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聖書と信

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聖書はひとを生かすもの、という思いこみだけで、お薦めします。信仰というと引かれそうですが、信頼などの信として、ひとや世界を大切にする思いが、少しでも重なったらステキだな、と思いつ…
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2022年1月の記事一覧

ブレないように

ブレないように

なにも文章で飯を食っているわけではないが、私はそれなりに、文章を書くことについては経験をもっている。それで、作文の指導をすることがある。
 
背景を詳述はしないが、中三の受験生に、高校受験のための作文指導を突如担当することになった。小学生へ注意した話を同じように中学生にも聞かせることになる。すべてが同じとは言わないが、作文を書くことについての注意点がそう大きく違うわけではない。
 
さすが中三、書

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サウル・サウロ・パウロ

サウル・サウロ・パウロ

【アーカイブ】2018年8月19日
 
使徒言行録9章には「サウロの回心」というタイトルが、新共同訳には付けられています。漢字の書き取りテストならば「改心」が一般的ですが、ここでは「回心」です。心を入れ替えるという一般的な意味の「改心」ではなく、神に出会い、心の向きが180度転換する体験は「回心」と表現します。
 
この章には、興味深い訳し方が見られます。
 
サウロは地に倒れ、「サウル、サウル、

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加害者のあなたへ

加害者のあなたへ

犯罪事件は、傍から見ている者には推理の対象であるかもしれないが、当事者にとっては人生のすべてにもなりうる出来事である。その意味から、安易に興味本位で見解を述べるようなことは、できるだけ避けるのがよいと考えていた。
 
報道されることも、どこまで本当か分からない。一定の立場からの見解でしかないと言えるし、コメンテーターなるものも、よく物事を知らないけれどもよく見かける顔の人が、その場限りの思い込みを

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家族と救い

家族と救い

考えてみてもよく分からない。「家族」とは何か。
 
親子のような血縁のことを指すという常識的見解がある。同居する共同体であるとも見られる。すると、同居していても血縁でない場合は家族の枠から外すことになる。また、血縁があっても同居していない場合は、家族とは見なされないということになる。殊に新しい別の家計を営むことになると、その子は家族に属さないと見なすのが通例であろう。しかし、学生として寮生活をして

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