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教会の問題

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キリスト教会はとても居心地のよいところです。でも、満点を期待してはいけないでしょう。たくさんの問題を抱えています。とくに内側にいると見えないものを、なんとか見ようとするひねた者が…
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2024年7月の記事一覧

ごめんなさい

ごめんなさい

中3の受験生。今年はどうも、騒がしい。落ち着かない、というのか、余裕を見せたいとでも思っているのか、休み時間にも勉強をする、という生徒が少ない。まだよく分かっていない幼さのせいなのかもしれないけれど、他方、制約されないのだ、という気持ちなのか、やたら何かと喋って笑っている。
 
これまでも何度か注意を促した。だが、すべての教師が言うわけではないらしく、通じない生徒には通じない。中1や中2ならまだ分

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失言とされない公言

失言とされない公言

以前、ある原稿を依頼されたときのことである。キリスト教関係の季刊誌である。そのグループの夏の子どもキャンプの教案であった。経験のないことだったので、編集者とメールで幾度も相談しながら、励まされつつ執筆を進めた。
 
だが、あるところで編集者に、何か違和感を覚えるということで、注意を戴いた。――その聖書の内容の説明が殊更に間違っていることはないのだが、そこで例示されたことについて、実際にそれを職業と

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チームとメンバー

チームとメンバー

平野レミさんはすごい。あのまくしたてるパワーは驚異以外の何ものでもない。口から出ることには周りがハラハラさせられると思うが、その平野レミさんを、生放送に使うNHKの懐の広さにもまた驚かされる。7月15日の朝も、今年2回目だが、「平野レミの早わざレシピ」が放送されていた。
 
番組は、1時間余りの時間の中で、多くの料理を次々と作っていく、というもの。その間、休みなくレミさんのマシンガントークが炸裂す

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その事柄にかかわらせられている者だけが

その事柄にかかわらせられている者だけが

ここのところ、立派な装丁の本を読み返している。要するにハードカバーというものだ。一日に触れる本は十冊以内くらいにしているが、そのうちの一冊を、この再読本にしているのだ。せっかく、かつてそれなりの金額を払って購入したものだ。一度読んでおしまい、ではもったいない気がしたのだ。もちろん、それだけ読む価値がある、と思うからである。
 
加藤常昭先生が訳した、ドイツの先生のハードカバーをずっと読み直していた

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聖書についての語らいの場

聖書についての語らいの場

京都から福岡に、私個人としては戻ったような形になったのだが、震災の後に引っ越した。そのとき、福岡の教会については無知だった。京都で信仰が与えられたからだ。
 
実際足を踏み入れてみると、ずいぶん緩いというか、信仰に対する厳しさのようなものが感じられない風土を感じたが、初めて体験する、よいこともあった。それは、礼拝後の語り合いである。
 
否、礼拝後ではない。それは礼拝の中であった。説教の後、小グル

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