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"AI helps me"
column vol.1229
先週行われたソフトバンクグループの株主総会で、孫正義さんがASI(人工超知能)について、このように仰っておりました。
「避けられるものではなく、1人ひとりがASIのエージェント(パートナー)を持つようになる。積極的かつ最大限にASIを活用すべきだ」
〈日経 X TECH / 2024年6月21日〉
ちなみに、ASIは全人類の英知の1万倍と言われています。
AIが特定のタスクに強いのに対し、ASIは人間が解決できないような複雑な問題も簡単に解決できる言われています。
ちなみに、chatGPTに2つの違いを「小学生でも分かるように簡単に説明して」とお願いすると
例えば、困った問題を解決するために普通のコンピュータが「算数の教科書」を使って勉強するとします。AIは「算数の教科書」を全部覚えて、問題を解決します。でも、ASIは「算数の教科書」だけでなく、「理科の教科書」も、「国語の教科書」も、「音楽の教科書」も全部知っていて、それぞれの知識を組み合わせて、もっとすごい解決方法を見つけ出すことができます。
と答えてくれましたが、分かりやすかったでしょうか?(笑)
孫さんは、そのASIが10年以内に実現すると推測。
現在のAIも既に検索サイトなどで当たり前のようにその技術が活用されており、私たちの日常を助けてくれていると実感することが増えています。
そこで本日は「助ける」というテーマで、最新AIトピックスをご紹介させていただきます。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ😊
ガンの早期発見をサポート
まずは医療の現場から。
AIにより画像診断支援ソフトウェアが格段に進化しています。
AIメディカルサービスが開発した「gastroAI model-G」は、内視鏡検査中にAIが病変候補を検出・通知。
医師の負担軽減につながっています
〈AERA.dot / 2024年6月16日〉
同サービスは、昨年12月に医療機器の製造販売承認を受け、今年3月に発売。
内視鏡医でもある同社代表の多田智裕さんは
「初期の胃がんは内視鏡医でも見つけるのが難しい。自治体検診では見逃し防止のため、検査画像を医師会に集め、外来終了後に毎日、数千枚をダブルチェックする仕事がありました。その負担を軽減できないかと考えたのが起業のきっかけです。また、普段の診療でもAIが専門医並みのレベルでダブルチェックしてくれれば、見逃し防止、医師の精神的な安心感の担保につながります」
と、開発の意義を説明されています。
まずは、胃がんの見逃しを減らしながら、その後は食道がんや大腸ポリープなど、消化器系全体の疾患に広げていくそうです。
胃がんは早期発見できれば高い確率で治癒するものの、進行すると一気に生存率が低下してしまいます。
ガンは今や日本人の2人に1人はかかると言われる国民病。
こうしたAIの導入・進歩で、医療の質が高まれば、社会に安心が広がります。
もちろん、費用の壁など一足飛びでいかない課題はありますが、今後の展開に期待したいところです😊
小説系noterの味方に?
続いてはクリエイティブの分野についてです。
個人的に使ってみたいと思ったサービスがあるので、ご紹介させていただきます。
それは、「Silverside AI」が開発した「Hypnovels」という書籍をアニメーションに変換できるAIです。
〈TABI LABO / 2024年6月12日〉
小説を映像化しようとしたら、莫大な費用と時間が必要になるでしょう。
しかし、Hypnovelsを使えば、本文を入力してビジュアルスタイルとナレーションの声を選択するだけで、わずか数時間でできるとのこと。
もともと、このサービスが誕生したきっかけは、Silverside AIの創業者で小説家のPJ Caldasさんが、自身のSF小説『The Girl from Wudang』を宣伝する際に思いついたそうです。
「従来は映像を使った宣伝には莫大なコストがかかったが、このAIがあれば全ての作家が動画広告を通じて作品の魅力を読者に伝えられるようになる」
と、そのメリットについて語っていらっしゃいます。
それに、「活字離れ」の時代ということもあります。
最近は、本を耳で聞くAudible(オーディブル)を利用する人も増えてきましたが、映像で見たいという人も多いでしょう。
一方、そういう需要があると分かっていても、費用や技術がなくて自身の小説を映像化できない人もいる。
その間を埋めてくれる存在として注目されていくでしょう。
私がもしもnoteで小説を書く日がくるとしたら。
ちょっと使ってみたいサービスです〜
24時間いつでも相談できる社長
最後はビジネスの現場の事例です。
これから、2つの会話を見ていただきます。
2つとも大阪にある進和建設工業の西田芳明社長と、同社の社員のやり取りとなっております。
会話①
社員:
「3Kの現場とかいって、若い子が続かないんです。私もここに入って15年お世話になりましたけど」
西田社長:
「建設業は確かにキツい・汚い・危険の"3K"と言われることが多いけど、それだけがすべてやないんや。あなたが15年も続けているのはありがたいことやし、誇りに思うよ」
会話②
秘書:
「社長、管理部としてこれからどうなっていけばいいと思いますか?」
西田社長:
「これからどうなっていけばいいかというと、まずは経営者意識を持つことが大事やね。次に理念や哲学の共有を徹底することやね」
どうでしょうか?
何か違和感がありましたでしょうか?
実はこちらの西田社長、何とご本人ではなくAIが生成した「クローン」なのです…(驚)
〈ytv / 2024年6月19日〉
西田社長はこれまで、経営のノウハウや思いを残そうと、本の執筆や講演を行ってきましたが、自分の死後、後を継ぐ人が迷うことがないか不安を抱えていたそうです。
そこで、より「本物」に近い形で経営理論を残したいとAIの開発会社とタッグを組み、AIクローンを開発。
いつでもどこでも社員が社長に相談できる仕組みを考えたわけです。
また、このサービスは社長が現役の時でも活用できると思います。
例えば、本物の社長に相談してアドバイスをもらってしまうと、「実行しないといけない…(汗)」と縛りになってしまうこともありますが、クローン社長ならば良い意味で取捨選択することができるでしょう。
また、社長プレの前の模擬練習にも今後は活用できるかもしれませんね😊
〜ということで、本日は「助ける」をテーマに最新AIトピックスをご紹介して参りました。
いずれも、「開発者=当事者」という事例ですので、使用のイメージがつきやすいものだったのではないでしょうか?
今後も様々な変化や進化に目を向けながら、より良く時代と並走できたらと思っております。
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
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