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「一芸起業」の心得

column vol.1028

最近、40・50代のフリーランスが増えているそうですね。

〈PRESIDENT Online / 2023年5月15日〉

転職支援サービス『プロフェッショナルキャリア』や、都市部人材と地方企業をマッチングする副業プラットフォーム『Skill Shift』、地方創生に関する転職マッチング・プラットフォーム『Glocal Mission Jobs』などを運営する

みらいワークス代表取締役社長、岡本祥治さんは大きな要因として

●リモートワークの標準化
●ジョブ型雇用の浸透

を挙げていらっしゃいます。

場の制約がなくなり、業務ごとのプロフェッショナル契約をするのであれば、…確かに従業員でなくても良いわけです。

一歩考えを進めてみれば、会社のプロジェクトは多岐にわたって存在しているわけで、「それぞれ全てにフィットする人材」と考えると、どうしても何でも無難に対応できる人が好まれるわけですが

一芸を持ったフリーランスのネットワークがあれば、案件ごとに最適な座組みを考えられます。

リーダーはプロデューサーのようにキャスティング力(ブッキング力)さえあれば、流動性かつ質の高いプロジェクト運営が望むことだってできるのです。

逆に「自分はリーダータイプではなく、マネジメントをするよりも、プレイヤーとして力を発揮していたい」と願う人も、スペシャリストとして一芸起業しやすい時代になっている。

組織でなかなか出世できず足踏みしている方でも、一芸さえあれば一国一城の主人になる可能性が高まっているというのは、キャリアの多様性を考えると良いことなのかもしれませんね。

…とはいえ、もちろん世の中は決して甘くはございませんので…、その一芸の中身が問われるということもあるでしょう😅

そこで、本日は「一芸起業の心得」と題し、お話を進めさせていただきます。

「一芸」の見つけ方

一芸の中身をどのように考えたら良いのか?

まず、最初に考えた方が良いのは「1時間辺り、何を一番やったら儲けることができるのか」ということです。

連続起業家で、慶應義塾高校講師(ビジネス実践講座)でもある福山敦士さんは、このように仰っています。

アルバイトや会社員の場合、時給単価や月収を決めるのは企業側です。一方で、「時間を売る起業」の場合は、自分で金額設定ができます。自分を1時間拘束するには、1万円が必要だと金額設定してもいいわけです。

〈東洋経済オンライン / 2023年5月19日〉

では、1時間1万円で自分を売るためにはどうすれば良いのか?

その時、大切になるのは「絞り込み」です。

例えば、「マーケティング(企画)」といっても、マーケターは数多います。

しかし、僕と私と株式会社今瀧健登さんのように「Z世代の企画屋」と絞り込めば、競合がガッサリと減るはずです。

〈僕と私と株式会社 / Webサイト〉

さらに!

Z世代のゲーム好き→「Play to Earn」マーケットにめちゃくちゃ詳しい

と、絞り込み検索のように絞っていけば、どんどん競合は減っていくはずです。

そこで一芸のコアを見つける。

とはいえ、コアが分かったところで企業側のニーズが少なかったら、自分を売ることはできません

競合が減っているということは、ニーズもニッチになっている証拠。

そこで、売れやすいところまで遡り、バランスをとることが必要です。

他にも職種の絞り込みだけではなく、スキルの絞り込みも考えられます。

マーケティングといっても「アイデア出し」が得意なのか、「リサーチ」が得意なのか、はたまた「分析」が得意なのか、それぞれの人に強みがあるはずです。

もしも、リサーチであるなら

Play to Earn × リサーチ」

ということで、自分の一芸の価値を最大化していく。

もちろん、既存の職種、職域にこだわる必要はありません

東洋経済では「ただ一緒にいること」を最大限の価値として提供できる人もいるということで、「レンタル何にもしない人」というサービスについて触れていますが、既存の仕事ということに限定せずに提供するサービスを考えることができれば、逆にそこは競合のいない世界

まさにブルーオーシャンです。

自分の強みとニーズを重要な発想で掛け合わせていくと、あなただけの独占市場が見つかるかもしれませんね😊

「副業」でニーズとの擦り合わせ

一芸の仮説が設定できたら「いざ起業!」…といきたいところですが…、なかなか会社を独立する勇気は生まれないというのが本音かと思います…

そこで、まずは「副業」というステップで試すというのも良いでしょう。

転職・副業サイト「アマテラス」ではスタートアップ企業での副業の決定比率が、毎年グングン伸びているそうです。

〈東洋経済オンライン / 2023年5月30日〉

2020年は、副業や業務委託での決定は全体の9%だったのに、21年には37%。

そして22年には44%に上っているそうです。

同サイトを運営するアマテラス代表取締役、藤岡清高さんはその理由の1つに

「リアルな自身の市場価値」を知れる

を挙げられていらっしゃいますが、少数精鋭のスタートアップ企業の中で自分の一芸を発揮するには、明確なバリューがなければ必要とされません。

また、起業するなら黎明期のバタバタ感を実感しておくというのも大きな経験になるでしょう。

ちなみに、当社ではスタートアップ企業でも働く兼業社員がいますが、話を聞くと刺激を受けるような素晴らしい経験を積み重ねています。

そして、スタートアップ企業問わず、副業というのはこれからの時代のニーズを読み解く上で非常に参考になります。

企業が副業を雇うというのは、欲しい人材なのだけど、まだ本格的に採用できない新規事業だったりしますので、それはフリーランスとしてもチャンスのある分野ということです。

時代は絶えず変化しています。

自分の強みを軸に持ちながらも、時代の変化とともに「自分の売り」をカスタマイズする必要が出てくることは必須でしょう。

自分に足りないスキルやノウハウならば、リスキリングをして適応していく。

起業してその事業に専念していても、常に副業サイトを見ておくと、時代の変化に合わせて自分自身も変容(対応)しやすくなる

よく転職する気がなくても、常に転職サイトを見て、さらには履歴書、職務経歴書を更新しておくことが良いという話と同じです。

常に自分のキャリアの棚卸をし、そして労働市場のニーズの整理・分析、さらには、それに合わせた再学習をしていくことが非常に重要ですね。

〜ということで、本日は「一芸起業」についてお話しさせていただきました。

起業する予定がない方も一度自分の一芸について見える化しておくと、自社内での唯一無二の価値に出会えるかもしれません。

まだの方は、ぜひぜひお試しくださいませ😊

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