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「問いを立てる」と見えてくる

column vol.605

本日はnote仲間ちびこさんとランチ会をさせていただきました。

ちびこさんは某大手企業で活躍されている部長さんで、これまでも名だたる外資系企業でマーケティングを実践されてきた凄腕マーケターさん。

実はリアルでのお付き合いもあり、普段当社が大変お世話になっている方。

ランチ会という短い時間でしたが、ちびこさんの一言一言に学びが多く、感涙しそうになるほど、多くのことを勉強させていただきました

noteを始めなければ、今日という一日はなかったので、心の底からnoteに感謝をしているのですが、学んだ多くのことの一つに「質問力」があります。

予想不能なVUCA時代は、「答えの分からない時代」です。

昨日の正解が今日の不正解になるかもしれない。

正解を追い求めるのではなく、導き出すためには思考することが必要ですが、思考を展開させていくための呼び水となるのが「問い立て」です。

もちろん、社員の成長を導くための「問い立て」でもありますし、自分自身の成長にも自分で自分に良き質問を投げかけたい。

今日はそんな話を進めさせていただきます。

「知らんけど」ではなく「なんでなん?」

「問い」ということで、最近面白いと思ったのが、現代ビジネス【なぜ灘高生は「なんでなん?」と言いがちなのか?「議論」を楽しむ校風が鍛える力】です。

〈現代ビジネス / 2022年3月20日〉

数多くの東大合格者を輩出している関西の名門・灘高校には、興味深い文化があるそうです。

それは、会話の中で「なんでなん?」を連発するそうです。

「なんでなん?」と言えば、「知らんけど」と双璧をなす、関西の方の会話で出てくる言葉。

「知らんけど」はそこで話が終了してしまいますが、「なんでなん?」を使えば議論が深まる

関東でも「へぇー、そうなんだー」では会話は広がりません。

「ロシアがウクライナに侵攻したらしい」
「なんでなん?」
「ウクライナがNATOに入りたいらしいねん」
「何で入ったら、アカンねん?」

と問いを返すことでお互いの知が深まる。知識がなくなれば、考察が始まる。仮説が立てば検証したくなる。

これこそがVUCA時代に必要な思考術です。

それはその人なりで良く、違う答えがあるからまた「なんで、そう考えたん?」と議論が深まる。

そして、質問は否定のように人を傷つけない。もちろん、明らかに否定気味の質問は無しです(笑)

答えはいくつあっても良い。それぐらいの大らかな気持ちで探究心として「なんでなん?」と聞いていく。

そんな文化が灘高だけではなく社会に広がっていけば、もっと議論は楽しくなるはずです。

「答えは一つ」ではないと知る

何となく…、世の中見渡すと「答えは一つである」という空気が少なからずあるような気がしています…

マーケティングコンサルタントとして初めましての方とお会いすると、「さぁ、答えをどうぞ」と目を爛々とされる方もいらっしゃいます。

でも、正解なんてない。正解はなど、さまざまな要素が絡み合って生まれるものです。

それは、その時の最適解でしかない…。

VUCA時代はそれこそ残念ながら正解がコロコロ変わるのです…。

丹念に毎回その時の最適解を見出していく。

それこそが唯一の正解だと思います。

ちょっと古いニュースですが、昨年「答えのない教科書」が一時期話題になりました。

〈NHK / 2021年4月1日〉

「歴史の教科書」には、こんな問いが出てきます。

「20世紀を通じて東アジアで歴史教科書をめぐる問題が発生しているのはなぜだろうか」

100人いれば、100通りの答えが生まれそうです。

そして、「現代の国語」の教科書ではこのようなことが書かれています。

「探究学習では、自分の設定した課題を出発点にする」
「問いに対する答えは、1つに定まらない場合や、そもそも正解が存在しない場合がある」
「学習を進めることで新たな問いが生まれ、そこから新たな探究が始まることもある。探究学習は、知的刺激に満ちた冒険なのである」

う〜ん、素晴らしい…。

今こそ私たちは「答えのない教科書」で学ぶ時代なんだと思います。

必要なのは「共学の友」

トヨタでは「なぜを5回繰り返す」という方法論があり、一人で問いを立てることもできますが、答えは仲間とのセッションで深まるものだと思います。

一人で導いた答えはきっと独りよがりになりやすい。

知識はネットを始め、いくらでも手に入る時代です。

今、この時代に必要なのは「共学の友」だと感じます。

それも、社内の仲間だけではなく社外にもいた方が良い。

ジャーナリストの池上彰さんが「斜め上の関係」が重要だと話しています。

〈現代ビジネス / 2022年3月17日〉

例えば、他社の上の先輩直属ではない関係の師匠

それは、年上だけではなく、年下でも尊敬する人はみんな斜め上の存在です。

ちびこさん含め、さまざまなnoterさんは私にとって斜め上の方々。記事を拝見しても、私の記事にコメントいただいても、たくさんの気づきを与えてくださいます。

今はコロナでなかなかお誘いすることに躊躇してしまいますが、今繋がっているnoterさんとリアルでもお近づきになりたいというのが本音です。

いかに共学の友を増やせるかが、今後の私の人生を豊かにしてくれるものだと信じています。

ぜひ私と会ってくださる方には会わせていただきたい。そんなことを願う今日この頃です。

本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!

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