく分かります。

また、昨日もお話ししましたが失敗は負債ではなく「資産」

「しくじり先生」がまさにそうですが、失敗から学ぶことが本当に多いと思うのです。

そして、炎上しないための3ヵ条

・日頃から誰に聞かれても問題のない発言をする
・賛否を生みすぎる発言をしない
・特定の人のことに言及しない

これは経営者のみならず、発信するものの心得として私も気をつけたいと思います。

ということで、経営者は個人アカウントで発信した方が良いという話だったのですが、経営者のみならず、社員の会社愛を育み社員が自発的に個人アカウントで発信したら、もう最強ですよね。

社員が自社を愛す企業ほど共感を呼ぶ企業は無いのではないかと感じています。

経営者は「社会」にも「社内」にも共感をつくるという視点がこれまで以上に重要になるのでしょうね。

明日はまた3連休がやってきます。

ここ最近、山場が続き、休めなかったので、この連休はなるべくゆっくり休みたいと思います!

皆さんも良い週末をお過ごしくださいませ。


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